2006年04月30日

No.46 衝撃の天皇賞・春

 あ〜あ……。
 破られてしまった。
 燦然と輝く3分14秒4の京都3200mのレコードタイム。
 それが今日、怪物によって破られてしまった。

 ディープインパクト

 言うまでもない、史上2頭目の三冠馬である。
 強かった。その一語に尽きる。
 3角から4角、武がディープを押さえきれず先頭へ。
 向こう正面までは後ろから2番手の位置だったのに、馬なりで先頭なんだからやってられない。
 そのまま脚色が鈍ることなく押し切ってしまった。
 そして掲示板に輝くレコードの文字。
 タイム、3分13秒4は日本レコードだ。

 それは9年前

 私が競馬を大好きになったきっかけとなった一頭の馬、マヤノトップガンの最後のレース。
 それはマヤノトップガン唯一のレコードタイム。
 サクラローレル・マーベラスサンデーとのライバル対決、3強決戦を制したタイムが3分14秒4の日本レコード。
 それは当時、ライスシャワーが最強馬、メジロマックイーンとの一騎打ちを制し、叩き出したレコードタイムを3秒近くも上回るスーパーレコードだったのだ。
 春の天皇賞のたびに皆思い出した3強対決が、9年という歳月を経て上書きされてしまった。
 来年から春の天皇賞を語るときは、マヤノトップガンではなくディープインパクトの名が挙がるだろう。

 レコードとは、いつか破られるものなのだ。
 あの東京競馬場の2400m、ホーリックスとオグリキャップの死闘のレコード、2分22秒2のタイムも、昨年アルカセットによって破られたではないか。
 悲嘆することはない。
 悲しむことなどないのだ。

 ――だが

 やはり、一抹の寂しさは拭えない。
 レコードから名前が消えるということは、その馬に触れる機会が減ったということ。
 みなの記憶から、また接点として、マヤノトップガンの名が消えて行くのは寂しいものだ。
 しかし、私の記憶からは決して色褪せることはない。絶対ない。
 私はディープの勝利に酔いしれる京都競馬場で、感慨深げにいつまでもレコードの文字が点灯した掲示板を見つめていた。

 外れ馬券を握り締めながら……。



posted by BlueTasu at 23:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして♪
マヤノトップガンは、私の初恋の馬なんです! 同じ様にトップガンを好きだと言ってくれる方がいて、スゴク嬉しいなぁ。

(レコードが破られた事は)いつかはこの日が来てしまうと思ってましたが、いざそうなるとやっぱり悔しいし、寂しいですね…。

でも、たとえレコードがなくなっても9年前の春天の記憶は私の中から絶対消えることはないし、この先どんな強い馬が現れても、マヤノトップガンは私にとって永遠の名馬です!

Posted by 佐緒 at 2006年05月01日 08:39
佐緒さん、コメントありがとうございます。
こんなどうしようもないブログでトップガンファンに出会えるとは。
私にとってもトップガンは永遠の名馬です。

あのときの春の天皇賞のことは、今でも鮮やかに思い出せます。

「今日ローレルに勝てなかったらもう絶対にトップガンは勝てないだろう」
と思うほどの順調さでした。
ローレルは有馬からのぶっつけでしたし。

私も杉本さんの実況、覚えていますよ。
というか、当時の番組を録画したレースがそのまま残ってますから。
今でも頻繁に再生して当時を思い出しています。
――それは子供のビデオを懐かしんで観ている親御さんの心境に似ているかもしれません。

ディープには是非海外で、「1秒以上」の差をつけて勝ってほしいものです。
ああ、そうすればトップガンも海外へ行っていたら、同じように勝てたんだな、とか思うこともできるわけで(笑)
Posted by BlueTasu at 2006年05月02日 15:37
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