2006年04月27日

No.43 MOTHER3 〜其の弐〜

 唐突ですが、ネタバレかなり含みます。
 1章のストーリーに関することなので、まだやっていない方やこれからやろうと思われる方は見ないほうがいいです。
 つか、見ちゃいけません。

 OKな方は↓からお進みください。

 ――――――――――――――――――――――――


 3は、1や2とは違うなぁ。
 異質のものを感じる。
 そりゃあシリーズが進めば話が異なり、変わって行くのは必然だけれども。
 私はマザーというタイトルに安堵していた部分があった。

 私はマザーというゲームは、タイトル通り、母なる地球とかそんな意味で考えている。
 母親が持つ暖かい雰囲気に満たされている、そんな世界観がマザーだった。
 でも3はそうじゃない。
 3のマザーの意味は、直訳、母親だということだ。

 今回のマザーには裏切られた。

 まずはネーミング画面だ。
 左上隅のほうで細かく動く兄や弟、父と母、そして犬。
 家族がもつあったかい雰囲気に満ちた、見ているだけで幸せな風景がある。

 でも裏切られた。

 オープニングでのお祖父さんの家でのシーンだ。
 弟や兄らが野山で遊び、かあちゃんがご飯を作って呼びに行く。
 幸せそのものの、のんびりとしたゆるやかな時間。
 ちょっと奇妙で変な動物たちとのコミュニケーションに、糸井節が見え隠れし、これにも安堵。
 キャッチフレーズに偽りはない。

 偽りはないが、裏切られた。

 世界を、家族守るために旅立つ少年、見送る母、援助する姿なき父。
 この幸福である家族というものが常にバックボーンに存在していたからこそのマザーだった。
 まだ二作しかなかったわけだが、それでもそれはシリーズの伝統として、すでに確立していた既成事実だったのだ。

 それが裏切られた。

 そう、察しはつくだろうが、あの忌まわしき事件だ。
 人が死ぬ。
 そんな事件、マザーではなかったはずだ。
 そりゃあ墓場でゾンビがでたり、すでにゴーストタウンと化した街があったり、ムーンサイドのような闇に染まった街もあった。
 でもそれはどうしようもないことであり、すでに手遅れであった。
 目の前でそれが起こり、突きつけられることはなかったのだ。

 本当に衝撃的だった。

 マザーという世界に依存し、ゆるやかな空気に浸っていた私にとって、あの事件は本当に衝撃的だったのだ。
 このままだと、どうやって旅に出るのかなぁ、と考えてはいた。
 今まで影の存在だった父親が、あっさり姿を見せたりしたのは何故だろう。
 そんな今までと違う何かを認知してはいても、あんな事件が起こるとは思わなかった。
 気配はあったし、俗に言う『死にフラグ』という奴も、後で思えばバッチリたっていた。
 それなのに、絶対無事で、元通りの世界が約束されていると私は何故信じてしまったのか。

 母が死ぬ。

 物語の始まりとしては、よくある話だ。
 まったくもって使い古された手法だ。
 でもマザーでそれを使うのは、ズルい。
 悲しみのない世界を約束してきたシリーズに、この現実はあまりにも辛い。

 だから裏切られた。

 でもそんな始まりがあるからこそ、彼らは強くなり、父もまたカッコ良い。
 最初から拒絶していた出来事が起こってしまうと、驚きのあまり、主人公たちの家族の心情に思いっきり感情移入している自分がそこにいた。
 これから始まる旅立ちの予感に、悲しみという、マザーでは始めてのエッセンスが加わったことで、より世界にのめりこんでいる自分がいる。

 裏切られた。
 ――たぶん、良い意味で。

 これからどんな話に展開していき、彼らがどうなっていくかはまだわからない。
 だけど、現時点、1章が終わった段階で、マザー3というゲームは私の中では最高の出来だな、と思った。

 彼らは一体どうなるんだろう。

 怖くもあり、楽しみな私がいる。
 私は恐る恐る2章に進んでいった。




posted by BlueTasu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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