2006年12月07日

No.257 カルドセプトサーガ その八

 カルドセプトにおいて、ブック構成というのは永遠のテーマだ。
 最善というものはないが、最良に近いブック構成は存在する――と思う(ただしブック同士の相性というのは常に問題として付き纏う)。
 バランスの良い、勝てるブックは存在するのか?
 今日はブック構成に、ちょっと踏み込んだ話をしたいと思う。

●メインカードを決める
 ブック構成において、まずはメインとなるカードを決めよう。
 カルドセプトは基本的にクリーチャー中心のゲームなので、最初のうちは強いクリーチャーをメインとして据えると考えやすい。
 では強いクリーチャーとはどういうクリーチャーなのか?
 単純にSTやMHPの高いクリーチャーが強い、というわけではなく、大切なのはそのクリーチャーが持つ特殊能力だ。
 例えば水属性カードのケルピーは、STとMHPは30と低いものの、水属性地形に配置すれば敵セプターを足止めしてしまうという凶悪な能力を持っている。
 今回はこのケルピーを例として、どのようにブックを構成するかを考えてみたい。

●弱点を補う
 メインカードが決まったら、そのメインカードを最大限に活かすカードを探そう。
 まずケルピーは先ほども述べたが、HPが30と低い。
 足止めしても、その領地を奪われては元も子もないので、まずは奪われないように強化するカードを探してみる。

1.クリーチャー
 地属性クリーチャーに、リチェノイドというクリーチャーがいる。
 リチェノイドは領地能力で、40GでMHPを+10する能力を持っており、しかも即時能力もあるので、配置した瞬間にその領地能力を使用することが出来る。
 このカードの能力を使用すれば、ケルピーの少ないMHPを底上げすることが可能だ。
 あとは水属性クリーチャーのポセイドンも有効。
 こいつは配置するのに水属性地形が2つもいるが、全ての防御側クリーチャーのHPを+20してしまうという能力を持っている。
 欠点として、こちらからも侵略し難くなるが、ケルピーを配置しているのなら領地による魔力奪取対決はこちらに大きく分があるハズなので、決して悪い選択ではないはずだ。
 あと同じく配置コストと条件は厳しいが、水属性と風属性クリーチャーのMHPを戦闘中に限り+10してくれるラバブを組み込むのも有効。

2.アイテム
 ケルピーは巻物を除く全てのアイテムを使用することが出来る。
 戦闘になった際、奪われないためにも防具類は充実させておきたいところだ。
 まずはHPを底上げするスケールアーマーやプレートメイルやダイヤアーマー。
 巻物攻撃は鎧で防ぐことが出来る。
 通常の攻撃には、水属性クリーチャーが使用すれば攻撃を無効化できるウォーターシールド、それからガセアスフォーム、あとは攻撃を反射してしまうカウンターアムルをお好みで入れておきたい。
 それから先制能力を持たないクリーチャーには、先に攻撃してしまって倒すのも有効な防御手段となりうるし、領地侵略の際にも使える。
 先制能力をもったイーグルレイピアや、攻撃成功時に敵のSTを0にしてしまうサキュバスリングや、グラスストライダーに変身してしまう、メタモーフベルトなどがその代表例だ。(グラスストライダー:ST40、MHP40、先制:戦闘中[ST+相手手札の数×10])
 あとは敵のアイテムを破壊するグレムリンクローなども有効。
 これらのアイテムを、好みで数枚入れておきたい。

3.スペル
 セプター自身にかけるスペルとして、4ラウンドのあいだ、戦闘中HPが+20されるタフソング。
 クリーチャーのMHP+20:ST-20の効果を与えるファットボディ。
 毒の効果を受けるが、クリーチャーのMHP+20するミューテーション。
 これらのスペルはケルピーに有効だ。
 ただし、MHPを上げたら敵セプターに妨害スペルをかけられないように、ランドプロテクトで守るのは必須と言える。
 MHPを上げるまでの間や、領地レベルを上げるまでの間、侵略される心配がなくなる(ただし通行料は0になる)ピースも有効。
  
●更なる相性を求める
 あとは繰り返しだ。
 メインカードをさらに活かすカードを探してみればよい。
 例えばケルピーは配置するまえに、水属性地形を1つ確保しておかなければならない。
 この制限は思いのほか厳しく(特にマップが狭いところや、ダイス運が悪い時など、配置できずにどうしようもなくなってしまう)、せっかくケルピーを引けてもそれを活かす土壌がなければ意味がない。
 そこで更なる相性の良いカードを求めるのだ。
 空いている地形へ移動することの出来るラミアや、自由に移動することの出来るスペル、スピリットウォークを組み込んでみたり、水属性地形へと変えることの出来るスペル、シンクを組み込んだりすれば、その心配も軽減される。
 また水属性地形で連鎖が増えれば、それだけケルピーの破壊力も増すので、所有している領地を水属性地形へ変えることのできる領地能力をもった、アーウィソウトルをブックに組み込むのも有効。
 あとケルピーを守るために防具を多めに組み込むことになると思うので、それを活かせる防御型クリーチャー、ゼラチナウォールやシーボンズを組み込むのも良い。
 アイスウォールは戦闘中にHPが+30されるが、防具を装備できないことだけは頭の隅にでもおいておきたい。
 もし使うならアイテムは防具ではなく、ガゼアスフォームやカウンターアムルなど、道具類で防衛できるようにアイテムを充実させておきたい。
 あとは配置コストや制限がきついクリーチャーが多いので、安いアクアマリンやゼラチナウォールやノーブルシャーマン、単体でも活躍を見込めるデスキートやドルールやセイント、長期戦に備え攻撃力の高いサー・ガウェンなど。
 とにかく大事なのは、相性の良さそうなものを、どんどんブックに組み込むことだ。
 その際、上限である50枚を超えてしまって構わない。
 とにかくメインカードと相性の良いクリーチャーやアイテム、スペルをどんどんブックに組み込もう。

●絞り込む
 相性の良いカードを充分揃えたら、カード枚数を調整し絞り込んでいく。
 その際、バランスに注意すること。
 バランスとは、クリーチャー、アイテム、スペルのバランスのことである。
 いくら有効だからと言って、クリーチャーカードが引けないほどスペルやアイテムカードをブックに放り込んでも意味がない。
 大体のところ...

 クリーチャー 25枚〜30枚
 アイテム 8枚〜12枚
 スペル 10枚〜15枚

 私の場合はこれくらいの枚数に調整している。
 やはりクリーチャーはブックの半分以上はほしいところだ。

 あと必要最低限として、メインカードとなる――今回の場合ケルピーなら2,3枚(4枚は入れすぎだと思う)。
 相性の良い、今回の場合同じく防御型クリーチャーを2,3枚。
 制限がなく、コストがあまりかからないクリーチャー(この場合、0〜70くらいの魔力で使用できるクリーチャーを指す)を10枚以上。
 今回の場合防具アイテムが5枚以上と、MHPを上げることのできる手段を5枚程度と地形変化用にシンクとアーウィソウトル。
 魔力を補填するマナやマジックドレイン、ギフトやルーソレイユを2枚程度。
 あとはランドプロテクトを2枚程度。

 私の場合ならこのようなブックになる。
 残りはお好みといったところだろうか。
 
●実践&再調整
 あとは実践あるのみ。
 数回プレイしていると、使わないカードやコストなど、目に付くところがでてくる。
 いざという時に出せなければ意味がないので、それらを切って、他の必要なカードの枚数を増やしたり、新たなカードを模索してみる。
 あと弱点も探す検討もしてみよう。
 自分がこのブックの敵セプターと闘うとき、どうやって勝つかを考えてみるのだ。
 そして思いついた手段に対抗するカードを補填したりしてみる。
 そうやってだんだんと「勝ちやすいブック」に仕上げていくのだ。
 要は実践でテストあるのみ、ということである。
 自分だけのブックを構成できるよう、頑張って欲しい。

 ――――――――――――――――――――――――――――

 なお、今回のケルピーブックは、比較的コンピュータにも勝ちやすいブックである。
 それほどにケルピーの足止めは強く、そして対抗策を用意しないコンピュータに対し、楽に勝ちやすいブックだということだ。
 もし行き詰っている人がいて、ケルピーがあるのならば組んでみてはいかがだろうか?

 ――――――――――――――――――――――――――――

 <クリーチャーカード>

 ケルピー.jpg

 ケルピー
 レア度=R 水属性クリーチャー
 ST=30 MHP=30 魔力=70+水属性地形1つ
 アイテム制限:巻物
 特殊能力:水属性地形に配置した場合、使用者以外の通過セプターをその領地に止まらせる


 本日の紹介カードは、やはりメインカードとして例示したケルピー様。
 うーむ、何度見ても足止め能力は凶悪という2文字に尽きる。
 そこらへんは皆さんわかっているので、対抗策も練ってくるはず。
 それらをひとつひとつ乗り越えていくことが鍵です。

 まぁ順調に育ててMHPを伸ばし、ランドプロテクトで守りつつアイテムを揃えたら無敵だけど。
 そもそもそこまで育てる順調さがあれば、他のメインカードでも勝てるだろうね。
 順調にいかなくても、それでもその効果を活かすことのできる展開へ持っていくことが肝心。

 何にせよ、COM には絶大な威力を発揮します。
 私、まだ1枚しかないんだよね……。
 だから、先ほど例示であげたブックはまだ組めなかったりします(^^;


posted by BlueTasu at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | カルドセプト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
朝起きたらネットに繋がらなくなっていて死ぬほど焦ったクリスです毎度。

デッキ構築に関してはリアルポケモンカードをそこそこ嗜んでいた自分にも非常に「わかる」話ですね。カルドセプトは手札枚数に制限があるので、単に手札の回転を速くすればいいというわけじゃないと思う
けど(その為のカードがあるかどうかもよくわかんないし(^^;)、基本は相手に何もさせずに自分は出来るだけたくさんのことを序盤からやれるデッキが強いデッキだと思いますね。

まぁ「確実に毎ターンやれることがある」デッキにするのが僕みたいな初心者が一番最初に目指すトコロな様な気もします(^^;。簡単じゃないけど。ってそもそもカルドセプトやってないけど(スマヌ)。

余談ですが、メンテでブログに関するやりとりが出来ないとスゲェストレスというか、どれだけ自分が毎日その為に時間を割いてきたのかを痛感するところです。なんかいつもは書き込まないようなmixiに大量に書き込んだりして(^^;。とりあえず今日の15時にメンテが終わるので、そしたらまた覗きに来てやって下さいまし(^^)。
Posted by クリス at 2006年12月07日 10:45
クリスさん、毎度コメントさんくすです。
メンテ終了し、一気に溜まっていたものを放出なさったようで(^^;
いつもながらの文章量、さすがです。

カードゲームはカルド以外ですと、あまり経験がないのですが、カルドに関してはこういう構築方法が私の「ベスト」ですかね。
相手に何もさせないブック、というのは確かに存在します。
俗に言う、ガチンコ用ブックとでも申しますか、タイマン用ブックとでも申しましょうか。
相手にしてみれば、何も出来ないというのは非常にストレスの溜まる行為なんですよね。
まぁそれが勝負と言えばそれまでなのですが……。
詳しくは述べませんが、私はそういうブックを構築するより、そういうブックを破るブックを構築するほうが好きですね(^^)
Posted by BlueTasu at 2006年12月07日 22:17
「そういうブックをやぶるブック」というのはスタンスとして凄く健康的で、カルドに対しての愛を感じる一方で、最終的な強さはやはり一歩譲ってしまうのでは?と感じてしまいますね。

ポケモンカードはやっぱり商品とかステータスとかで「勝つこと」が凄く重要な娯楽でした。なんていうか子供だろうと大人だろうと「勝つことが楽しいこと」になるチューニングがされていた、みたいな。

だから「エンジョイプレイ派」を感じさせるBlueTasuさんには僕の感覚が少々殺伐としたものに思われるかも知れませんね(^^;。
Posted by クリス at 2006年12月08日 02:37
 引き続きコメント、どもです。

 カルドセプトって、完璧なブックって存在しないんですよね。
 タイマン用ブックを破るブックが存在すれば、それを破るブックも存在するわけで、本当の意味で強さを問われるのは、その場の判断や、カードへの知識だったりします。
 ハメ手のように思えるブックは、当然ながらルールに則って、勝つためへの知識、経験から構築されたブックなのですから否定しているわけではないんです。
 問題なのが、それを最強だとか勘違いしている人であって、その目を覚まさせるというか、こんな倒し方があったのか、といった驚きを相手に味合わせたいと考えてしまうんですよね、自分は。
 つまり、何が言いたいのかと言うと 「勝つことが楽しいこと」を、より工夫して勝つことを覚えてもらいたいな、などと思っているわけです。

 なんだか偉そうで、驕り高ぶったかのような言い方になっちゃいましたけど、エンジョイプレイ派であるという一面は否定しません。
 これだけたくさんのカードがあるんですから、色々試さないと損した気になるんですよね〜。
Posted by BlueTasu at 2006年12月09日 01:45
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