2007年04月03日

No.355 家族が増えた話

 仕事中、いつも通りに業務をこなしていると、不意に携帯がメロディをかき鳴らす。
 マナーモードを忘れていた私の着メロ、バックストリートボーイズの名曲 I Want It That Way が我が部署に鳴り響き、「おいおい彼女かぁ?」などと冷やかす声が飛ぶ。

「そんなんじゃねぇよ」などと言いながら着信表示をみると、彼女の名前が。
 珍しい。仕事中にメールしてくることなんかあまりなかったのに……。
 周囲に気取られぬよう、平静を装いつつ送られてきたメールを見る。
 そこには、「今日は早く帰ってきてね」 という簡素なメッセージが。
 なんだろう?
 そう思いつつ仕事を終わらせ、帰途につく。
「おかえり」 帰ってくるなり彼女の笑顔。
「ただいま」 なにかと窺いながらもくつろぐ私。
 なにかご馳走でも作ったのだろうか?
 いや、今日の食事当番は彼女ではない。
「どうしたの?」 私は仕事中に来たメールについて尋ねる。
 すると彼女は俯き、一瞬の間をおいてこちらを見上げてこういった。

「赤ちゃんができたの……」

 彼女はそういい、自らのお腹を撫でながら、そこに私たちの子共がいるのよ、家族が増えるのよ、と……

 ・
 ・
 ・

 ――と、言うような、今回のタイトルから連想される話ではありません。
 子供? いやいや、そんなん結婚もしてないのにありえまへんがな。
 うん、↑を読んで、まさか、とかドキドキしてくれた素直な人、ありがとう! そしてつまんないことしてごめんねぃ。(反省の色無し)

 家族が増えたというのは、以前にもチラっと書いたのですが、イトコがこちらの高校に通うことになったので、この家で3年間下宿することになる子がウチに来た、という話です。

 3月末、彼女は親御さんに連れられて、犬小屋と共にやってきました。
 そう、彼女の棲家はこの犬小屋――というような人権侵害な話ではなく、犬も連れてやってきました。
 彼女は――さすがにフルネームはヤバイので マキちゃん とでもしておきます――マキちゃんはペコっと 「お世話になります」 と家主の私に頭を下げてくれるのであった。
 そのときに揺れるポニーテールが可愛い女の子で、こういうお年頃の女の子を預かって良いのかしらん、などと思ってしまうのですが、そのへんいかがでしょう?

 つか、その前に問題なのが...

「犬まで来るって聞いてなかったんだけど……」

 そう、私は犬が大嫌いなのである!
 昔飼っていたヒヨコを、近所のボスという、名は体をあらわすを地でいくような犬に喰われてしまったから。
 あの時のボスの残虐な顔。
 私の可愛いヒヨコをぐっちゃぐっちゃと喰うあの犬の醜さ。
 その瞬間、私はもうなにをしたのか覚えていません。
 つか、そのとき一緒にいた姉は、ボスを動物虐待で愛護団体の方から射殺されてもおかしくないくらいに蹴たぐりまわし川に叩き込んだという、ほろ苦いを通り越して15禁ラベルと共に、このゲームにグロテスクな表現が含まれています、な光景を展開してくださったのである。
 つか、それでも生きながらえたボスもすげぇ、と思うけど……。

 つかまぁ、そんなわけで思い出したら、姉が舌なめずりして返り血を舐めている光景をフラッシュバックさせてくれる出来事、があったため、犬は嫌いなのです。
 でもね、でもね。

「だめでしょうか……?」

 などと上目遣いで潤んだ瞳なんかされちゃったらアンタ、首を横にふることなんざできまへんがな。(若干脳内補正あり)
 しかもその連れてきた犬も、柴犬の大人しそうな、これまた可愛い犬。
 まぁ一戸建てで若干庭もあるし、そもそも庭は手付かずで放置している状態なので、まぁいっか、と、苦手な犬も迎える決心を固めたのであった――が、

「い、犬ッ!!?」

 これまた私と同じく傷を負った男、弟が狼狽したり……。
 あの時、別に弟はいなかったんだけど、小さいころに私が犬の恐ろしさと、あの時の体験談を やや誇張かつリアルな描写で 話してやったら非常に怯えて、それが原因で犬嫌いになっちゃったんだよなあ。

「いい機会だ、慣れなさい。いつまでも三鷹さんじゃあかんよ」

「あ、あかんねん、犬見るとあかんねん!」

 185cnの長身大学生が、犬を見てイヤイヤと首を振りながら後ずさる光景というのも怖いものがある……つか、見るに耐えかねるものがある。

「大丈夫やって。こんな可愛いらしい犬だし、今も大人しく座ってるし」

 と言って撫でようとしたら...

「ワンッ!」

 と一鳴き。

「ひぃぃ」

 こちらも一泣き。……情けない、情けなすぎる。

「あの、やっぱりダメでしょうか?」

「ん? 大丈夫。慣れさせるから」

 実は私も内心ビクビクしてたのだが、よりダメな弟を見てるとかえって落ち着くモンなんだなぁ、と。
 そんなこんなで、今年の春からは一層にぎやかになったのでありました。


posted by BlueTasu at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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