2006年09月17日

No.182 緑山高校

 スポ根漫画といえば野球――というほど日本には野球漫画が数多くある。
 そして一口に野球漫画と言ってもその種類は様々で、有名なのは高校生という青春時代と絡めたタッチやH2といった 『あだち充作品』だろうか。
 あと私が幼い頃に愛読していた野球漫画といえば、基本ともいえる 『ドカベン』 もだが、名門高校の三軍が、一軍チームに挑む 『第三野球部』 とか、沖縄出身の中学生が東京へやってきて活躍するアイデアと笑いに満ちた作品 『わたるがぴゅん!』 などが好きだった。
 それから最近好きなのは、ほんわかとした絵柄ながら、各選手の心理状態や感情の起伏を描いた新しいタイプの野球漫画 『おおきく振りかぶって』 という作品。これは野球好きには一度は読んでほしい作品だ。

 で、今回紹介するのは上記のどれでもない、とにかく笑える。ありえない野球とキャラクターが魅力の野球漫画 『緑山高校』 である。

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 緑山高校は、80年後半ばから後半にかけてヤングジャンプで連載されてきた古い漫画で、今では絶版。普通の本屋では手に入りません。なのに紹介するのは、やっぱ面白いから。
 まぁ絵がホント 『濃い』 ので、慣れない人にはダメかもしれませんが。
 ちなみに緑山高校は、コミックスで20巻、そしてアニメ版もレンタルショップや今年末にDVD-BOXがついに発売されるそうで、そこで観る事ができます。
 原作のコミックスも面白いのですが、このめちゃくちゃぶりを見事に再現したアニメのほうが私は好きです。原作よりアニメのほうが好きっていう作品はこれだけかも。

 この緑山高校、設定からして「ありえねー」の一言。
 創立1年目、つまり野球部員が全員一年生の緑山高校は部員12名。
 全員に共通して言えることはただひとつ。目立ちたがり屋、である。
 そんな彼らは、ただただ目立ちたいためだけに、創立1年目にして地方予選を制し、甲子園行きの切符を手に入れてしまうところから物語が始まります。

 主人公・二階堂はその中でも一際目立つ存在で、プロフィールの身長198p、体重110sというだけでも彼の怪物ぶりがよく現れています。つか、15歳とは思えん。ポジションは投手で、球種はストレートしか投げれないのだが、その球速が桁外れで、180km以上 という、もう虚ろに笑うしかない剛速球ぶりです。ちなみに日本記録は横浜のクルーンが記録した161kmなんだけどね。

 二階堂の速球.gif

 はい、キャッチャーミットが煙を上げてますね。いやー、とんでもない速球です。 ちなみにこれは序の口で、本気になると捕手と審判ごと後方に吹っ飛ばしてしまいます。

「だからこの試合の球審をやるのはイヤだったんだ……」

 吹っ飛ばされながら呟く審判さん。そりゃそうだ。身が持たん。
 そして二階堂の怪物ぶりはピッチングだけじゃない。バッティングも桁外れ。
 打席に入れば三振かホームラン、という当たれば場外必死の怪力ぶり。そりゃ180kmオーバーの速球を投げるんだから、あの怪力ぶりも納得――できるか?
 甲子園では確か10本のホームランを放つのですが、最後の1本は数ある野球漫画のホームランの中でも、最高にファンタスティックで爆笑ものの1本です。最高! ドカベンの岩鬼はピッチャーの股間をぬけた球が、バックスクリーンに飛び込むという荒わざを見せましたが、これはそれを数十倍も上回る一撃。
 是非アニメ版を観て欲しいなぁ、と思います。絶対笑うから。

 二階堂ばかりが目立つ緑山高校ですが、その脇を固めるナインも充分個性的。
 二階堂の女房役、捕手の闘魂・犬島。180km超の速球をキャッチングできる唯一の人。
 闘志・漢気溢れるプレイでバッティングも大活躍。明らかに格上の投手に対し、無類の勝負強さを発揮します。
 それよりもなによりも、犬島には笑いの神が降臨しているとしか思えない。
 個人的には二階堂をタオルで首を絞め、殺人未遂一歩手前まで落としてしまったくだりが最高でした。彼ら、いつも本気なんだもんなぁ。

 キャプテン・花岡。トイレに行って帰ってきたらキャプテンになっていたという、なんとも彼ららしいエピソードの主。
 サードで4番(ただし打順はジャンケンで勝ち取ったもの)、そして正義感溢れ、メンバーで唯一といってもいい常識もある人で、普通のまんがなら間違いなく主人公のカッコいい人。
 ジャンケンで決めたわりに、4番としてホームランもいっぱい打ってるし、サードの守備ではファインプレイを連発するしでチームに欠かせない存在。
 だけどなー、上の二人が目立ちすぎなんだよね。ちと可哀想な奴です。

 二階堂・犬島・花岡の3人が主な緑山高校のメンバー。
 他にも意外性の緑山、という作中の呼称に相応しく、脇役たちが本当に意外に活躍することがあって、それがまた笑いに繋がっているんですよね。
 なかなか先が読めない、ホントに意外性に富んだ馬鹿野郎集団(褒め言葉)、緑山高校は野球を知らない人も、一度は読むか観てもらいたい作品だなぁ、と思います。

 ビデオ版なら、TSUTAYA ならあると思うんですけどねー。


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 動画をチェックしたら、ありましたよ、緑山高校のエンディング『遅れてきた勇者たち』の歌とともに躍動する彼らの勇姿が!(主に二階堂のピッチング)

 http://www.youtube.com/watch?v=-7MV2N8LXNw&mode=related&search=

 これだけでも笑ってしまうのは私だけでしょうかねー?
 この面白さ、絶対誰かと共有したいんだけどなー。



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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