2006年11月13日

No.231 エリザベス女王杯観戦記

 酔いしれた。
 あまりの強さに、そして馬券があたったことに。

 エリザベス女王杯は、思ったより馬場が大丈夫じゃないかな、と思いカワカミプリンセスの相手にアサヒライジングではなく、フサイチパンドラを指名した。
 アサヒライジングとチケットさんには悪いが、前走は出来すぎ。
 2走目となる今回は割り引かせてもらった。
 で、購入した馬券は以下の通り。

 カワカミの単勝、2000円。
 カワカミ→フサイチパンドラの馬単、2000円。
 カワカミ→フサイチパンドラ→@、B、G、J、Lの3連単を各200円、計1000円分。

 確定していれば、単勝2000円×270円=5400円 馬単2000円×3050=61000円 3連単200円×16020円=32040円 合計98440円−6000円=92440円也。
 そう、もしそのまま確定していれば、92000円もの利益が転がり込んできたわけである。
 しかし灯る審議の赤いランプ。
 すでにレース終了から10分は経過している。
 そしてターフビジョンで流れる問題の直線。
 カワカミプリンセスは大きく内へカットして抜け出していた。

 とても馬場に脚をとられていた馬の走りではなかった。
 力強いストライドで直線を駆け抜けたように、私の目には見えた。
 馬券が当たったことに興奮の坩堝と化した私の精神を、時が次第に冷めたものへと、現実へと引き戻していく。
 早く、早く確定ランプが点いちまえ!!
 心の中ではわかっている。
 ターフビジョンを何度見直しても、あれは間違いなく...

 確定!!

 一番上に点滅していた16番、カワカミプリンセスのナンバーが消え、2着だった15番、フサイチパンドラのナンバーが繰り上がった。
 瞬間、脱力。
 わかっていた。あれは降着になっちゃうだろうなぁ、と。
 だが、G1史上、1度しか例のない1着馬による失格・降着。
 そんなこと起きるはずがない、と思っていた。
 しかし1度あり得たことが、2度目はないという保障にならない。
 15年以上なかったからといって、もう2度と起こらないという保障はない。
 G1史上2頭目となる、1位入線馬の失格・降着が現実のものとなった。

 そう言えば、メジロマックイーンは天皇賞、大外枠だった――カワカミプリンセスも大外だな。
 
 そう言えば、96年のエリザベス女王杯もヒシアマゾンから流して当たったのに、2着から降着して7着になって外れたっけな。

 廻る廻る過去の事例。
 ああ、またこんな形で馬券を外してしまったか。

 京都競馬場で呆然と立ちすくむ私には、白い豪奢なタキシードに身を包んだ関口オーナーがのっしのっしと歩いている姿さえ目に入らない。
 カワカミプリンセスが降着になった瞬間、大ブーイングが沸き起こったのだが、関口会長の登場では歓声に包まれた。
 うーん、なんだかなぁ……。

 外れ馬券を捨てて、私は帰途についたのでありました。

 で、帰って思うこと。
 私の悔しさよりも、乗っていた本田騎手の胸中は如何ほどだろうか、と。
 今夜、寝れないんじゃないかなぁ……引退しなきゃいいけれど。
 そう思った翌日、燃え尽きた、今年限りで引退するとの宣言が。
 このまま騎手を辞めちゃったら後悔ばかりが残ってしまうと思うんだよな。
 一生それを引きずったままでいいのだろうか?
 本田騎手の胸中は計り知れないけれど、私なら辞めれないなぁ、と思った。
 本田騎手、是非一時の感情に身を任せず、静かにリベンジの機会に向け、牙を研いでほしいと願うよ。



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同じ考えすね〜
逃げるって言い方はおかしいかもしれないけど、
是非もう一度カワカミとリベンジを果たして欲しい、、陣営に申し訳ないと思うなら尚更カワカミと共に頑張るべきではないでしょうか?
確かに今回の件は乗ってた本田騎手が悪いと言われてるが、
わざとやったんじゃないし、ただ運が向かなかったってことで^^;
カワカミは本田騎手が乗ってこそ味があると思います。
Posted by satosi at 2006年11月14日 20:32
こんばんは!!
レース後のVTRを観ている本田の姿が悲しかったですね。
前から引退を考えてきたとコメントしているようですが、
「この馬は無敗で引退させる」と気合い入っていただけに何かがキレてしまったのでしょう。
続けるなら応援しますが、引退ならお疲れ様と言いたいです。
Posted by まなぶ at 2006年11月14日 23:50
皆、あのレースには思うこと色々みたいですね。

>satosiさん
今日のニュースを見たら、引退報道を否定してくれましたね。
やっぱり男だったらあそこで引けないでしょう。
カワカミプリンセスの鞍上にもう一度迎えてくれるのか、というのは調教師やオーナー次第だとは思いますが、オーナーも新鋭だし、西浦調教師も本田騎手以外考えないと信じています。
カワカミ&本田が来年も見れそうで、まずは一安心ですね。

>まなぶさん
帰ってから録画しておいたVTRを見ましたが、本当複雑そうな顔をしていて、痛ましかったですね。
勝負服を脱ぎ捨てた瞬間は目に焼きつきました。

引退は一部スポーツ紙による誤った報道だったようで、確かにそうと思われるコメントをしたのかもしれませんが、大げさになっちゃったみたいですね。
来年も現役を続けるみたいですし、応援しましょう!
Posted by BlueTasu at 2006年11月15日 00:23
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