2006年10月20日

No.213 とある午後の風景

 ブログで最近仕事がヒマになった、的なことを書いたその翌日、会社に泊り込みでの残業となった。褒めたらこれかよ!!

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 昨日は出社すると、私の顔を見るなり皆、騒然となった。
 そう、私の顔面が逆整形したのかよ、的な酷い有様になっていたからである。

「何、(ハルちゃんと) 喧嘩でもしたん?」
「(姉と)したよ! アイツ、もう絶対ゆるさねぇ!」
「え!? もう(ハルちゃんと)別れ話に進展!?」
「昨日ほど(姉と)縁を切りたいと思ったことはないね!」
「(ハルちゃんと)何があったんだ?」
「(姉の)蹴り喰らって2階から落ちたんだよ」
「マジで!? (ハルちゃんって) そんな凶暴な人間やったん?」
「(姉なんか) 人間じゃねぇよ! 悪魔だよ!」

 ざわざわざわ、とざわめく周囲。
 この時、私は聞かれるままに答えてしまったが、全然話が噛みあっていなかったということに気付いたのは、お昼にハルちゃんと一緒にご飯を食べた時のことである。
 ハルちゃんは憂いを湛えた表情で私に言った。

「なんか、私、Blueさんと別れる話になってるんだけど……」
「は? なんで?」
「Blueさんが、私の事を鬼だ悪魔だとか、絶対ゆるさないだとか、もう縁を切りたいとかなんとか……」
「ええ!? なんでそんな話になってんだ!!! …………あ」

 この時になってようやく誤解に気付いた私であった。
 ハルちゃんには必死に謝って誤解を解いたが、同僚の誤解が解ける日はいつになるのやら……。

「それにしても、お姉さん、強烈やったね……」
「無茶苦茶しよる。常識ってもんがないねん」
「いっつもあんな感じなの?」
「そうだよ」
「……Blueさんの生傷が絶えないワケ、わかったっすよ」
「……わかってくれましたか」

 そう言って、ハルちゃんお手製の鳥そぼろ弁当を食す私とハルちゃん。
 口の中が切れているので、噛むごとに切れてるところに当たって痛い。

「それにしても、よく2階から落っこちて無事だったねぇ」
「初めてじゃないから、一応受け身はとったよ」
「受け身ってすごいね……」
「と言っても、後頭部を手で守って丸まっただけなんだけどね」
「ちなみに、2階から落ちたのは何回目?」
「……4回目だったかな」
「……なんで生きてるの?」
「……俺もそれが不思議で仕方がないんだ」

 そう言って、買ってきたデザートのプリンを食す私とハルちゃん。
 口の中が切れているので、こういう優しい口当たりが嬉しい。

「そういえば、なんでお姉さん、帰ってきたの? お仕事じゃなかったの?」
「それがなぁ……私が水曜日の予定を聞いて、部屋を片付けたから勘付いたらしくて、抜けてきたんだって」
「……そこまでするんだ」
「あれで看護婦って、信じられる?」
「えええ!? お姉さん、看護婦なの!? あのバイクで病院へ!??」
「そう。爆音轟かして毎日通勤してるみたいだよ」
「す、すごいね……パワフルだね」
「普通、看護婦さんって癒しの存在のハズなんだけどね……」
「あ、あはははは……」(←もはや笑うしかないようだ)

 そう言って、しみじみとお茶をすする私とハルちゃん。
 口の中が切れているのでお茶の染みること染みること。

「そうそう、あのあと妹さんと話したっすよ」
「へぇ、なんて?」
「お兄ちゃんをよろしくお願いしますって言われちゃった」
「あんにゃろう……」
「それから、えっちぃ本は天井裏だって教えてくれたよ」
「ぶッッ!」

 そう言ってお茶を吹きむせる私と、それを見て笑うハルちゃん。
 へぇ、バレてたんだ……つか、そんなとこまでチェックするなよ……。
 姉だけでも充分恐ろしいが、最近妹も恐ろしいと感じる今日この頃であった。



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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