2006年10月12日

No.206 エシィール黄金記

 エシィール黄金記1巻.jpg エシィール黄金記2巻.jpg エシィール黄金記3巻.jpg エシィール黄金記4巻.jpg

 今まで気になりつつ手を出さなかった作品。ファミ通文庫より発売し、すでに完結している 『エシィール黄金記』 を、図書館で発見したので借り、読破いたしました。
 まぁ買ったんじゃなくて借りちゃったところが アレ なので、せめてここで紹介しておこうと思います――売り上げに貢献することはないでしょうケド(^^;

 国を失った王子が祖国を取り戻すために流浪の身となり戦う。

 そんなテーマな小説やゲームはよくあるように思います。
 私の思い出せる限りでは、小説ではデルフィニア戦記とか、とか……だめだ、あと思いだせん!(早ッ!) ゲームでは ファイアーエムブレム がそうですね。オウガバトルも主人公ではありませんが、そういうキャラが出てきますし、ドラクエ2、4、5、8もそうだと言えるでしょう。(6,7はやってないのでわかりません)

 しかし、戦い、特に大規模な戦争となると犠牲者はつきものです。
 世にある主人公が 「平和のため」 に 「戦って勝つ」 という手段に不満を持った エシィール黄金記 の著者、葛西伸哉氏は考えました。
「流浪の王子が商人になり、経済力で侵略者に立ち向かう物語」 を書こう、と。
 著者・葛西伸哉氏の初となるシリーズ長編は、商人として祖国の復興を志す王子、という異色の小説として世に送り出されました。
 
 本編はライトノベルというだけあって、架空世界を舞台に展開されていきます。現実の歴史等に縛られない、制約されないのが特徴で、それゆえに主人公の青臭い理想を現実とすべく、商人なのに利益を超えた目的のために仲間が集まるのはまさにファンタジー。
 現実では、歴史上ではありえない展開、歴史だからこそのライトノベルといえるのではないでしょうか。
 そういう意味で、ライトノベルは安心して読めるから好きなんですよね。バッドエンドが嫌いですから。

 この作品、面白い?

 と聞かれると、読み手は選ぶが、私は面白いと思う――と答える事にします。
 で、そう言うと必ず、

 どう面白いの?

 と聞かれます。この説明が難しい。
 ご都合主義的な展開や、ラストの急展開など、必ずしも風呂敷をうまくまとめあげた、とは言えないのですが、着目点の目新しさと登場キャラクターたちの魅力によって一気に読みきってしまう力がこの本にはあるんですよね。
 なので、これはやはり著者である、葛西伸哉氏の文章が 「上手い」 ということに尽きると思います。

 お気に入り度 ★★★☆☆  文章力 ★★★★☆  オススメ度 ★★★☆☆



posted by BlueTasu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。