2007年07月22日

No.426 そんなときこそ冷静に

 ハルちゃん、今日の失態話。

 駅のホームで待っていた電車が来たときのこと。
 両開きの扉から、白と青のストライプ柄のシャツを来た男性とすれ違う。
 ハルちゃんはその電車に乗り、その男性はこの駅が目的地なので電車を降りる。
 本来ならばすれ違っただけの、それ以降は交わることのないなんでもない当たり前の光景だったのだが、そこで神様がイタズラ心を発揮した。
 その男性、暑さのため額から流れる汗を拭こうとハンカチを取り出そうとしたのかどうかはわからないが、何かを取り出したのだろう。
 その際、ポケットからチャリンと涼やかな音を立て鍵が滑り落ちたのである。
 ハルちゃんは耳聡く、それに気付く。
 しかし、男性はそれに気付かない。

 拾って男性に届けるべき。

 良心がそう訴えた。
 しかしホームに鳴り響く電車の発車を告げるベル。

 早く乗らなければ!

 そんな焦りが、とんでもない一言を生み出した。
 ハルちゃん、男性に鍵を落としたことを教えようと声を張り上げる。


「そこの 囚人服の人、鍵落としましたよ!」


 ようするに、上がこういう服の人だったのである。

 囚人服.jpg

 だからといって、公共機関のど真ん中で 「そこの囚人服の人!」 はないだろう……。
 驚き、振り向いた男性――と周りの人たち。
 そりゃまぁそうだろう……。
 私だって何事かと気になるもん。

「す、すいません。これ落としたので咄嗟に」

「あ、ああ……すいません」

「それじゃ、すいませんでしたっ!」

 そうして顔を真っ赤にしてハルちゃんは電車に駆け込んだのであった。
 男性は鍵を握り締めたまま、「しゅ、囚人服……」 と呟いて呆然としていた――かどうかは定かではない。

 ・
 ・
 ・

「そのあと同じ車内の人たちの視線がすっごく恥ずかしかった! ああ、なんてことを口走っちゃったんだろう! あー恥ずかしいっ!!」

 ハルちゃん、私が帰るなり本日の失態を矢継ぎ早に説明し、机に突っ伏す。
 私は笑いを堪えながらも、台所でこげた匂いが漂ってきていることのほうが気になり始めたのであった……。

 P.S 本日の夕飯、ご飯にお味噌汁に肉じゃが。そしてちょっぴり真っ黒に焦げた焼き魚也。
posted by BlueTasu at 04:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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