2006年06月14日

No.81 日常

 繰り返される日常ってのはありえない。
 いつか日常というものは終わりを告げるものだからだ。
 例えば、それは卒業・進学といった春ならではのイベントであったり、自分、もしくは誰かの引越しであったり、誰かの死であったり、彼氏・彼女ができたからであったり。
 本当に些細なことで日常は崩れ、また新たな日常が生まれる。
 だから今というかけがいのない日常を大切にせねばならない。
 戻ることの出来ない今という時を大切にせねばならない。
 しかし固執してはいけない。
 それはいつか終わるものだからこそ、次という時に向かって動き、考え、受け入れないものだとしても、いつかは現実を向いて受け入れて対応しなければならない。

 ・
 ・
 ・

 以上、これ、ギャルゲーやってて思ったことだ(^^;)

 つよきすというゲームは、(たとえそれが非日常的な世界であったとしても) その日常をありきとして描ききった作品だと思う。
 日々繰り返される日常が、主人公の選択し次第で (というか主人公が選んだヒロインによって) 変化して行く様を描いた作品だ。
 その日常を一番大切にしているのはスバルというキャラなのだが、主人公はもっとスバルの存在をありがたいものとすべきだよなぁ、とか思う。
 いや、まぁそれはどうでもいいんだけど (いいんかぃ)、私はそんな彼らの日常が好きだったりする。
 彼ら、というのは主人公を含む、フカヒレ、スバル、カニの4人のことで、彼らが織り成す日常は見ていて非常に楽しく、また微笑ましいと思った。

 彼らの日常のサイクルは大方決まっていて、朝、スバルが主人公を起こし、主人公がカニを起こし、学校へ登校。
 変化のない学校生活をそれなりに、それぞれが楽しく惰性に過ごし、夜、主人公の部屋で集まり他愛もない会話に終始する。
 それだけだ――それだけなのだが、見ていて楽しい。
 何故楽しいのかはプレイしていただければわかると思うのだが、その一見して同じような日常にも、さりげない変化がセリフとなっているから楽しいのだ。
 できれば彼らの日常をずっと眺めていたいくらい面白い。

 ――が、それだとゲームがなりたたないわけで

 主人公が誰かを好きになり、行動を起こすことで彼ら4人の日常も変化していくことになる。
 私としては彼らの行く末を見守りたいのだが、ゲームのフラグはどんどん立っていく。
 それにともない、彼ら4人の関係や日常に変化が起こる。
 そういう展開も、それはそれでまた違った楽しさがあるのだが、やっぱりそういうのを見ると、冒頭の通り、今という日常を大切にせにゃあかんなぁ、と感じてしまう。
 時間ってのは戻らない。
 失った日常ってのは戻ってこないんだなぁ、としみじみ思った。

 そんな私だからこそ、一番好きなエンディングは主人公は誰とも付き合わず、4人でスキーへ行くシーンだったりする。
 全部のエンディングはまだ見てないのだけれど、これが一番のグッドエンディングじゃないかな、と思っている。
 このスキーのあと、彼らの日常にはどのような変化が訪れるのか、はたまた訪れないのかはわからないが、これの続きをずっと眺めていたい、とか思ったのは私だけかなぁ?

 幼馴染.jpg

 ま、これはこれでいいんじゃねーの?



posted by BlueTasu at 23:43| Comment(7) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほどなぁ〜というのが感想第一声。というかBlueTasuさんという方の人間像みたいなものが浮かび上がってきますよね。何て言うか「求めるもの」みたいなものが。

僕が当初このタイトルをオススメするにあたって、「生徒諸君!」や「うる星やつら」のような世界観が好きな人、という表現をしたと思うのですが、それこそが「変わらない日常」を「魅力的な日常」に見せてた作品性だと思うのです。学園ものだから旅行やら体育祭やらのイベントもあるのだけど、基本は友人とのダベりだったり、毎日のサイクルだったりする。

スキーエンドは僕自身はかなり後の方になって半ばおまけ的にやってしまったので、正直さほどピンとこなかったのですが、言われてみればこれは誰も傷つかないし、傷つけない。誰かが幸せになるためには誰かが不幸せにならなきゃならないってことはないはずなのに、ゲーム外の普通に生きてる毎日ですらそういうことは多々あるんですよね。このシーンはそうした「バランス」へのアンチテーゼみたいな気もします。みんな笑顔だしね。

でもブログの内容を読ませて頂く限り、カニへの抵抗感も幾分薄れたのかしらね(笑。僕なんかはあれからもかなりいろんなアプローチをしてましたので、今では分け隔て無くどのキャラにも愛着がある状態です。
※洋平とかもかなり好きになっちゃったし(^^;)。

嗜好を強要するほど愚か者じゃないつもりですが、プレイヤーに要求するのはほとんど時間だけ、みたいなゲームなので、ぜひ(惰性でも結構ですから)全キャラエンディングを見て欲しいですね(^^)。
Posted by クリス at 2006年06月14日 23:59
コメントありがとです。
正直、本文編集中にコメントが返って来るとは思ってませんでした(^^;)
むぅ、クリスさんを甘く見すぎていたか!?(ぉぃぉぃ

やっぱり私はぬるま湯のような日常が好きなわけです。
喧嘩だとか恋愛だとか、大きくなると戦争とかいった、そういうしがらみはなるべく避けて通りたい。
要するに総括すると、私はヘタレ、ということなんでしょうけど、平和ってのはいいことだとか思うわけです。
だからこういったゲームを平和にやって過ごせる時間というのはとても貴重であって、大事。

スキーエンドは何気に一番最初に見ました。
なんつーか、いきなりこのエンディングにたどり着いて、しかもなごんでしまい、満足しちゃうのはどうかと自分でも思ったのですが……。

カニへの抵抗はまだ端々から感じられますが、ゲーム内において、一番好きなセリフがカニの

「遅刻多いぞ、祈ちゃん」

だったりします。
なんつーか、投げやりな感じだけど大事な日常 (またこの単語使って申し訳ないけど) を感じ取れた一言なんですよね。

ちなみに今のところ、鉄エンドとカニエンドを見ました。
クリスさんオススメの2人は最後のデザートとしてとっておいて、次はエリカさんエンドでも見ましょうかね。

Posted by BlueTasu at 2006年06月15日 00:19
私は逆に最近のADVには刺激を求めてしまいます。
思いもよらないストーリー、泣けるストーリー、
切ないストーリー、理不尽なストーリー、などなど

なので最初のつかみは大事でそれがいまいちだと
プレイするのやめてしまうことも多いんですよね。

実はつよきす、PCにインストールして少しプレイしたとこでとまってますw
こことクリスさんのところを見て
最近、またやる気が沸いてきましたのでやるつもりです。

和み系や萌え系はやってると眠くなるんですよねw

テトリスWi-Fi対戦はまりすぎのチケットでした。
Posted by チケット at 2006年06月15日 00:35
BlueTasuさん、チケットさんばんわです。クリスです。
好きなゲームの話をするのが好きなヤツですが(^^;)、FFやマザー、モンハンなどと違って、ソースがエロゲー、それもベースは1年も前のモノとなればそりゃ話相手もいないさ(苦笑。それでもめげずに同志となっていただいたBlueTasuさんにはホント頭が上がりません。本気でサンキューですよ(^^)。

>BlueTasuさん

>遅刻多いぞ、祈ちゃん

>なんつーか、投げやりな感じだけど

これって以前僕が「死ね」について感じが感覚と凄く似てる気がしますよ(^^)。ぶっちゃけホントの日常生活ではそうそう言わないですよね。でもそのニオイがするし、その空間に居心地の良さを感じたりもする。それがつよきすの魅力だと思うんですよね。そう感じさせる脚本と演技が。

>鉄エンドとカニエンドを見ました。

結構やってらっしゃるじゃないですか(笑。音声を飛ばしまくればあっという間ですが、しっかり聞いてたら10時間以上やってる?BlueTasuさんのプライベートタイムがどのくらいあるか存じませんが、比重として僕にニヤリとさせるには十分な時間だと感じますよ(^^)。

エリー→よっぴーは正直最初に直面していたら、それっきりつよきすは止めていただろうと思います。そのくらい他とは違う空気が流れてるのですが、他で十分「慣らして」からであれば、むしろ逆にその痛さの面白さや上手さが見えてくるんじゃないかと思います。最後はなごみんで締めれば完璧ですね。
※祈先生は完全なおまけなので、エリー→よっぴー→祈→なごみんがオススメですね。
※なごみんシナリオは4人組の掛け合いという点でも全シナリオ中一番お気に入りです(^^)。期待していいと思いますよ。まぁ最後は「一人に傾く」流れが避けられませんけど(これはスキー以外は全部に言えますね)。

>チケットさん

>ADVには刺激を

エロじゃないADVというと僕らの世代にはPC88のアドベンチャーがいくつか浮かぶのですが、それらにはやっぱりそうした意外性みたいなものを凄く求める自分がいましたね。っていうか別に刺激がイヤとかぬるま湯だから最高っていうわけじゃなかったりします。
※学園モノのフィールドが好みにあっているという点はあるけど。

何度か書いてますが、僕がつよきすで評価しているのはその「脚本」と「キャスト」。もう少しバラして言うなら、気持ちよく読み進めていけるテンポの良さと文章の上手さ、感情を乗せやすい違和感の少ないセリフなんですね。だからそれらさえクリアしていれば、別に他のアドベンチャーでも全然楽しめるはずだとも思うのです。

ただ、その「文章に対するコダワリ」みたいなのは露骨に好みが出るのも事実で、正直言って「君が望む永遠」は僕にはちと合わない感じでした。「重そうな気配」をかぎつけたと申しましょうか、心の距離というか、アニメやドラマでも「割り切って楽しめる」場合と、「入っていってしまう」場合があるじゃないですか。それぞれに楽しさがあるし、それぞれがどういうトリガーで発動するのかも人それぞれだったりするのですが、、、なんつか上手く言えないですが、チケットさんが

>和み系や萌え系はやっていると眠くなる

というのと近いのかも知れませんね(笑。
Posted by クリス at 2006年06月15日 02:29
今日は書くことがまったく思いつかず、困ってます。
とりあえず返信だけでも・・・。

>チケさん
思いもよらないストーリー、泣けるストーリー、
切ないストーリーまではわかるのですが、理不尽なストーリーはわかりません……(^^;)

つよきすは私も最初、やる気が起こらなかったかなぁ。
確か、「クマ、調子に乗りすぎ」 あたりからなんか楽しくなってきた覚えがありますが。
ああいうさり気ない投げやりな一言が、良い意味で刺さってくるんですよね。

でも確かに、合う、合わないがハッキリわかれるゲームだと思います。

>クリスさん
今日は全くやってませんが、とりあえず1日完全にフリーな休みがあったので、ずーっとつよきすしてましたね。
大体8時間くらいだったと思います。たぶん。
色々呼ばれたり部屋に押し入ってくる輩がおりますので、そういう時F5キーが遺憾なく威力を発揮しているわけですな。
いかなるときもプレイ中は気が抜けません。

各キャラのエンディングに際するコメントは、全てクリアしたあとのブログに委ねるとしても、今のところクリアした2人に関して。

カニは、主人公がスバルに振り回されっぱなしなのは微妙でした。
カニのツンからデレへの変化後、妙に居心地が悪くなった感がします。
でもまあフカヒレに対するときだけはやっぱりいつもの彼ら、なので安心しましたけどね。

鉄エンディングはどうでしょうねぇ……。
なんつーか、違和感の塊みたいな人ですからねぇ。
愉快な仲間たちもまったく絡んできませんし。
村田くんとの試合も立ち絵だとなんだか虚しいものがありましたしね。
小説とかの戦闘シーンは書き手にもよりますが、臨場感さえ感じられるのに、なまじ絵があると迫力うんぬんより気が削がれるというか……。
しかし、クマじゃないけど、レオ調子に乗りすぎ、なシナリオでした。
でも鉄さんはメインヒロインな割りに、ツンだろうがデレだろうが、対して変わってないような気がするのは私だけでしょうかね?
本質自体が変わりようがないのでそう感じるだけかもしれませんが。
Posted by BlueTasu at 2006年06月16日 00:54
まぁ今日は軽く。

>今日は書くことがまったく思いつかず、困ってます。

自分、書くことがなくて困ったということは実はほとんどありません(ちょっと自慢)が、書きたいことがあまりにヘビーだったり、数日の流れ的に書くべきじゃないと判断したとき、体力が今ひとつ心許ない時なんかは、ダラリと日記に逃げることがありますね。別に誰かが文句を言うってこともないですし、日記は日記で価値があるものだとも思いますしね。

ちなみにふと「コレについて書きたい!」と思ったときはとりあえずメモしておいたりもしますね。なんつか「ネタに困る」というより「それについての自分の文章を読んでみたい」という読者的視点から、キープしたくなると言う感じでしょうか。アイドルネタ、エロネタは読者さんからのウケが良くない傾向にありますが、自分的には「一言書いておきたい」と思ってキーを叩いている次第なのですヨ(^^)。
※ただ本音だけこっそり言えば、エロネタは全然書き足りませんね(^^;)。今はライトな外面を装っていますが、取引先にはそっち方面での印象がかなり強い「マニアック」な人間として認知されていたりしますから。まぁ何でも書けるとは言ってもそれをやっちゃうと死ぬほどウザいトラバやメールが来まくるだろうと思って自制してるんですけどね。

>小説とかの戦闘シーンは書き手にもよりますが、臨場感さえ感じられるのに、
>なまじ絵があると迫力うんぬんより気が削がれるというか……。

ふむふむ。これはとても面白いソースですよ(笑。
※むしろコレをネタにブログ書けるほどの。

文章だけの戦闘シーンと、アニメの戦闘シーン、そしてつよきすのようなデジコミ系のアイデンティティを考察すると、それぞれに有利不利、得手不得手なネタがあると僕は思います。まぁ戦闘シーンというわけではありませんが、

・想像力で無限に広がる可能性
・作画と構図で迫力のある動き
・双方の中間にしてマイペースで進められる利便性

というところが軽く挙げられるでしょうか。僕はそれほど小説を嗜まない人間ですから、その中の一番上に関しては正直人に誇れるだけの知識もテクニックもないのですが、だからこそ「全ての面でゲーム(この場合デジコミね)が小説に負けている」とは思えないんですよね。

こないだ感じたのは場に4人から6人という人数がいて、一気に掛け合いをするようなシーンでは、小説だとどうしても「誰が」言ったのかを明確にするためにテンポが失速してしまう。読み手のスキルが高ければそこでかなりのグルーブ感を得ることも可能だけど、キャラクターの立て方はしょせん「書き手」と「読み手」の間でしか成立せず、「語り手」のスキルが活かせるアニメやゲームに「劣っている」とも思えるんですよね。

あとアニメもこないだ某エロゲーのアニメ版を見たりして「やっぱこういうシーン(どういうシーンかはご想像にお任せします(^^;)は動いている方がイイよなぁ」などとシミジミしたこともあり、ゲームにはないアイデンティティを感じたりしました。

シナリオはとても大切な要素ですが、それだけだったら僕はつよきすをそんなに評価はしていないんですよね。何度か書いてますが、つよきすの魅力は「シナリオ」ではなく「脚本」。あくまでしゃべる前提として言葉が生きていることだと思っています。それは特に他のエロゲーで男性に声が当てられてなかったり、当てられていてもややおざなりにされている感じがしたりすることと無関係ではありません。

まぁ経験がいろんなところで作用しますけどね(^^;。
※どこが「軽く」じゃ!
Posted by クリス at 2006年06月16日 01:55
軽いコメント、ありがとうございます。
私も軽く返しておきたいと思います。

>今日は書くことが...
書きたいことはいつも山ほどあります。
ネタには困ったことがありません。
ですが、それを書くための気力というか、文章がまったくでてこないときがあるんですよね、困ったことに。
まぁそれらは1日か2日ほど間隔をあければ解決する問題なので、マイペースにやっていこうと思ってますけどね。

>エロネタは全然書き足りない
エロに関しては何ともいえません。
私は基本的にストイックな人間というか、環境が環境だけにそういったたぐいには必要以上、たぶん想像以上に気をつかわねばならないのです。
だからあんまり免疫ないし。
でもまぁ、たぶんストイックを装ってるだけのムッツり野郎かもしれませんが。(つか、たぶんそう)

>戦闘シーン
戦闘シーンに限らず、全てのアクション的要素の魅せ方という奴ですが、これ、ブログに書こうかと思っていたのですが、かなり古いしやめました。
で、何が言いたいかというと、この間ちょこっと言った 『昔ハマったギャルゲー』 の話です。
それが 『Fate』 というノベルゲーでして、そのゲームはそういう戦闘方面に非常に力の入った演出が巧みになされたゲームなんですよね。
このゲームが私唯一(今はそうじゃないけど)のギャルゲーだったんですが、これの戦闘に関する演出はノベルゲーじゃないってくらいカッコイイんですよ。
拡大、回転などの機能を効果的に使用されており、感心したもんです。

まぁクリスさんにはオススメできませんけど。
だってすぐにゲームオーバーになったりする選択肢が多数あったり、話の内容が濃くて暗くて、よく言えば読み応えがある、悪く言えばくどい内容なんですよね。
私は歴史が好きという点で、またそういった長文、及び言い回しなどが苦ではない、むしろ好きな人間なので、このFateというゲームはかなりのツボでした。
今アニメでもやっているし、有名なんで知っているかもしれませんね。

>つよきすのシナリオ
私もまったく評価していません。(少しはしろって感じですが)
これに関してはクリスさんとまったく同意見です。
会話のなされる絶妙なテンポとか、掛け合いが非常に楽しいゲームなんだ、という点で評価しています。
まぁまだ半分もキャラ攻略できていませんけど(^^;)

つーわけで、軽く返答でした。


Posted by BlueTasu at 2006年06月17日 01:11
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。