2006年09月27日

No.192 お出かけ前

 昨日は珍しく定時に終わり、家に帰ってくつろぎながら久々にPSUをプレイ。
 レベルも22から23に上がり、さぁペースをあげていくか、と思ったその瞬間

「すまんがトラブルがあったんで (会社に) 来てくれ。お前じゃなきゃどうしようもならん」

 などと呼び出しがかかる。――で、結局会社に泊まり。
 私、最近なんか便利に使われてない? イライラ。

 そして本日は半ば無理やり定時で帰宅。
 もうどうなってもしらん、とばかりに携帯を切り、友人とビリヤードを楽しむべく出かけることにした。
 晩飯を賭けての勝負。さて、どうなることやら……。

 ――続きは帰った後、ということで。

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2006年09月21日

No.187 リアルコントは笑えない

 本当は課長が担当するはずでした。
 私は一介の平社員に過ぎないわけですし、こんなたいそれた役を私が仰せつかるなどということ自体が、すでに何かトラブルを予感させること必死な訳なのです。だからこれは私にやれ、と命じた人が悪いわけであって、決して私が悪いわけではないのです。
 まぁ百歩譲って、多少の責任は私にあったとしましょう。
 ですが、最終的な責任は、その命じた人に帰結するものだと思うのです。
 第一、私には無理だと、命じられた瞬間、明確に意思表示をしていました。
 なのに、人の意見を無視し、強行して私にこの大任を命じるのがいけなかったのです。

 ――ダラダラと最初に言い訳を書き綴りましたが、これはこれを読んでくださる人だけにはわかってもらいたいことなのです。
 そう、読んだ人全員が思うはずです。

 ――私は悪くない。

 その日、課長は親戚に不幸があったとかなんとか言い訳をぶちかまし、急に会社を休んでしまいました。
 さあ大変です。
 いやいや、通常の業務でしたら何も問題はありませんでした。
 何が大変なのかと申しますと、本日、さる企業の方がうちの工場へ生産ラインの視察に訪れることとなっていたのです。
 大変というのは数日前からわかっていたことなので、その案内には課長が勤めることと決まっていました。
 私たちは爽やかに 「課長、ファイト」 などと心にもない声援を送っていれば済むという、とっても気楽な立場だったのです。
 私たちにとって大変といえば、前々日から視察に来たとき、失礼のないようにと、普段ですらやらない大掃除を敢行したことくらいでしょう。
 どうせ3日もすれば汚れてしまい、元通りになるというのに、まったくもって無駄なことをするものです。エネルギーの無駄ですね。地球に優しくありません。

 ともあれ、その企業さんの案内を請け負っていたはずの課長が休み。これは事件です。
 一体誰が代役をやるんだ? そもそも課長は本当に不幸ごとがあったのか? つか残された俺たちの方が不幸だよ。まったくもう、あのヅラ野郎め! え、課長ってやっぱりヅラだったの? ああ、この間ズレてたのを見た。えー、うっそだー! などともう大変な騒ぎです。根本的に話題がズレていってるのは、課長のヅラのせいです。念のため。

 こういうとき、案内役というのは普通、本社の事務員がやるべきなのです。私たちは生産ラインを潤滑に運用しなければならない、という仕事があるのだから、そんな企業さんが来るからといって人手を割くことなんかできません。

 その旨を私は皆に言うと――そうだそうだ! 俺たちは大切な仕事がある。そもそも企業さんたちはその生産ラインの仕事ぶりを見に来るのだから、俺たちから人員を割くことなんてできっこなかったんだ。うん、お前、良いこというなぁ――と褒められました。みんな、自分がそんな役をやりたくなくて必死です。

「――いや、ちょっと待て」

 課長の次に偉い(と思われる)先輩が言いました。

「そういえば、この生産ラインに関係ない奴がひとりいたじゃないか」

 ――ああ、気付かれてしまいました。

 そうだ。Blue、お前は2階でPC使っているだけで、この1階の生産ラインとはまったく関係ないじゃん! そうだったそうだった。ちょうどいい、お前やれ。つか、もう決定。解決、良かった良かった。

 私以外の面々は、私に全てを押し付けてハッピーエンドを迎えていました。ツヤツヤとした良い顔色をしています。反面、唐突に指名された私は真っ青です。

「あかん、みんな落ちつけ! 俺にも仕事があるんだ! それに俺はこの生産ラインとは関係のない人間。そんな奴に案内を任してみんな平気なのか!」

 やりたくない。そんな企業さんのお偉方なんぞ相手にもしたくない。その一身で訴えかけました。必死です。だって、やりたくないんだもん!(超我侭)

 大丈夫。お前なら俺たちは安心して自分たちの仕事に専念できる。これで生産ラインを普段通り動かすことが出来るし、いざというときはそれぞれの担当に聞けば俺たちだって精一杯フォローするからサ。

 嘘ばっかりです。「〜サ」 という言い方自体嘘くささ120%オーバーです。
 皆、私という人柱を立て、ごっつ満足そうに解散していきます。
 ふー、一時はどうなることかと思ったゼ。私に押し付けられなくて良かったァ。皆の顔にはそう書いてあります。

 かくて、私はその企業さんのお偉方の案内役を賜ることとなりました。
 こんちくしょう、これで来期の査定が上がらなかったらヤメテやる。

 ・
 ・
 ・

 お偉方を乗せた車が事故ったりして視察が中止にならないかな...などという小学生じみた希望は脆くも崩れ、昼休みも明けぬうちに企業さんの団体がお付きになりました。

「私が本日の皆様のご案内役を賜りました○○と申します。至らない点もあるかとは存じ上げますが、本日はどうぞよろしくお願いいたします」

「うむ、君たちの普段通りの仕事ぶり、生産工程を見せてもらうよ。色々聞くかもしれんが、よろしく頼むよ、キミィ」

 一番前に扇子をバタバタとさせた偉そうなオッサンが、図体と寸分の互いもないでっかい態度で言いました。こういう奴が一番嫌いです。

 ――仕事仕事。

 割り切らなくてはいけません。
 口では殊勝に、心の中では舌を出しながらの案内が始まりました。もうなんというか、人生の中で一番忍耐というものを試されている瞬間のような気がします。

「こちらでこのように生地をCADシステムで入力したとおりに機械が裁断を行い……」
「こちらではこの機械にセットしまして、生地を何枚にも積み重ねていく工程を……」
「ここでは○○という商品のサイド部分を区分けして行っており……」
「この扉の奥では圧縮機がうんぬんかんぬん」

 生産に携わっていない私が、各所にある工場見取り図などを横目でチラチラと確認しながら、恐る恐る説明をしていきます。ハッキリ言って自分でも何を言っているのかわからないときがあります。
 そういう時は鋭い質問が飛んできたりして焦るのですが、そこらへんはうまく人を捕まえ、随所に補足説明を加えたりと、まぁ神経の使うこと使うこと。
 半分くらいを説明し終えたときには、肉体はともかく、精神的にはもうイッパイイッパイな状態でした。あーもうヤダ。
 つか、この説明をしている間、私の仕事は一向に進んでいないわけで、この案内が終わった後のことを考えるだけでも鬱になります。
 多分、今夜はかなり遅くなってしまうことでしょう。
 そもそも私の仕事は独立しているので、誰も手伝ってくれないしさ……。
 明日は休み、というご褒美がなかったらこんなオッサン、放り出しています。
 あー、でもイヤだ……サッサと終わらせて自分の仕事をしたい……。

 私の切なる悩みなどお構いなしに、他の社員は普段とほとんど変わらず、活発に動き回っていました。
 いつものように 「オラ、そこ邪魔だ!」 「おいこっち上がったぞ。流していいかー!」 「1分待ってくれ!」 「お前まだやってんのか。遅いぞ、30秒でなんとかしろ!」 などと威勢の良い声が飛び交っています。

「キミらの仕事場はうん、なんだ。そう、活気があっていいね」

 偉いさんが、私たちの汚い言葉遣いに少々眉をひそめながら、皮肉げなコメントを言いました。ま、いつもこんなもんです。はい。

 つか、本当にいつもどおりでした。まるでもう、偉いさんがたが視察に来ていることを忘れているかのように、早く帰りたい、早く終わらせたいの一身で仕事をしています。
 だからこそ、普段、そこに立っていてはいけない場所に人が突っ立っていたので、事件が起こったのです。
 彼ら、本当に視察に来ていることを失念していたようですな……。

 普段、両開きのスイングドアは、台車などで勢いよく開いたりするので、その周りに立っているとそのドアにぶつかってしまうので大変危険です。
 これは新入社員とかが、うっかりと突っ立ってしまったりして一度はやってしまう事故でした。

 偉いさんが仕事の邪魔をしないようにと、隅っこへ移動した瞬間でした。
 後ろのスイングドアが、それはもう物凄い勢いでぶち開けられたのです。
 台車で商品を持って仕事場を行き来しようとしていたのでしょう。
 いつもの勢いでスイングドアをあけてしまい、隅っこ――つまりスイングドアの前の方へ移動した偉いさんを狙い撃ちにしたかのごとく、ドアが情け容赦なく襲い掛かっていきました。

 メキッ!!

 物凄く鈍い音がしました。スイングドアが後頭部に直撃、という、普通あり得ないような箇所を器用にぶつけてしまったようです。

「ぐえぇ」

 なんか潰れたカエルのような悲鳴をあげて、扇子を持っていた一番偉そうなオッサンが、ドサリと前のめりで倒れました。

「しゃ、社長!!」

 へー、あの人社長だったんだ……。この時になって初めてあの偉そうなオッサンの役職がわかったのでした。いや、わかりたくなかったんですけどね……。
 ちなみに台車で突っ込んでいき、スイングドアの一撃で社長を K.O した勇気ある社員は、やり遂げた男の顔をして震えていましたとさ。

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 こうして、偉いさんの視察は 「社長が泡を吹いて倒れたため中止」 という前代未聞の事件により終了しました。
 いやー、私、よく我慢してこの大任を成し遂げたよなー。
 かなり自画自賛したい気分だったのですが、誰も褒めてくれませんでした。
 ま、当たり前か……。

 つか、明日、社長のお見舞いに行かなければならない、という余計な仕事が増えました。明日、本当なら休みだったのに……。今日も仕事がこの案内のせいで遅くなり、家に帰ったのが日付変更線を超えたあとだったというのに……。

 憂鬱です。はぁ……。

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2006年09月18日

No.183 Ferris wheel

 観覧車は英語で 『Ferris wheel』 となり、フェリス式回転観覧車という意味らしいです――が、フェリス式っていうのがどういう様式なのかまでの意味はサッパリわかりません。
 誰か、分かる人いたら教えてください。

 ――で

 何故観覧車という単語を辞書で調べたのかと言うと、それはまぁ恥ずかしい理由があるからなのです。実は、それを書かないといけないなぁ、と思いつつも3日が経ってしまいました。なのでこれは3日前の休みの出来事であります。
 3日前、つまり9月15日。
 その日は忙しすぎる前日までの仕事を片付け、代休をもらった日のことでした。


 ――――――――――――――――――――――――――――


 朝から姉のお見合い話があって驚いたものの、本日は休日。1日はこれからです。
 実は今日、ようやくハルちゃんと休日がかち合いました。
 というわけで、どちらからともなく遊びに行く約束をしたわけです。
 繰り出したのは食い倒れの街、大阪。目的は別に食い倒れるためではありません。

 Hep Five.jpg

 大阪梅田に位置し、関西のファッションをリードする(のかな?)服飾ショップがズラリと並ぶ HEP FIVE! へとやってまいりました。
 写真にもあるように、ここは街中なのに観覧車があることで有名です。

 早速イタリア料理、SPAPARA(スパパラ・確かこんな綴りだったと思ふ)で昼食タイム。目的じゃないとか言いながら、いきなり食い倒れる私たち。
 私が頼んだのは、ふんわり卵に包まれた一口ステーキが、ピラフの上にのっかっているという、オムライスとかステーキとかのおいしいとこどりのような料理。
 石焼ビビンバみたいに石焼の入れ物で運ばれてきたので、パチパチと音をたて、非常に食欲をそそる。
 ガーリックと醤油? がほどよく馴染んでいて日本人好みの味であった。美味し。
 ハルちゃんはお昼のセットメニューを注文。ピザに石焼カレー? にサラダと飲み物がついていた。(なんか石焼が多いな)これもまた美味しそうであった。

「それ、美味しそうだね」「一口、食べてみる?」「じゃあ俺のも一口あげる」

 みたいなやり取りもしてた。思い出したら恥ずかしいな、これ(つか、書くほうもかなり恥ずかしい……)。

 腹が満たされたら早速お買い物。(ほとんどウインドウショッピングだけど)
 私が似合いそうな服とかどんどんチョイスしてくれるハルちゃん。
 言われるままに買ってたら絶対金足りねぇ。
 ハルちゃん自身も 「これどう?」 とか 「こっちとこっち、どっちが似合うと思う?」 とか聞かれるんだけど、正直どっちと言われても困る。

「どっちも似合う」

 って言うと 「どっちもじゃダメ!」 と怒るしね。
 まぁ忌憚のない感想を率直に述べました。こういうの、あんまり経験なかったけど、楽しいね。でも頭の中に色んな言葉が思い浮かんでは消えるから、コメントするのに、これで良かったのか? 他に言い方はなかったのか? とか思っちゃうし、疲れるかもしれない。こういうとき、うまいことエスコートできる男の人って羨ましいね。

 各フロアでウインドウショッピングし、(時には買ったけどね) 気がつけば結構な時間が過ぎていた。
 というわけで、最後は定番の観覧車に乗りました。

 空は真っ青。眺めは最高。下を覗けば天気予報で有名な、ヤンマーの本社があって、屋上に上から見たらヤンマーのビルだとわかるように緑の樹木で会社名が記されていた。なかなかの宣伝上手である。

「でもこれ、夜だと夜景が綺麗だろうなー」
「そだねー。今度は夜になるまで待ってから乗りたいね」

 などと良い雰囲気だった(気がする)のですが、私が見事にぶち壊しました。

「こういうの乗ってると、あの歌を思い出す」
「え? 何の曲?」
「なんだっけ、まわれまーわれメリゴーランド、って久保田利伸の歌」
「えっと、確か、ラララ・ラブソングだっけ?」
「そーそー」
「でもあれ、メリーゴーランドって回転木馬のことでしょ。観覧車じゃないっすよ?」

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 ・
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 めりー.jpg 

 ハッ!?

「そ、そーいやそうだ、あはははは」(笑って誤魔化す)
「でも、観覧車って英語でなんていうんだろ?」
「あー、なんだろ。知らないなぁ」

 その後、じゃあ○○って英語でなんて言うんだっけ? とかそんな話題となった。
 間違いなく観覧車の中で会話する内容じゃない。色気もなんもないね、うん。

 そんなことがあったので、思わず冒頭で辞書を使い、調べたという次第。
 ホント、フェリス式ってなんだろな?

 でもまぁハルちゃんと2人きりで遊んだし、楽しい1日でありました。

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2006年09月15日

No.180 我が家の朝食風景

 約2日間、ぶっ通しで仕事を終えた後のことは良く覚えていない。
 意識が混濁する中で、いかにして帰宅し、どのような格好で眠ったかも覚えていないのだが、朝起きると、ちゃんとベッドの上だった。
 ちなみにお酒とか飲んでこうなったわけではない、念のため。

 本当に疲れていたらしく、夢も一切みなかった。体の芯にちょっと気だるさが残っているものの、体調は概ね良好。寝起きも爽快であった。

「おはよう」「おはよう」

 下に降り、朝飯を揃って食べている家族に挨拶。
 私は今日、仕事が代休になったのでゆっくりしていられる。
 だが弟と妹は高校への登校時刻が迫っており、慌しくご飯を食べていた。
 親父は新聞を読みながら茶をすすり、母はお弁当の支度を終えて包んでやっている。
 そして姉は何か大きめの写真を見ていた。
 その写真にはスラっとした長身の男性が写っている。
 何故朝っぱらからそんな写真を見ているのか?

「姉ちゃん、今日は?」
「ああ、非番や」
「で、その写真は?」
「これか?」

 そういって写真から顔を上げると、姉はこちらを見てハッキリと言った。

「これはな、お見合い写真や」
「へぇ〜そうなんだ」

 ・
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 ――はい?

「お見合い? 誰が?」
「ワシが見とるんや。ワシに決まっとるやろ」
「……ええ!? 姉ちゃん、結婚する気あったん!?」

 女らしいことは一切やったことのない姉。
 そんな姉が家庭を築くことができるのか!?

「あんまりする気ないねんけどなぁ……とりあえず資料だけでもて五月蝿いねん」
「あのなぁ、結婚する気がなかったら資料を開封しないで、閉じたまま返すのが常識やぞ。開封したら結婚する気はあるけど、気に食わなかったからやめるみたいで相手に失礼にあたるやろ?」
「でももしかしたら年収が億いってたら、とりあえず結婚して離婚したら財産分与で儲かるやん」
「姉ちゃん、それ詐欺だよ!」

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 ・

 朝っぱらから頭の痛くなる我が家でした……。

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2006年09月14日

No.179 一休み

 昨日は仕事が休みだったのに後輩のミスで呼び出され仕事。
 で、そのまま会社に居残り、22時間ぶっ通しで仕事。

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 ごめん、限界だから……。

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2006年09月09日

No.173 彼女のかれぇ

 19時30分。本日の業務が終了した。
 今日も疲れた。最近上司が私を使うコツでも覚えたのか、ピンポイントにサボれないよう、コキ使われる。
 くそ、あの野郎、覚えてろ! 私が完全犯罪のトリックを思いついた日が奴の命日だ!
 などと私が暗い情熱を燃やしながら事務所前のタイムカードを押したとき、事務所の扉が開き、ある女性が出てきた。

「あれ? Blueさんも今終わり? 奇遇やね」

 ハルちゃんの友人、ゆうさんである。
 ハルちゃんの友達ではあるが、私はゆうさんがちょっと苦手であった。
 なんというか、姉と同じような匂いがちょっとだけ漂っているからだ。
 ちなみにハルちゃんは確か定時に終わっていて帰宅したのを目撃している。

「終わりだよ。じゃ、お疲れ様」

 私は苦手なゆうさんにそっけない挨拶を交わし、その場を去ろうとした――のだが

「ちょい待ち! いいこと思いついた!」

 ガシっと右肩を掴まれる。痛い。普通に痛い。右肩は昔骨折したせいで強く掴まれるとまだ痛いのだ。

「痛い、痛いから!」

「なんや、そんなに強く掴んでないで? 弱いなぁ」

 ――が、そんなことを知らないゆうさんに 『弱い』 と決め付けられてしまった。
 反論したいけど、なんか言い訳っぽくて見苦しいので黙っている。

「とりあえず、私の家行こう! な」

 な、じゃない。何を言ってるんだ、この人は。

「今日、ハルが食事当番やねん」

「――は?」

「私ら、同じマンションに住んでるやんか。で、炊事は面倒やから交代制やねん。で、今日はハルが当番。だから食べにおいでよ」

「初耳です」

 ハルちゃんが会社近くのマンションで一人暮らしをしているのは知っていたが、ゆうさんと同じマンション、というのは初耳であった。
 つか、2人ってそんなに仲良かったんだな……。

「というわけで来なさい。ハルの料理、食べてみたいやろ?」

「んー。でもいきなり訪ねたら迷惑でしょうし、それに3人分は用意してないでしょ?」

「ああ、それは大丈夫。今日カレーって言ってたから絶対2日分くらい作ってるから」

「なるほど。んー、でもいいのかなぁ……」

「ええって言うてるやろ。男のくせにうじうじ悩むまんと、ガッと押しかけて飯くって、 『俺のために毎朝味噌汁を作ってくれ』 とか言うたらええねん」

 ――いきなりプロポーズですか。

「毎朝作ってもらいたいほど、ハルちゃんの手料理は美味いんですか?」

「いや、微妙」

「……」

 ともあれ、ゆうさんの強引さに私が勝てるはずもなく、結局ハルちゃんのマンション(部屋はゆうさんのだけど)に押しかけることとなった。
 つか、私はラーメンも好きだがカレーも好きである。
 ストレートな物言いのゆうさんをもってして、微妙と言うお味はいかがなものか?
 カレーの王子様だったらどうしよう……。
 期待半分、不安半分で私はゆうさんの部屋にお邪魔した。
 これで場所がハルちゃんの部屋で、ゆうさんがいなかったら最高なんだけどなぁ。

「悪いね、ハルの部屋じゃなくて」

 ゆうさんは私の心を読んだかのように言ってきた。むぅ、勘の良い人だ。

「ただいまー」「おかえりー」

 表札にはゆうさんの名字。ドアを開けるとカレーの匂い。そして奥からハルちゃんの声。
 どうやらゆうさんの言っていたことは本当だったようだ(まだ疑ってた人)。

「ほら、ぼーっとしとらんと入ってきぃや」

「あー、じゃあ、お邪魔します」

 入ると横手、すぐにキッチンが見える。そしてハルちゃんも見えた。
 それだけでめっちゃ幸せな気分になった。だってエプロン、似合いすぎ!

「え……あれ? Blueさん? ええ!? えええええ!? なんでー!?」

「拾ってきた」

 ……ゆうさん、ひでぇ。

「うそぉ!? 落ちてたん!?」

「1羽300円やった」

「……ヒヨコかよ。つか何、この会話」

「いつものことや。気にせんといて」

 いつものことなんだ……。

 まぁそんな感じで食事の準備は進められていく。
 その間、ハルちゃんは終始 「えー、どうしよー、自信ないー」「なんで来るなら来るって連絡くれなかったんよー」「うあー」 とか呻いてばっかりだった。でもまぁ拒まれている様子はなかったので一安心なのでした。

 食卓に中央にはカレーが入った鍋。そしてコーンとトマトとレタスが鮮やかなサラダと、飲み物。
 カレーのスパイスの香りとサラダの鮮やかな色彩が食欲をそそる。
 しかも 

「口に合わなかったらごめんね」

 と申し訳なさそうに言ってくるハルちゃんが非常に可愛らしい。やばい、私、今かなり幸せです!

 大丈夫、口のほうを合わせますよ

 などといったキザなセリフはでなかったけど、ハルちゃんの手料理が食べれる、という今のこの現実に、私は何度も心の中でゆうさんに感謝した。

『じゃ、いただきまーす』

 3人、手を揃えて合唱。
 まずはカレを一口……

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 ・
 ・

 辛ッ!!?


 美味しいとかまずいとか、そういう問題ではなく、私の舌にはこのカレーは辛すぎた。
 誰だよ、カレーの王子様とか言った奴は!
 そうだった、うかつだった……ハルちゃんは辛いものOKな子だったんだ。
 そんなハルちゃんが作るカレーが、甘口なハズなどないではないか。
 でも私、普通の辛口程度なら食べれるんですが……。
 一体どれだけの辛さをこのカレー鍋に叩き込んだのか?
 ハバネロ入ってんじゃないか、これ? つか、なんで2人は平然と食べれるの?

 スプーンが思わず止まる私。それに気付き、心配そうに私を見つめるハルちゃんと、ついでに面白そうに見ているゆうさん。
 ここでグッと飲み込み、すました顔して 「美味しいよ」 とか言えれば超男前!

「ぐふッ!」

 ――なんだけど、むせました。ヘタレです……ヘタレと呼んで下さって一向に構いません。うぅ……。
 結局辛すぎて私はほとんど食べれず。でもサラダは美味かった!

「野菜ちぎって盛り付けただけだよ……」

 ごめんなさい、本当にごめんなさいっ!!
 しきりに謝ってくるハルちゃんだったのですが、申し訳ない気持ちだったのは私のほうなんです!!
 本当にごーめーんーなーさーいーっっ!!

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 もう呼んでくれないだろうなぁ……。


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2006年09月03日

No.166 9月最初の土曜日

 ようやく夏のこってり&ギラギラな暑さも和らぎ、秋の気配が漂う9月最初の週末。
 私の夏バテもようやく回復の兆しが見えてきた。
 ぶっちゃけて言うと、食欲が戻ってきたってこと。
 食欲の秋、馬肥ゆる秋、と言うけど、私も夏に減った体重を取り戻すべく食わねば! と、決意も新たに、昼食を食べるべく会社をでました。
 ――そこに

「Blueさん、こんにちわー。今からお昼?」

 事務の ゆうさん が待ち構えていた。
 私は事務所がある本社ではなく、工場の二階の個室が仕事場になっているので、本社の事務の人とはほとんど面識がない。つまり、ゆうさんとはほとんど話をした事がなく、朝にすれ違ったときに社交辞令の挨拶を交わす程度の付き合いなのだ。
 そんな事務のゆうさんが、本社と工場は目と鼻の先にあるとはいえ、午前の仕事が終わったばかりのこの時間にこんなところにいて、しかも私に話しかけるなんて事態はまずありえない。
 一体何事?
 この時の私の顔にはそう書いてあったらしく、それをゆうさんは目ざとくツッコんだ。

「そんな警戒しなくてもいいやん」

 で、コロコロと笑うゆうさん。なんか遊ばれてる?

「お昼、誘いに来たの。さ、行こう!」

 私は一言も喋る暇を与えてもらえず連行。ナニ!? 何なの!? やっぱり遊ばれるの!!?

「なに? なんでゆうさんが俺にお昼誘ってるの?」
「いやいや、来ればわかるから」
「えっと……本当にアナタは事務のゆうさんだよね?」
「他に誰に見えるんよ?」

 疑問ばかりが口をつく私。だって、わけわからんもん。
 つか、来ればわかるってどういうこと? 普通にお昼ご飯を食べるって意味じゃないのか? で、行ったら最後、何かとてつもない罠が待ち受けているのか? つか、ゆうさんってこんな強引な性格だったのか? ていうか、心なしか怒ってない? もしかしてトイレ裏に直行でしばかれる? で、「これがお前の今日の昼ご飯だ」とか言われて便器に顔をつっこまれる!!? うわ、私、ゆうさんに何かしたっけ? 何か気に障るようなことを言ったりとかしたっけ? うおー、わからん!!

 様々な疑問が頭の中で浮かんでは消える。
 どうしても悪いイメージしか浮かんでこないのは、私が生まれてこの方、ロクな目にあったことのない証明。
 つか、外に出るまでの道のりで、他の社員さんに 「いったい何事?」 という奇異の目に何度も晒される。
 やばい、帰ってきたら絶対また何か言われる……。

 ――で、生きた心地がしないうちに駐車場までたどり着いた。
 ゆうさんは何やら携帯で連絡をとっている模様。

「はい」

 で、いきなりその携帯電話を渡された。ナニ、振り込み詐欺の電話の対応をしろとでも??

「も……もしもし?」(←超へっぴり腰)
「Blueさん? こにちわー。元気ー?」

 受話器から聞こえてきた声は、想像していたこわ〜いお兄さんではなく、最近よく聞く声だった。

「あ、ハルちゃんか!!」
「あたりー。私、今日お仕事休みなんっすよ」

 今更思い出す事実。そういえばゆうさんは、ハルちゃんの友人だった。
 確かゲド戦記を一緒に行ったときも、ハルちゃんは最初、ゆうさんと観に行く予定だったのだ。

 で、ここでクエスチョン。

 この回りくどさはナニ?
 なんで私の携帯に直接電話しないんだ?

 ・
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 ・

 その疑問が脳裏に浮かんだ瞬間、決定的な言葉が放たれた。

「Blueさんの携帯に電話したら妹さんが出て、『今日お兄ちゃんは携帯を忘れて行きましたー』 って言われてさ。それでゆうちゃんに頼んだんっすよ。でね、この前お昼奢ってもらったお礼にさ、美味しいお店あるから昼休みに誘おうかと思って――って、おーい、Blueさん、聞いてるー?」

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 妹がハルちゃんからの電話に出た!?


 その衝撃的なセリフに、私の視界に映る全ての世界が傾いた。
 ゆうさんの携帯を握り締めたまま、地面に片膝をついて戦慄く私。
 ハルちゃんのセリフは後半、ほとんど耳に入っていない。
 そういえば、そういえば……言われて今気付いたよ!!
 携帯電話を家に忘れてたよっ!!

 この後、ハルちゃんにお昼ご飯、パスタの店でたらこスパを奢ってもらったのですが、味、覚えてない。つか、ハルちゃんとの会話もほとんど覚えてない。
 私はいったいどんな顔をしてハルちゃんと食べたんだろう。
 今頃になって悪いと思い出し、謝罪メール送ったけど……。

 つか、仕事が終わり帰宅した瞬間、にやぁっと笑いながら忘れていった携帯電話を私に差し出し、無言で去っていった妹がすっげぇ怖い。超怖い。つか、胃が痛い。また胃に穴があきそうだ……。
 現在のところ、まだ妹以外の家族にハルちゃんのことは耳に入ってないようだけど、今後どう転ぶか全然わかんないっていうか別にバレちゃっても問題ないんじゃ……いや、姉にバレると色々というかかなりヤバイ気がする。
 何がヤバイって口には出来ないけど、とにかく第六感が総動員して警鐘を叩き鳴らしている。
 理屈じゃない。本能がヤバイと告げているのだ!!

 でも、何かできるわけじゃないしなぁ……なるようになるしかないしなぁ……。

 何かが不協和音を立てて崩れる音を確かに聴いた、9月最初の土曜日であった……。

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2006年08月31日

No.163 夏休み最後の日

 タイトル、夏休み最後の日、である。
 社会人として働いている私にとって、もちろん夏休みなどあるはずはない。
 ならばこのタイトルは何か? と問われれば、それは無論、高校生最後の夏休みを満喫していた弟と妹のことにほかならない。
 しかし今日は私も休みである。
 本を探したりゲームを探したりデートプランを練ったりと色々忙しい。
 私は眠気をこらえてベッドから這い出し、のろのろと着替えて出かける準備を整え、部屋を出た。

「お兄ちゃん、宿題手伝って♪」

 そこには満面の笑みを浮かべた 弟 が立っていた。
 一瞬、妹だと思った人、残念でした。(何が?)

 ここは無視して立ち退くべきである。
 夏休みという超長い休みがありながら、最終日までやるべきことをほったらかしにしておくなど言語道断なのだ。
 対して私の休みは今日のたった1日。
 断ればよい。断って1日の休みを満喫するのが利口というものなのだ。

「……何ができてないんだ?」

 だが、一応聞いてみた。こいつは一体私に何を求めるのだろうか?

「英語と読書感想文」

 どれだけあるのかと思いきや、意外と少なかった。

「英語と……読書感想文? 何、高3にもなって読書感想文とかあるわけ?」
「うん。で、アニ……お兄ちゃんには読書感想文を書いて欲しいなぁ、とか思うのですが!」
「……とりあえず、お兄ちゃんって言うのヤメロ。気持ち悪いから」
「えー、でもさ、妹が 『お兄ちゃん♪』 って頼むと断ったことないじゃん。それにあやかってみた」
「……俺、そんなキャラだったか?」
「胸に手を当てて思い出してみな。そんなキャラだよ」

 ……本当に胸に手を当てて考えてみたが、確かに断ったことがないような気がする。
 うん、断ったことないよなぁ……。

「……」
「というわけで、よろしく、お兄ちゃん!!」

 何が、というわけで、なのかサッパリわからないが、私の手元に読書感想文用の原稿用紙が10枚ほど手渡された。
 むぅ……。嫌がらせに官能小説の感想文でも書いたろかぃ、などとよからぬ考えが脳裏をよぎる。
 高校生が読書感想文に官能小説。なんというセンセーショナルな事件であろうか!!
 期せずして私の胸は躍る。寝起きの頭は少々どころか相当変であった。
 ――が

「はい、これ課題の本ね」

 ……ピンクな妄想は一瞬にして、『羅生門』と書かれた芥川センセイの本によって霧散した。現実って厳しい。
 つか、羅生門ってあれだろう。すっげぇ暗い話だったハズだ。

 解雇になっちゃった男が羅生門の下で途方にくれてると、老婆が死体から髪の毛を引っこ抜いていて、「生きるためだから仕方ないんじゃー」と言うから、「それじゃ俺も生きるために仕方ないよね〜♪」 と考えを改めて老婆の着物を剥ぎ取って去っていく。

 そんなどうしようもなくやるせない話だったハズだ。
 これの読書感想文か……。
 確かこれ、小学生のときにも書いた気がするぞ。

 思い出したが吉日。
 すぐ行動に移る私は、過去の残滓を漁り始める。
 そしてほどなく、うっすらと埃のかぶったダンボールの中に私が小学生の頃に書いた羅生門の感想文が出てきた。
 枚数にして約4枚の超大作だ。

「これを書き写せば楽だよな」

 そこにはこんなことが書かれていた。

『おばあさんは生きるためにしかたのないことだといってかみのけをぬくというつらい作業をしていたけれど、この男の人はなにもつらいことやくるしいことをせずに、おばあさんの着ているものをぬすむのはひどいとおもいました。
 人にはやってはいけないことと、やってもいいことがあるとおもいます。
 しんでいるひとからかみをぬくのはわるいことだけど、ぼくはしかたがないとおもいます。
 だけど、おばあさんからきているものをもっていくのは、ぜったいにやってはいけないことだとおもいます。

 この人はおねえちゃんといっしょだとおもいました

 最後、物凄い締め方で作文が終わっていた……。
 小学生の頃、私はこんな恐ろしい文章を書いていたのか……。
 よく姉の目にふれなかったもんである。

 私は最後の文面だけは変えずに、小学生然とした書き方を改めて清書しなおして弟に手渡した。
 弟はそれを読まずにカバンの奥にしまいこんだ。
 ……新学期、あの読書感想文はどうなるんだろう、と思いつつ、そのオリジナルとなった小学生の頃の作文を燃やして証拠を抹消した。

 完。

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2006年08月30日

No.162 軽い日記

 昨日はまたも会社で泊まり込みで仕事。
 今日も遅くに帰宅。
 正直、酒でも飲まないとやってられっけー、みたいな状態なのだが、私はあまりお酒に強くないうえに、飲むと姉に付き合わされることになるので、表面上 「飲めない人」 になっている。
 つか、最近思うこと...

 ゲームやってねー!

 ファミスタオンラインくらいしかやってない。
 つか、PSPを姉にとられているので魔界村もできないんだよなぁ……。
 ダビスタPは……考えないでおこう。

 ともあれ、最近据え置き型のゲーム機がまったく稼動していない。
 明日、ようやく休みをもらえるのだが、これを機に何か安いゲームでも勝って来ようかな、と思う。
 何か手軽に出来て、手軽に楽しめる、そしてお手軽な値段のPS2ソフトはないだろうか?
 ああ、あとは消閑の挑戦者3も探さないとなー。
 それからハルちゃんを誘うためのドライブマップみたいな雑誌も買おうかな。

 明日は休みだけどハルちゃんは仕事なのでした。

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2006年08月27日

No.159 弱り目に祟り目

 もう無理……。2日続けての会社での泊り込みなど初。
 風呂も入れず自分の体臭にうんざりだし、髭も伸び放題、鼻毛も伸び放題。ついでに家では妹と姉がやりたい放題であった。
 なんかPSPの 『LOCOROCO -ロコロコ-』 を買って来たらしく(しかも2つ)私と弟のPSPを勝手に持ち出し熱中していた。
 もうなんかそんなのでイチイチ怒る気がないので、自分の部屋に帰ってくるなり椅子へ倒れこむように座ったその瞬間――

 めりっ。

 ものすごいイヤな音が尻の方からした。
 別にパンツが破れた音でも屁をかました音でもない。(今回下品だ……)
 姉か妹かは知らないが、私の部屋からPSPを持ち出す際、PSPの中に入っていたダビスタPのUMDをこの椅子にむき出しのまま放置していったらしい。
 私の倒れこむような、全体重をかけたヒップアタックを一身に受けたダビスタPのUMDは、無惨にも中のCDの部分が圧迫されて割れていた……。

 ・
 ・
 ・

「うおおおおおッッ!!?」

 まるでエヴァが暴走した瞬間のような声で絶叫。
 ダビスタが、ダビスタPが、私のダビスタPがーーッッ!!
 今回、産駆の故障は確かに多かったが、まさかロム自体が予後不良になろうとはっっ!!

「誰じゃあああ、人のロムを椅子に放り出したまんまにしたやつはーっ!!」

 私は怒りに任せ、ロコロコってる姉と妹がいた居間の襖をスパーンと開け放った。
 あっけにとられる2人に事情を説明。
 どうやら犯人は姉の方であった。

「どうしてくれる、どうしてくれるんだ!!」

「そんなん、確認せんと座ったお前が悪いんやろが、おぉ!?」

「ケースにもいれないで椅子の上にほったらかして行く奴がいるか!! これが仮にも人のものを借りていったもののすることか!!」

「なんでワシがお前のものは俺のものを取るためにイチイチ断りをいれなあかんねん!!」

 ジャイアンか、あんたは……。
 とにかく私の怒りは収まらない。

「このPSPは俺のやろが! 俺が金出して買うたんやろが!!」

「ほー。じゃあ万歩譲ってPSPの所有権がお前にあるとしよう。だが、その割れたロムは間違いなく貴様の不注意であり、おんどれの責任じゃぃ!!」

「なんでそうなるんだ!!」

「やかましわっ!! これ以上ぐちゃぐちゃぬかしとったら、このワシの手にあるPSPを真っ二つに叩き折るど、コラッ!!」

 瞬間、ミシッと音をたててきしむ私のPSP……悪魔か、こいつは。
 結局、姉相手にしては珍しく10分以上粘るも、結局は私の不注意であり、姉には何の責任もない、という理論に屈して事態は終わりを迎えた……。

 ・
 ・
 ・

 疲労感が限界を迎えた。
 なんつーか、あの姉との口論はロウソクの最後の抵抗であったらしく、完璧に燃え尽きた私はしばらく動くことができなかった……。
 もういいや、ゆっくり寝よう……。
 風呂に入り、今この瞬間ブログを書き、あとは寝るだけ。
 せめて、夢くらいは良いことが起こりますように……。
 
 

 と思ったら、現実では本日、新潟記念(GV)でマヤノトップガン産駆のトップガンジョーが重賞2勝目をマークした模様。
 今日の良いニュースはこれだけであった……。

 
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2006年08月26日

No.158 ……結構極限

 もうふらふらのへろへろのなよなよのぺそぺそで意味不明すまぬ。
 今日は会社からのカキコミである。
 忙しいしこれ見られたらヤバイので内容薄いわコメントいただいてるのに返答できないわでホント申し訳ない。

 昨日は急に会社に泊まりこみでの仕事が入った。
 つか、本当に急だったのでマジ泣きだったのだが、本当に泣くのはむしろ次の日、つまり今日だったりする。

 夏の風物詩、夕立。
 帰宅時間にさえ降らなければ会社で仕事しているのだけなので別に問題ないっていうかむしろちょっとでも涼しくなるなら降りやがれこん畜生、ってくらいなのだが、今日の夕立は酷かった。
 酷かったのは雨ではなく、雷。
 物凄い近くでビカビカ光って轟音を撒き散らしていた。

「あーわかった。停電しパソコンが止まったんだろう。保存しないからだ馬鹿野郎め」

 とか思った人はいるのではないのだろうか?

 甘い。甘いね。
 私はもうそんな失態は犯さないからしっかり保存した。
 つか、たとえ停電になったとしてもノートパソコンなのでバッテリーが数時間なら耐えてくれる。
 問題はない。問題はないはずだった。

 そう思った瞬間、ビカーッと凄まじい光と共に轟音が炸裂。
 案の定停電した――が被害はそれ以上だった。
 上がなんだか騒がしい。停電が理由ではないようだ。
 そうすると、いつも人一倍声のでかい先輩、Tさんが声量のあらん限りを振り絞って叫んでいた。
  


「うおおおい、えらいこっちゃ、会社に雷直撃したぞーーっ!!」

 ・
 ・
 ・

 マジで?
 ありえへんよーっ!!

 なんか電気系統を軒並み持っていかれたらしく、停電は1,2時間で済まない事態になった。
 その後始末で今日も会社に泊まりこみ作業なのである……。

 2日はキツイって。
 つか、一番の問題が...


 明日、ハルちゃんとのデートもこれで潰れてしまいましたっ!! てこと。
 ハルちゃんも私も仲良く休日出勤。
 数少ない日曜での休日が潰れるとは……。
 まぁプランもなにも考えていなかった、つか考える余裕もなかったというほうが正解なのだけれど……。

「ぶ、部長。代休はでないですかね……?」

「そんなん、ワシが聞きたいわぃ」

「そうですよね……」

 最悪だ……。
 祈先生の気持ちがわかるよ……。

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2006年08月24日

No.156 夏と蝉と人の絶叫

 照りつける太陽と陽炎揺らめくアスファルト。
 この世は地獄に違いない。
 確信めいた私の呟きは、夏の風物詩ともいえる蝉の喚き声にかき消された。
 時刻は正午。太陽は中天。蝉の鳴き声に腹の虫。場所は牛丼屋。でも注文はざる蕎麦。

「えらい少食やねんな」

 私の目の前にいる、最近仲の良い女性――ハルちゃんは、牛丼に生卵に冷やしはいからとサラダをテーブルにズラっと並べてそう言った。
 最近、というかもうずっと食欲がないため、ざる蕎麦1枚でも頑張っているほうなのだが、ハルちゃん的感覚ではこれくらいは朝飯にもならないようだ。
 とりあえず私は、「昼はいつもこんなもんだよ」 と言葉を濁す。

「あかんあかん。そんなんじゃあかんよ、朝と昼はしっかり食べなダメっすよ」

 ハルちゃんはうちのおかんのように あかんあかん を連発した。
 富井副部長ならここで 「男を見せたるぜー」 とばかりに全メニューを注文するところだが、あいにく私にそんな度胸も根性もない。
 でも確かにざる蕎麦だけじゃダメかなぁ、とは思っていたので、サラダくらいなら食べれるかな、と思って注文を追加した。
 ハルちゃんはその様子を見て

「んー、せやけど、Blueさんはあれやな」

 生卵を溶き、牛丼に流し込みながら言った。

「めちゃくちゃ付き合いがいいよね」
「どーゆーこと?」

 オウム返しで聞き返す私。
 ハルちゃんは、んー、とちょっと悩んでから答えてくれた。

「だってさ、2週連続で映画に誘っても付き合ってくれたし、今日たまたま朝一緒になったときに昼ご飯誘っても付いてきてくれたし、今もメニューのことをツッコんだらサラダを注文したし、めちゃめちゃ付き合いいいやん」

 あーなるほど。確かにハルちゃんの誘いは断ったことないなー。
 でも普通、女性の頼みって用事があったり、あまりにも無茶じゃない限り断ることってないよ、ね? (誰に聞いてんだ)
 でも主体性のない男だと思われるのはイヤだなぁ。(実際ないっぽいけど)

「せやねぇ。頼まれたら断れない性質なんかもなぁ」
「でも昨日、部長に仕事頼まれたら断ってたやん」
「……見てたんかぃ」

 折角良い人っぽいのを演じたのに (演じた言うなよ) すかさず切り返されてしまった。
 なんだろなー。ここで 「ハルちゃんの頼みだからさ」 とか言えば良かったんだろーか。でもそんなセリフ、私には似合わないしなー。(ヘタレ)

「部長が言うてたで。Blueの奴はヤバイ匂いを嗅いだらすぐ逃げよる。この仕事はホンマに面倒臭いから押し付けたろか思たのになぁ、って」
「……断ってよかった」

 心底安堵した。
 そこから仕事の話、主に部長の悪口に終始していたような気がするが、そんなことで話は弾んだ。
 ――で、唐突に話は途切れ

「でも、Blueさんは付き合いいいよねー」

 何故か話が一周してきた。

「じゃ、じゃあさ、今度俺が逆にハルちゃんを誘ったら、付き合う?」
「いいよー」

 人がちょっと緊張して誘ったら、あっけらかーんとした答えが返って来た。
 ハルちゃんはいつも即答だ。夏に飲むコーラみたいに爽やかだ。一気に飲んだら苦しいけど……。

「で、どこに連れてってくれるん?」

 にまぁーっと笑って聞いてくる。どこか小悪魔的な笑いであった。
 明らかに私を試している顔である。

「あー……どこいこう」

 情けなくも聞き返してしまった。
 せめて内緒、とか当日のお楽しみ、とか言えなかったんかぃ!! うあーッ!!

 絶叫したい気分にかられて頭を抱え、視線を彷徨わせる――と、

「ぶっ」

 植木を挟んだ反対側の座席で、一心不乱にメールを打つ後輩の姿があった。
 思わず目があう私と後輩。

「あー、先輩。俺に構わず、続けてください」

 ・
 ・
 ・

 聞かれてたーっ!!
 この小っっ恥ずかしい会話の一部始終を聞かれてたーっっ!!

「おー、君、確かBlueさんとこの子やんな。こんにちわー」
「ども、ハルさんこんにちわ」

 私が身悶えていると、ハルちゃんと後輩が仲良く挨拶を交わしていた……。

 ・
 ・
 ・

 で、昼の休憩も終わり、会社に戻ると...

「聞いたぞこらーっ! Blue、貴様、ハルちゃんに手をだしたらしいなーっ!」
「映画へ一緒に行ったんやとー!! お前、暗がりで何をしたー!!」
「今週末はお前またどっか行くらしいやんけっ!! おおっ!?」
「行き先は考えたんか? ホテルの予約も完璧なんか?」
「ハルちゃんが寝とられたーっ!!」
「おいこらお前ら、五月蝿いぞ。仕事しろ」
「私知ってるでー。先々週も映画一緒に行ったんやんなー」
「なんだとーっ!!」

 ……部長の注意声がかき消されるほどの騒ぎ。蝉の声より煩い。それはもう、ここは小学校か、と思うほどであった。

「で、先輩。どこ行くんですか?」

 騒ぎの原因であり、盗聴人である後輩が聞いて来た。
 あー、それもどうしよう……。
 悩みは尽きません。

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2006年08月23日

No.155 雑記

 お知らせとかまぁ色々雑多なことを3点ほど。

● 競馬クイズV http://gamenaruwakimichi.seesaa.net/article/22182986.html
 8/31の締め切りが迫ってまいりました。
 現在の参加者は、ココアさん、なおゆきさん、がんちゃんさん、ビリーヴさんの4名。ちと悲しい人数ですね。
 つか、それ以上に迷惑メールが殺到しております。
 挙げた4名以外の方で送ったよ、という方はもしかすると迷惑メールのフォルダにまぎれているかもしれませんので、タイトルに競馬クイズ解答、の文字をいれておいてくださいね。
 つか、このタイトルで迷惑メールきたらヤダな(^^;;)

● 極魔界村、ダビスタPなどのPSP状況
 ヘタれました。2-2で完全に詰まってます。
 アーケードを諦めてオリジナルモードとかでクリアを目指せばいいんだろうけど、アーケードでの達成感を覚えてしまうとオリジナル以下は物足りないんですよねぇ。
 半ば積みゲー状態と化し、ダビスタ三昧……かと思いきやそうでもなく...
 最近仕事が忙しい、夏バテが激ヤバイなどなど、そんなこともありますが、一番の原因はファミスタと小説。
 この間古本屋に足を運んだら、今まで探してたのがドカっと見つかったり、ソードワールドフェアの8月度の本が出ていたり、No.154のような掘り出し物を見つけちゃったりと、一足先に読書の秋が到来しています。

 ――まぁ読んでいる間に眠ってしまうのが一番の原因かも、ですが(^^;

● 最後に一応
 ハルちゃんとの状況ですが、また週末に約束をとりつけました。
 その模様などはまた明日にでも気が向けば書くことにしますが、なんか良い感じなのかなぁ、とか思い始めてます。

 ――が

 それ以上に周囲が五月蝿い、というか煩いのは私の常とでも申しましょうか……。
 会社の人に映画へ行くところを目撃されて冷やかしとイヤがらせを受けるわ、姉は相変わらずこっちのことをおかまいなしに色々用事を言いつけてくるわ、妹はなんか企んでるわ……大変っつーより面倒です。


 まぁそんなトコロ。
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2006年08月22日

No.153 リアルな感動

 どこぞの政治家ではないが、とにかく感動してしまった。

 2006-2??α??.jpg 2006??α??.jpg

 私が元高校球児だとか、野球に少しばかり詳しい知識があるとか、そんな細かいことは抜きにして、観る物すべてに感動を与えた2日間。
 野球を知らなくても感動した一戦。
 接戦に次ぐ接戦のクライマックス。
 まるで漫画のような、いや漫画ですらありえない展開がそこにあった。
 よく高校野球は筋書きのないドラマ、と形容されるが、まさにその言葉通り。
 持てる力を全て出し切りあった両校の選手たちには、勝っても負けても万来の拍手が降り注ぐ。

 仕事だったが、ちょうど最終回のシーンだけは休憩時間で見る事ができた。
 王者、駒沢大付属高校が3点差で追い詰められた最後の攻撃。
 最後までマウンドを他者に譲らぬ早大のエース斉藤は、最後の最後でどこか意識してしまったのだろう。
 決して失投ではない球を安打されると、今まで甘い球を投げなかった斉藤が失投した。

 たったの1球だ。
 失投とはいえ、見逃すことはプロだってよくある。
 失投とはいえ、打ち損じることはプロだってよくあるのだ。

 それを逃がさずホームランにしてしまうのだから、本当に凄い。
 あの瞬間を観た人全てが震えたはずだ。
 こんな凄いことってない。リアルな感動が、私の胸の底から湧き上がっていくのを感じた。
 そして、自分の夏も思い返された。辛く、苦い思い出だが、思い返さずにはいられなかった。

「すごいですねぇ……」

 解説者はその単語しか知らないかのように、凄い凄いと言い続けた。
 同感だ。その言葉以外、いらないだろう――いや、その言葉すら必要ない。

 良いものを観た。

 観客、TV前、ラジオ前――観て、聴いた全ての人を満足させた決勝戦。
 こんな凄いエンターテイメントって他にないだろうなぁ。
 改めて、本物、リアルのもつ感動の力を垣間見た気がした。

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2006年08月14日

No.144 将来

 時々紹介してきた我が家の弟と妹。
 彼らは双子であり、共に同じ高校へと進学し、来年の春、共に同じ高校を卒業する予定である。

「お前ら、来年卒業やけど、進路とかどうするんや?」

 夏真っ盛り。
 お盆休みでダラけきった親父が、小汚いシャツ1枚の格好で腹を少し出している。そんな格好で3人は座れるソファの上で横になりながら鼻をほじくり、3年の夏にしてようやく2人の進路を聞く親父。
 大事な話のはずなのに、どう考えてもその態度からは 『とりあえず思いついたから言ってみた』 程度のものにしか聞こえない。たぶん、本当にそうなんだろう。
 究極にだらしのない親父を目の前にしてこんなことを聞かれたら、選択肢は 「家を出る」 の一択しか思いつかないんじゃないだろうか、などと私などは思うのだが……。
 しかし良く出来た弟、妹は、こんな親父を目の前にしてもきちんと居住まいを正して答えたのである。

「できれば大学へ行って考古学を学びたいな、とか思うんやけど」 by弟
「私はお姉ちゃんと一緒の看護婦になりたいから、看護学校に行きたいんだけど」 by妹

 夢がないからとりあえず大学、という安易な逃げ道ではない。(それも否定するわけじゃないけどね)
 自分の将来を現実的に見て選んだ上での希望。(考古学で飯を食うのは大変だろうけど……)
 私は親父が聞くよりずっと以前にこの希望を聞いていたので知っていたが、改めて聞かされると本気なんだなぁ、とか思う。
 できればその思い描いた将来へ向けての道を歩ませてやりたい、などと兄は思うし、手助けできるならしてやろうと思っている。
 うちの家計事情を考えれば、2人の進学など無理だろう。
 だから社会人をやっている私としては、経済面での援助は惜しまないつもりなのである。
 カルドセプトのためだけにXbox360欲しい! とか言っているけど、それは毎月決められた小遣いの中からきちんと捻出したいと思っているわけで、私は密かに2人を援助するためのお金を貯めているし。
 もちろん一方的に援助するわけじゃなく、将来、きちんと稼いで返す、ということを念頭に置いた話だ。
 こういうときは姉も協力的。三十路近くで独身な姉は、当然貯金をたくさんもっている。たぶん、私の3〜5倍はありそうだ。
 兄弟姉妹4人が、こういう件では仲良く話し合っており、すでに了承済みなのであった。

「そうか……ワシは考古学とかようわからんけど、できることはしたるさかい、やりたいようにしたらええ」

 相も変わらず、親父はだらしなさの極限状態でそう答えた。
 扇風機の音で声が聞き取りづらかったが、弟と妹にはきちんと聞こえたようである。

「ありがとう」

 二人は静かにそう言った。
 この二人がどのような道を歩んでいくのか、兄として結構楽しみである。

 その後、夜勤でいない姉を除く3人で部屋に集まり、今日の親父について意見が一致した。

「2本、すっごく伸びた鼻毛が気になって仕方なかった」

 真面目な話をしても台無しである。
 世の父親さんたちに告ぐ。
 大事な話をするときはある程度の威厳がないとお話しにならない、と言っておく。

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2006年08月13日

No.143 唐突にゲド戦記を観に行った、その後

 今日も会社が思ったよりも早く終わった。
 時刻にして19:30前後。
 一昨日は23時まで残業だったのだが、今日はほぼいつもの時間である。
 単に、今日は休日出勤だから元々休みなんじゃー! という事情があったりするのだが……。

 とにかく空いた時間は有効に。

 帰って飯食って風呂に入ったら、まだ読み終わっていないツルモクを読んで、魔界へ行こうか牧場へ行こうか? などと思案しながら家路に着いた。
 そしたら思わぬ人から声がかかった。

「ねぇ、映画観に行かん?」
「は?」

 その人は同じ家の住人で8つ年下の妹――仮にだけど、妹ちゃんとしておこう――から声をかけられたのである。
 もしかして私に声をかけたんじゃなくて、私の周囲にいる別の人に声をかけたのかな、と思い辺りを見回すがここは私の部屋だ。当然それらしき人がいない。

「俺に声かけてんの?」
「他に誰がこの部屋にいるんよ?」

 妹ちゃんは普通に喋るとき、時々眉間にシワを寄せて苦言を呈する。つか、ちょっと最近誰かの影響で口が悪くなってきた。元々大人しくて内向的だったことを思えば、今のようにハッキリ喋れるようになったのは良いことなのだろうが、見本が悪すぎるのは問題だろう。
 顔は年相応の童顔で、まぁ可愛い部類だと思う。よく小柄ということもあり、高校生ではなく中学生だと間違えられることが多くてよく怒っているケド。
 そんな可愛い妹ちゃんが週末に私みたいな、なんの取り柄もない兄を映画に誘っている――これは事件である。

「お兄ちゃん、この間ゲド戦記みたいって言ってたでしょ?」
「はぁ」
「私も観たかってん。でも足もお金もないからさ、お兄ちゃん社会人でしょ。連れてってよ」
「はぁ」
「はぁってナニ? レイトショウだったら安いでしょ? ダメなん? それともタカさんと遊ぶ約束でもあるの?」

 断じてそんな約束はない。つか、タカが約束を取り付けてから遊びに来ること自体滅多にない。大体予告なく来るからだ。

「そんなことないけど、とりあえず驚いてる」
「は? なんで?」

 しばし逡巡。私の思考回路は昨日をさかのぼっている。かなりびっくりだ。だって昨日と展開が同じだったから。
 コピーペーストできるじゃん、とか思ったね、そのときに。(実際コピペで結構済みました)

 しかし、ここからまた昨日と同じように状況に流されるわけにはいかない。
 なぜならゲド戦記はもう観たし、さらに妹の分まで金払ってなんかいられないし!

「ゲド戦記か……実は俺もう観てきてん」
「え? そうなん?」
「うん。昨日の夜な、会社の人に誘われて観に行ってきてん」
「そうなんや。わかった」
「そうか、わかってくれたか」
「じゃあ、私と2回目、観にいこう!」
「全然わかってねぇーっ!」
「じゃあバラすよ?」
「は? ナニヲ?」
「女の人と映画を観に行ったこと、お姉ちゃんにバラすよ?」
「なぜそのことを知っている!!?」

「へぇ、ほんとに女の人と行ったんだ!!」

「え? ……あ、ゆ、誘導尋問かよっ!!」

 ……あっさり引っかかりました。見事でした。ええ、もう弁解の余地はありません。
 以前、私が他の女性と付き合っていたとき、そのことを知った姉がその付き合っていた女性にあることないこと、様々に吹き込んでくれやがったのです。
 お陰で物凄く恥ずかしい過去まで知られてしまい、泣きそうに――いや、泣いたな――なったことがあったのです。

「お兄ちゃん、私、ゲド戦記観に行きたいな♪」

「……おごらさせていただきます」

 次の休み、妹と何故かその友達の分まで奢ることになりました……。
 つか、ハルちゃんとは別に付き合ってるわけじゃないから姉にバレても良かったような気がしたのは、全ての約束を取り付けさせられたあとでした……。

 最近、姉にチクるネタを見つけたときの妹が怖いです……。

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No.142 馬鹿チャット

 これは、とある夜の会話記録である。

 ――――――――――――――――――――――――――――

 TAKA「うぃーす」

 Blue「うぃす」

 TAKA「明日遊びに行くから酒池肉林用意しとけよー」

 Blue「あ? いきなり何ほざいとんねん」

 TAKA「最近遊んでないじゃん。どっか行こうよ」

 Blue「明日は仕事や。無理無理」

 TAKA「えー? 盆休みはないんか?」

 Blue「ねぇよ」

 TAKA「なんだよー。最近つれないじゃん。アタイとはもう遊べないっていうの?」

 Blue「アタイっていうな、気持ち悪い」

 TAKA「マロとはもう遊べんのか?」

 Blue「お盆で忙しい上に、面倒見てる後輩が犬に噛まれて休んでんだよ」

 TAKA「は? 犬? そんなんで休むん?」

 Blue「この間松葉杖ついて会社に謝りに来たぞ」

 TAKA「なにそれ。なんで犬に噛まれて松葉杖? めっさ怪しいやん」

 Blue「足を噛まれて6箇所縫ったらしいぞ」

 TAKA「どんだけ噛まれとんねん……」

 Blue「なんかあれだろ。流れ星銀みたいな必殺技を持った犬じゃね?」

 TAKA「人語を解すあれか」


 ¬±〓.jpg


 Blue「こんな感じか」

 TAKA「まわっとる!」

 Blue「うむ」

 TAKA「これは大怪我するね」

 Blue「致し方のないところだな」


 ――――――――――――――――――――――――――――


 そんな夜の会話。
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2006年08月11日

No.140 極み

 今年の夏は色々極まっております。

 極魔界村。
 ステージ1の魔の森はクリアできましたが、ステージ2でつまってます。
 極めて難しい魔界村。私はクリアすることができるのでしょうか?

 というか、極まっているのはむしろ現実。
 現在お盆で超がつくほど仕事が忙しく、暑さにも弱い私は、何度も何度も使い古された挙句、こぼした牛乳を拭いたらあまりの酷い匂いに捨てられてしまった雑巾のごとくボロボロなのです。
 なのに! この忙しい最中なのに! 仕事場の人が愛犬に凶悪なまでに噛まれたそうで、7針を右手に、6針を左手に負うほどの怪我をして欠勤してしまいました。

 なんじゃそりゃあ!?

 労災おりないかな、とか言ってましたが、そんなんで労災おりるわきゃねぇだろう。
 つか、あんたの分まで仕事せにゃならん周りのものの気持ちになりやがれーとか思うわけで、まぁフォローが大変です。
 両手が使えないんじゃ、会社に来ても何にもできないだろうしなぁ……。
 今日は結局23時まで残業してケリがつきましたが、明日からもこんな日々が続くのかと思うと憂鬱です。

 まさに忙しさ極まれり。

 競馬クイズ、無理してでも昨日アップしておいて良かったなぁ、と思いましたね。
 すでに解答メールを頂いていますが、返答は少々お待ちください。

 ――が

 そんな極まった中でも私は本だけは別。
 私は小説、漫画を問わず本の虫なので、暇を見つけては本を読みます。
 最近読んでいるのは古本屋で(おそらく)全11巻をまとめて800円で売っていた 『ツルモク独身寮』 という漫画。
 これは以前薦められた漫画なのですが、薦められただけあってなかなか面白い。
 もっとじっくり読んでいたいのですが、忙しさ故か途中で寝てしまいます。
 ダビスタも進まないし、魔界村もできないし……。

 そんな状況なわけなので、このブログに書くネタが何もない、というのが現在一番極まっている問題ですかね……。
 そんなオチ。

 とりあえず気分だけでも変えようとテンプレート変更してみました。
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2006年08月08日

No.136 レシピ診断

 お知り合いの方のブログで、レシピ診断というサイトを使って遊んでいたので、私のところでも紹介します。

 http://essence.matrix.jp/recipe/

 レシピ診断と言うのは、名前と必要量を入力すると作り方が表示されるというもの。
 まぁジョークサイトなので結果は気にしないように。

 ちなみに私の本名でのレシピは……

 1.宝くじ 38.34 kgとおとといの新聞 15.66 kgに教育という名の調味料と恐怖という名のスパイスを加えます。
 
 2.これらを良く混ぜ合わせます。
 
 3.次に23分間焼き上げます。
 
 4.最後に隠し味として同情を少々振りかけて、適当に盛り付ければでき上がり!!

 備考:○○○○(私の本名)が手に入る所:駅前の屋台
 お値段 (一人前):1141万円


 ……で、姉のレシピ

 1.卵 6.48 kgと雨水 47.52 kgに敵意という名の調味料と支配という名のスパイスを加えます。
 
 2.材料に飾り包丁を入れ、丁寧に混ぜます。
 
 3.次に3分間焼き上げます。
 
 4.最後に隠し味としてサービス精神を少々振りかけて、適当に盛り付ければでき上がり!!

 備考:○○○○(姉の本名)が手に入る所:縁日の夜店
 お値段 (一人前):9526万円


 ……私の材料には教育、恐怖、同情という名のエッセンス。姉の材料には敵意と支配とサービス精神のエッセンスで構成されているそうな。

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 ジョークサイトなのに笑えねぇっ!? 

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2006年08月07日

No.135 一休み一休み...

 なーんか今日は眠い。
 非っっっっ常に眠い。
 数値で表すなら、85ネムネムくらいだ。
 ちなみにこの単位は

 00〜20:普通
 21〜40:あくびが止まらない
 41〜60:うつらうつら
 61〜80:意識が時々断線する
 81〜99:限界
 100  :ボクはもうつかれたよ...

 が目安だ。つまり今、私の意識は時々断線してしまうほど眠いを通り越して、限界だったりする。
 つか、100まで頑張っちゃうとお空へ旅立ってしまうのでマジやばい。
 こんなに疲れているのも昨日はイントロクイズの解答をアップしたり、この暑い中をバーベキューしに河原へ出かけたり、魔界へ行ったり、牧場へ行ったりともう大変忙しかったせいだ。
 つか、昨日のバーベキューでクジを引いたら魚介類の仕入れ担当になったので、サンマを買って行ったら怒られた。
 なんでだよ、サンマ美味いのに!!

 そんな忙しい1日も過ぎ...

 今日は仕事で出社しないといけない日で、つまらない会議の日。
 とにかくその会議室のクーラーの心地よいことこの上ない。
 もうその時点で50ネムネムくらい逝ってた。
 そんなうつらうつらした心地よい空気の中で唐突に、DEENの新曲、ダイヤモンドのイントロで歌ってる外人とオアシスの店長の声はそっくりだ、とかワケのわからないことを閃いたりして大変困った。

 とにかくそんなんで家に帰ったら、なんかすっげぇ不機嫌な姉に道場へ連行されていってストレス解消の相手をさせられた。
 もう身も心もボロボロだ、ってのはこういうことを言うんだろうなぁ、とかボンヤリ考えながら風呂に入ったら半分寝てしまい、思いっきりのぼせてしまった。
 70ネムネム以上で風呂に入るときは気をつけないと危険だ。

 まぁそんなこんなでもう12時。
 今日はもう魔界にも牧場にも行かずに寝ないとヤバイ。
 とういうわけで今日はこんだけ。

 また明日な〜。

 お ま け
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