2006年09月25日

No.191 ガンドッグ

暴力と脅威により目的を達成せんとする “テロリズム”。
それは不安定な世界情勢が生み出した“歪み”。
その“歪み”と対になるように、それは生まれた。
彼らの名は“銃猟犬 −ガンドッグ−”。

彼らはなぜ戦うのか。
世界の安定を求めて? 尊い命のため? それとも、ただ金のため?
そこに至る理由がなんであったとしても、ひとつだけ間違いないことがある。

彼らは戦いつづけるのだ。
たとえその先に果てが見えなくとも……。

ガンドッグ.jpg


 我々とは少し異なる歴史を歩んだ未来の世界。そこは“ナイトメア・ストリーム”と呼ばれた世界規模の異常気象により、食料危機に陥っている世界だった。
 強盗、誘拐、そしてテロ。治安の乱れたこの不安定な世界では、人々の心は荒廃の一途をたどる。
 歪んだ世界に各企業たちが自衛を押し進める中、生み出されたのが、カウンターテロを得意とする私兵集団、ガンドッグたちだった。
 プレイヤーはガンドッグとなり、この銃社会を生き延びていかなくてはならないのであった。

 従来、とかくルールが複雑になりがちであった銃撃戦を、シンプルに、それでいてバリエーション豊かにまとめ、カーチェイスや爆弾解除などを段階的に判定する“ターゲット・レンジ・システム”というルールを用いたのがガンドッグというTRPGである。
 アクション映画風の展開が気軽に楽しめるTRPGとして好評を博しているガンドッグを、この間、遅まきながら初めてプレイさせてもらいました。


 キャラクターは時間がなかったので、ルールブックに載っているサンプルキャラクターを使用することに。

 H.Nが混在しちゃったマイキャラ、通称「ブルー」でそのまんまなブリッツ。
 サンプルの絵がいかにもアレなので、通称「変態マスク」となったファントム。
 サンプルの絵が海藻だらけなので、通称「ワカメ」のデュラハン。
 口だけは達者だけどいい加減な性格の、通称「隊長」のプロフェッサー。

 以上、野郎4名によるガンドッグでチームが結成。
 隊長曰く、「合言葉は Have a pleasant time! で行こうか」 とのこと。パクりじゃねぇか、と総ツッコミ。息はなかなか合っている様である。

 かくして事件は起こった。
 異常気象、ナイトメアストームの影響により寒さに磨きが掛かったロシア。
 ここである要人の娘さんが誘拐されたという。その救出作戦を任された我々は、これは一刻の猶予を争う、と判断し、すぐに出撃。

「で、奴らはどこにいるんだ?」

 聞くべきことも聞かずに飛び出した馬鹿野郎共。前途は多難である。
 一旦戻り、要人の別荘へ犯人が立て篭もり、約30万ドルの身代金を要求していることが判明。
「慎ましい犯人だ。俺なら100万ドルは要求するね」「それって1000万円くらいだっけ?」「……誰だよ、コイツを隊長にしたのは」 依頼人、本当にコイツらに頼んで良いのか頭を抱える。

 別荘へ向かう道すがら、車の中で酒盛りをする面々。
 1人だけバイクの変態マスクが 「俺も車にのりゃ良かった」 と酷く残念がる。
 しかし、ミッション開始になって 「変態以外、判定には−20%だからね、この酔っ払い共」 と言われる。そりゃそうだ。仕事前のお酒はほどほどに。

 犯人の立て篭もった別荘を眼下に見下ろせる場所に到着。
「上から石を投げまくるってのはどうでしょう?」「奴ら、泡吹いて倒れますぜ」 作戦名、モンキークラブ・ファイトなる魅力的な提案が成されるが、適当な石ころがなかったので却下される。

 ここで突入にあたり、優先事項が隊長により以下のように決定される。

 娘さんの純潔>>>>>>>>>>>自分の命>犯人の殲滅≧娘さんの命

 自称ジェントルマンの隊長らしい決定である。
 もちろん無視することが暗黙のうちに了解された。

 そして突撃。
 戦術判定で敵を圧倒し、電光石火の如く切り込むブリッツと、デュランハンの大火力をもって、6名いたチンピラテロリストたちを一瞬のうちに殲滅することに成功する。
 娘さんの純潔も守られたようで、何よりであった。

 ――が

 別荘の地下に爆弾があり、チンピラたちは起爆装置を押したことを言い残し絶命。
 我々は急いで撤収する中、元爆弾処理班の血が騒いだのか、変態マスクが爆弾を解体するべく一人で地下に突撃する。

 解体作業、ターゲットレンジシステムにより、緊迫したシーンが展開する。
 額に流れる汗を拭いながら、生死を賭けた爆弾の解体劇を見事失敗した変態マスク。

「爆発のダメージは?」「ダイスを振ってくれ」

 ころころ...と転がる2つのサイコロ。それは非常にも「0」と「0」であった。

「ファンブルしたんだけど……?」と申告する変態マスク。
「ファンブルは……ルールブックによると、“即死。もはや原形をとどめず”だってさ」

 ・
 ・
 ・

 奇妙な沈黙が場を支配する。
 その場から脱兎の如く逃げ出していたため、軽傷で済んだ我々は、爆発現場に残る肉片の数々を見下ろしながら、敬礼。
 さらば、変態マスク!!
 我々は、救い出した娘さんを依頼人の元へと送るか送らないかで一悶着を起こした後、無事帰途についたのであった。


 そんな感じで初めて遊んだガンドッグ。
 ルールブックを読んだときは、難しそうだなぁ、と感じたのだが、案外とっつきやすく、理解も早かった。
 これなら私でもGMできそうである。
 プレイしたメンツの気心がしれていたのもあいまって、終始楽しいゲームであった。

 一人死んじゃったけどね。
 つか、普通に逃げとけば軽傷で済んだのに……中途半端な好奇心は身を滅ぼす、というところであろうか。
 うん、勉強になりました。

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2006年06月20日

No.86 デモンパラサイト

 TRPGにも低価格化の時代が来たのだろうか?

 TRPGというゲームはルールブックが高い。
 大抵は3000円以上はするし、さらに追加データやサプリメント、ワールドガイドやらなんやかんやと揃えようとすれば2倍、3倍とコストがかかっていく。
 だが、ルールブックが1冊あればゲームができる、という点は忘れてはならない。
 本としてはたしかに高いかもしれないが、ゲームという部分で言えば、むしろ安いとさえ私は思っている。
 新作ソフトの半分くらいの価格。携帯ゲームくらいの価格で、ずっと遊び倒せるわけだし。

 でもやっぱ小学生、中学生といった低年齢層には辛いだろう。
 私が中学のときにでたソードワールドの完全版なんかは特に高い! と思った――結局買ったけど。
 でも後悔はしなかった。
 ソードワールドTRPG完全版で私は数十回以上遊んだ。遊び倒した。つか、今もまだ遊んでいる。
 完全版の名に相応しく、この1冊は私に10年以上ものあいだ、様々な冒険を楽しませてくれたのだ。

 で、そのソードワールドを世に送り出した、グループSNEから新作TRPG、デモンパラサイトが今月末に発売される。
 このデモンパラサイトは初心者用にデザインされているのが特徴で、そのルールブックの価格も1000円少々と、まさに破格。
 これなら中学生以下も手を出しやすいはず。
 一・TRPGファンとして、これを機にTRPG人口が増えて欲しいなと願う。
 とりあえずルールブック発売に先駆けて、リプレイが発売された。

 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31726937

 リプレイというのは、プレイ内容の会話を記録し、それをわかりやすく編集、かつ面白くまとめた読み物のこと。
 会話形式でプレイが進んでいくTRPGならではの手法、と言えるだろう。
 私はTRPGを知らない人には、とりあえずリプレイを読むように薦めている。
 リプレイを読めば、大体のプレイ雰囲気が伝わるし、ルールもなんとなく理解できてしまうからだ。

 このなんとなく、というのがポイント。

 TRPGはなんとなくルールを知っているだけで、あとはGMが細かいフォローさえすればゲームはできるからだ。
 つか、ぶっちゃけこのデモンパラサイト程度の(失礼!)ルールならば、全く何も知らない人でも問題ないんじゃ? ってくらい簡単っぽかった。

 デモンパラサイトに限らず、全部のTRPGにいえることだけど、とにかく体験してもらうことが大事。
 私はこのリプレイとルールブックにその機会を与える1冊になることを期待している。

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2006年04月16日

No.33 TRPGなこと

 以前、TRPGというゲームを紹介したことを覚えているだろうか? (覚えてない人はNo.10の記事へ)
 今日は会社を さぼって 休ませてもらい、大阪某所へTRPGのコンベションに参加した。

 コンベションとは?

 TRPGとは、ある程度の人数が集まらなければできないゲームである。
 そこで月に1、2回程度の頻度で、こうしたファンによる集いがあるワケだ。
 主催者は様々で、TRPGメーカーが主催する大規模なコンベションもあれば、大学のサークルや一個人が開催する小・中規模のコンベションもある。
 今回、私が行ったコンベションは、とある大学のサークルが主催するコンベションだった。
 私は友人の通っていた大学が主催するコンベションに招かれたのである。

 人数は40人に満たない程度。
 少なくもなく、多くもなく。まぁまぁの規模と言えるだろう。
 まず最初に、本日、ゲームマスター(以下GM)を務めてくれる7人の人が壇上に昇った。
 そして1人1人、「今日はこのシステムでこういうゲームをします」という説明とアピールを行う。
 プレイヤーである残りの30数人は、やりたいゲームのGMの名を、第一希望、第二希望、第三希望とにわけて紙に書き提出する。

 さて、私も選ばなくてはならないのだが、誰を選ぶべきか?
 システムはファンタジー、SF、時代劇、中華風、選り取りみどりである。
 だが、残念ながら、楽しめるGMと楽しめないGM、つまり当たり外れというものは存在する。
 会話が中心となって遊ぶゲームだ。
 ましてや知っている人より知らない人の方が圧倒的に多い。
 どういったシステム、というよりGMを選べば、今日という日を有意義に過ごせるかという、まさに究極の選択を強いられるのである。

 こういうときは、紹介のときで声がよく通る、明らかに場慣れしている人を選ぶに限る。
 私は第一印象の順に、第一希望、第二希望、第三希望、と記入していった。
 用紙はすぐに回収され、人数が均等になるよう、主催者の人たちが素早く集計し、発表を行う。
 このへんは何度もこなしているだけあってスムーズだ。

 その結果、私が今日遊ぶのは 『ゲヘナ』 というシステムになった。
 ゲヘナとは、一言で言うならば、アラビアンダークファンタジー、である。
 私は詳しいルールを知らないが、プレイ内容を綴ったリプレイ本というのは読んだことがあるので雰囲気は知っていた。
 ただし、知っているだけ。
 ゲヘナをするのは、今日が初めてであった。

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2006年03月26日

No.11 アクシデントの限界

 昨日のブログで私は言った。
 TRPGは物語をみんなで紡ぐゲームだと。
 TRPGは予想外の出来事が楽しいのだと。
 昨日の私は確かにそう思っていた。
 しかし昨日の私に言いたい。

 物事には限度がある 、と。


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2006年03月25日

No.10 RPGの原点

私は頭を抱えていた。
ここ2日ほどFFはやっていない。
カルドセプトモバイルもやっていないし、DOCOをしていたわけでもない。
私はどんな冒険をするかに頭を悩ませていた。
そればっかり考えているせいで、FFもカルドセプトもできないのだ。

究極のごっこ遊びを知っているだろうか?
子供がやる『おままごと』がごっこ遊びの最たる例だ。
そのごっこ遊びをよりリアルに、よりゲームらしく昇華したものがTRPGである。

TRPGとは、堀井雄二氏がDQを作るうえで多大な影響を受けた、ウィザードリィというパソコンゲームがある。それの基礎となったのがダンジョンズ&ドラゴンズ、通称D&Dというゲームだ。
D&Dはコンピューターゲームではない。
リアルな冒険を体験するための 『ごっこ遊びの仕方』 が書いてあるルールブックである。

私は明日の日曜日、D&Dではないが、それを基礎としたTRPGをするためのシナリオを考えるのに忙しいのだ。


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