2006年09月11日

No.177 帯をギュッとね!

 帯をギュッとね!.jpg

 私は小説も漫画も色々読んできたので、大好きな作品は何? と聞かれればたくさんありすぎて返答に困るものの、まず最初に挙げてしまう作品のひとつが、帯をギュッとね! です。
 連載が終了してもう10年になるので、今更だなー、とか思わないでもないのですが、面白い漫画というのは何度読み返しても面白いもの。
 たまにはこういう昔の良き漫画の話にでもお付き合いくださいませ。

 帯をギュッとね! 通称 『帯ギュ』 は柔道漫画。
 従来のスポ根柔道漫画とは違い、ギャグを交えたストーリー運びで誰もが楽しめる作品です。
 柔道といえば、汗臭く、そして地味なイメージが付き纏うのですが(そしてそれは真実)、この作品はとっても爽やか。
 これはキャラクターたちの性格もありますが、進学した高校に柔道部がなく、自分たちで新たに部を設立したため上級生がいない。つまり運動部につきものの上下関係がまったくないことが成功の要因ですね。
 だからキャラたちが活き活きとしている、いや、していられたわけです。

 あと、柔道モノですが、作者自身が柔道部出身というだけあって技の解説がついており、とてもわかりやすいのが特徴。
 私みたいに家に道場があって、柔道をやっている人間にはわかっている当たり前の説明を、軽いノリで説明してくれるのは素人の方にはありがたいでしょう。
 柔道は個人の戦いですが、作中ではチームでの団体戦がメインで、個性豊かな5人の柔道が本当に面白い。

 背負い投げと一本背負いが得意で、柔道大好き、強い敵ほど燃えてくる、という絵に描いたような主人公、粉川巧(こがわ たくみ)。
 火の出るような攻撃、と作中で書かれていたように、とにかく一本を狙って攻めまくる姿勢は見ていて気持ちがいいです。

 内股やすくい投げ、返し技が得意なギャグ要員、杉清修(すぎ せいしゅう)。
 実家が寺のためスキンヘッド。安定した強さをもっているのに、同階級に怪物がいたため全国大会とは無縁で終わる不遇のキャラでした。
 それゆえ、桜子とくっついてほしかったなぁ、とか思ってましたが、結局進展は全然しませんでしたねぇ……。

 得意技多数、寝技も大得意の糸目、斉藤浩司(さいとう こうじ)。
 5人の中では一番の良識派で、柔道を愛する姿勢は主人公、粉川と良い勝負。
 実力は折り紙つきで、主に副将を務めていた。
 豊富な柔道知識で、試合中にアドバイスをしたり解説役をこなしたりするキャラでした。

 得意技は巴投げや一本背負い、背は小さいけど気は強い、宮崎茂(みやざき しげる)。
 柔道はボクシングなどと同じく、身長と体重が有利・不利に響くのですが、彼は団体戦で軽量級として出場するだけあって大きい相手とばかり試合していました。
 なので不利な状況になることが多かったのですが、スピードと気迫で向かっていく姿は、同じ軽量級だった私とダブることがあってか、一番のお気に入りキャラでした。
 調子にのってポカするところや、河津掛け(超反則技)を知らずにぶちかまして負けになったりするところもなんかダブるし……。

 大外刈りや払い腰が得意な重量級、195cm110kgという恵まれた体格ながら気が小さい三溝幸宏(みつみぞ ゆきひろ)。
 気が小さいとは言っても彼は柔道選手。指を脱臼するというアクシデントに見舞われながらもそれに耐え、試合に臨んだ闘志溢れる姿には熱くなりました。

 他にも近藤保奈美(こんどう ほなみ)、海老塚桜子(えびづか さくらこ) といったマネージャー(桜子は後に選手となったけど)がいて、彼女たちも――特に桜子は読者人気も高く、面白いキャラでした。
 でも桜子の柔道は、なんか姉とダブるところもありましけどね……。
 
 その後、加入してくる後輩たちや指導者、他校のライバルたちとの絡みも面白く、ああ、こういうのをキャラがたってるって言うんだなぁ、と唸らされた作品。
 それが帯ギュです。

 今読み返しても面白い柔道漫画。
 YAWARA! も好きでしたが、柔道漫画といえばやっぱり帯ギュッが一番好き。
 もし読んだことがない、という方は、柔道、という二文字にとらわれず、一度は読んで欲しい作品です。



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柔道ものだと、私のお勧めは「柔道部物語」ですね。
「帯ギュ」は読んだことないですが、マン喫で見てみようかな・・
Posted by なおゆき at 2006年09月12日 10:06
ほかだと「コータローまかりとおる」の柔道編、「いでじゅう」は柔道マンガとは言いづらいですから、「YAWARA!」と併せて4強と呼べる内容ですよね。自分的には、

1位 柔道部物語
2位 帯をギュッとね
3位 YAWARA!
4位 コータロー

というところですが、読んでみると決してコータローもつまらなくはないです。っていうか柔道自体が「マンガ向き」な素材ってこともありますけどね(^^;。
Posted by クリス at 2006年09月12日 14:33
同じ人が書いてる「モンキーターン」ってのもおもしろいっすよ!!
まぁ、競艇ですがね。。。
Posted by kingkazu at 2006年09月12日 21:56
たくさんのコメント、さんくすです。
正直これ、半分以上眠りながら書いたものでして……PSUやりすぎですな。

>なおゆきさん
柔道部物語は私も知っていますよ。
あれもギャグありのライトな感じですが、練習は地獄ですね……。
あんな練習してたら私は逃げてました、確実に。

帯ギュと甲乙付けがたい面白さなのですが、昔からサンデーを購読していたという理由も相まってか、帯ギュのほうをお勧めしました。
でも2人とも柔道部物語のほうを一番にお勧めしてますね……。
うーむ……。

>クリスさん
ども、毎度コメントありがとうです。
コータローは読んだことないですが、上位3つは知ってます。
クリスさんは柔道部物語の方が上位なんですねぇ……。
三五十五、という主人公の名前はかなり好きです。
内容もなおゆきさんのところでも書きましたが、甲乙付けがたいのですけどね。
ですが、柔道でのシーンは柔道部物語の小林さんの絵の方が迫力を感じます。

確かに柔道は格闘技だし、日本古来のメジャーなスポーツということもあり、漫画にはしやすそうですね。

>kingkazuさん
モンキーターンももちろん全巻持ってますよ。
競艇も見ていましたから、ハマりましたよ。いや、面白い。アニメは見ていませんけどね……。

――ですが

主人公がダメだ!
浮気性があるという設定でしたが……あれはやっちゃいかんでしょう。
ホント、あれさえなければなぁ……五つ星の漫画だったのですが……。
最後はハッピーエンドっぽい終わり方をしていましたが、私的には納得いきません!!
そこんとこ、kazuさんはどうなんでしょ?

Posted by BlueTasu at 2006年09月13日 01:58
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