2007年01月08日

No.284 理不尽な臨時支出システム

 テレビが足りない。
 下のダイニングにはハルちゃんの家にあった薄型液晶テレビの32型のを設置。
 私とハルちゃんの部屋には、私の持っていた28型テレビを、弟の部屋には、弟の持っていた16型テレビをそれぞれ設置した。
 しかし唯一、妹の部屋にはテレビがなかったりする。

「しゃあないな、引越し祝いや」

 ということで、珍しく――本当に珍しくだが、姉と親父が結託し(想像するだけでイヤな構図だ)、妹にお年玉代わりにテレビを買ってやろう、という話になったらしい。
 らしい、というのは私の知らないところで水面下に進んでいた話だからだ。
 妹はダイニングや弟の部屋で観るから必要ない、と言うのだが、1人だけないのは可哀想だと姉と親父は思ったそうな。
 そう思うんなら弟の16型テレビもなんとかしてやれよ、と思うわなくもないのだが 「男子たるもの、自分のものは自分の稼ぎでなんとかすべし」 などという、男女差別的な教訓が我が家には存在するので、私の思惑が現実になることはない。

 ともかく、姉と親父がお金を出し合って、妹の部屋にテレビがやってきた。

 アクオス.jpg

 シャープのアクオス20型薄型液晶テレビ、その価格、7万円強。
 当初の予算は5万円程度だったそうだが、何故か予算を軽く2万円オーバーしたブツがやってきたわけである。
 男の私が言うのもなんだが、これだから男の買い物は、などと思わなくもない。
 そんなこんなで鳴り物入りした薄型液晶テレビ。
 妹が出かけている間に業者の方が設置し、きちんと映るようチューナーも接続し、チャンネルなどを確認作業――しているときに事件は起きた。

 妹がいないので一応家主である私と、購入者である姉が代表してその作業を見守っていた。
 そこで業者さんにリモコンを手渡され、その様々な機能を解説してくれる。
 姉は横目でその説明を聞き流している状態。
 私は妹に伝えねばならないので、データ連動やら、天気予報の見かたなど、およそテレビらしくない説明を聞いていた。
 時にはこのボタンは何か、などといった質問もしていたのだが、それを横で聞いていた姉が、何故か番組表が見れるというくだりに反応。
 見せろ見せろといきなり横で騒ぎ出す。
 癇癪を起こされては敵わないので、望みどおり番組表、というボタンを押して見せてやる。
 が、番組表の見たかったチャンネルが違うかったらしく、「違う、9時からの番組表が見たいんだ」 と言い放つ。
 私は慣れないリモコンとにらめっこしつつ、番組表の画面をスクロールさせるにはどうしたらいいのか、と業者さんに聞くのだが 「そんなもん説明されんでもわかるやろ、ええからワシに貸してみ!」 とリモコンをふんだくる様にして私から奪おうとした。
 が、力任せにリモコンを奪ったものだから、手からリモコンがすっぽ抜け、買ったばかりの薄型液晶テレビの液晶部分を直撃。
 その瞬間、

 びきっ

 という、実にイヤすぎる効果音が鳴り響いたのである。
 液晶というのは、兎角強度に問題があるわけで、リモコンが勢い良く直撃したこの場合、まず助からない。

「……あ〜、液晶が割れちゃってますねぇ」

 業者さんがため息混じりで 「即死」 という診断結果を報告する。
 保険は、保険は利かないんですか! と必死の形相で私は詰め寄るが

「いや〜……言いたくはないんですが、物損になりますから利かないかと」

 と、まことに困った顔をされる。つか、マジで困っている。
 そりゃそうだ。設置しに来た人の目の前で、まさか液晶がリモコンをすっぽ抜けさせて割る、などという事態に出くわす確率は限りなく低いはずだ。

「修理費は? 修理費はどれくらいかかんねんっ!」

 姉も必死の形相で業者さんに詰め寄る。
 私なら姉にこんな顔をして詰め寄られたら、即座に逃げるね、間違いなく。

「すいません、上司に聞いてみますんでちょっと待ってもらえますか?」

 しかし業者さんは姉の威圧感に気おされながらも、どうにかこうにか言葉を搾り出したのであった。

 ・
 ・
 ・

「修理費、5万円だそうだ」

 後日、このテレビを購入した電気ショップの方から連絡が入った。

「まぁ、13万円のテレビを買ったと思えば……」
「でもそれ、このダイニングにあるテレビ(32型液晶)と同じ値段だよね」
「………」

 修理費のことは知らん、と姉と親父は逃げ出した。
 残ったのは電源をつけてもつけなくても真っ黒な画面なだけの、薄型20インチ液晶テレビ。
 引越しで何かと入用で、ボーナスも吹っ飛び、溜め続けた貯金もすっからかんとなった私に、姉は何ゆえ? どうして? このような臨時支出を押し付けるのだろうか……。

 今年の冬は寒い……。



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
痛すぎる・・・。ご愁傷様という安易な言葉では片付けられない痛さがある。っていうかそのテレビは修理せずに、別の安いものを手当てしたらいいんじゃないの?って僕は思うんだけどどうなんでしょうか。つか姉上様の思考回路上には、

 テメェが修理代出せ。それ以外の選択肢はネェぞ。

しかないのかしら。自分がブラウン管買ったから言うワケじゃないけど、別段不満が残る選択でもないと思うけどなぁ>中古ブラウン管。

ってもう修理しちゃったのかも知れないですが。
Posted by クリス at 2007年01月09日 01:35
 コメントが遅くなって申し訳ないです。
 会社からではなかなか厳しいですな。

 結局修理は出しました。
 5万円で別の新しいTVを買う、という選択肢もあるにはあったのですが、その場合、次に姉や親父が来たとき暴れそうなので仕方なく、て感じですかね……。

 しかもこの場合、弟も16型の小さいブラウン管TVは可哀想だと思ったので、格安で21インチのTVを買ってあげてたり……。
 ――まぁがんばります。

Posted by BlueTasu at 2007年01月19日 16:40
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