2006年08月31日

No.163 夏休み最後の日

 タイトル、夏休み最後の日、である。
 社会人として働いている私にとって、もちろん夏休みなどあるはずはない。
 ならばこのタイトルは何か? と問われれば、それは無論、高校生最後の夏休みを満喫していた弟と妹のことにほかならない。
 しかし今日は私も休みである。
 本を探したりゲームを探したりデートプランを練ったりと色々忙しい。
 私は眠気をこらえてベッドから這い出し、のろのろと着替えて出かける準備を整え、部屋を出た。

「お兄ちゃん、宿題手伝って♪」

 そこには満面の笑みを浮かべた 弟 が立っていた。
 一瞬、妹だと思った人、残念でした。(何が?)

 ここは無視して立ち退くべきである。
 夏休みという超長い休みがありながら、最終日までやるべきことをほったらかしにしておくなど言語道断なのだ。
 対して私の休みは今日のたった1日。
 断ればよい。断って1日の休みを満喫するのが利口というものなのだ。

「……何ができてないんだ?」

 だが、一応聞いてみた。こいつは一体私に何を求めるのだろうか?

「英語と読書感想文」

 どれだけあるのかと思いきや、意外と少なかった。

「英語と……読書感想文? 何、高3にもなって読書感想文とかあるわけ?」
「うん。で、アニ……お兄ちゃんには読書感想文を書いて欲しいなぁ、とか思うのですが!」
「……とりあえず、お兄ちゃんって言うのヤメロ。気持ち悪いから」
「えー、でもさ、妹が 『お兄ちゃん♪』 って頼むと断ったことないじゃん。それにあやかってみた」
「……俺、そんなキャラだったか?」
「胸に手を当てて思い出してみな。そんなキャラだよ」

 ……本当に胸に手を当てて考えてみたが、確かに断ったことがないような気がする。
 うん、断ったことないよなぁ……。

「……」
「というわけで、よろしく、お兄ちゃん!!」

 何が、というわけで、なのかサッパリわからないが、私の手元に読書感想文用の原稿用紙が10枚ほど手渡された。
 むぅ……。嫌がらせに官能小説の感想文でも書いたろかぃ、などとよからぬ考えが脳裏をよぎる。
 高校生が読書感想文に官能小説。なんというセンセーショナルな事件であろうか!!
 期せずして私の胸は躍る。寝起きの頭は少々どころか相当変であった。
 ――が

「はい、これ課題の本ね」

 ……ピンクな妄想は一瞬にして、『羅生門』と書かれた芥川センセイの本によって霧散した。現実って厳しい。
 つか、羅生門ってあれだろう。すっげぇ暗い話だったハズだ。

 解雇になっちゃった男が羅生門の下で途方にくれてると、老婆が死体から髪の毛を引っこ抜いていて、「生きるためだから仕方ないんじゃー」と言うから、「それじゃ俺も生きるために仕方ないよね〜♪」 と考えを改めて老婆の着物を剥ぎ取って去っていく。

 そんなどうしようもなくやるせない話だったハズだ。
 これの読書感想文か……。
 確かこれ、小学生のときにも書いた気がするぞ。

 思い出したが吉日。
 すぐ行動に移る私は、過去の残滓を漁り始める。
 そしてほどなく、うっすらと埃のかぶったダンボールの中に私が小学生の頃に書いた羅生門の感想文が出てきた。
 枚数にして約4枚の超大作だ。

「これを書き写せば楽だよな」

 そこにはこんなことが書かれていた。

『おばあさんは生きるためにしかたのないことだといってかみのけをぬくというつらい作業をしていたけれど、この男の人はなにもつらいことやくるしいことをせずに、おばあさんの着ているものをぬすむのはひどいとおもいました。
 人にはやってはいけないことと、やってもいいことがあるとおもいます。
 しんでいるひとからかみをぬくのはわるいことだけど、ぼくはしかたがないとおもいます。
 だけど、おばあさんからきているものをもっていくのは、ぜったいにやってはいけないことだとおもいます。

 この人はおねえちゃんといっしょだとおもいました

 最後、物凄い締め方で作文が終わっていた……。
 小学生の頃、私はこんな恐ろしい文章を書いていたのか……。
 よく姉の目にふれなかったもんである。

 私は最後の文面だけは変えずに、小学生然とした書き方を改めて清書しなおして弟に手渡した。
 弟はそれを読まずにカバンの奥にしまいこんだ。
 ……新学期、あの読書感想文はどうなるんだろう、と思いつつ、そのオリジナルとなった小学生の頃の作文を燃やして証拠を抹消した。

 完。

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2006年08月30日

No.162 軽い日記

 昨日はまたも会社で泊まり込みで仕事。
 今日も遅くに帰宅。
 正直、酒でも飲まないとやってられっけー、みたいな状態なのだが、私はあまりお酒に強くないうえに、飲むと姉に付き合わされることになるので、表面上 「飲めない人」 になっている。
 つか、最近思うこと...

 ゲームやってねー!

 ファミスタオンラインくらいしかやってない。
 つか、PSPを姉にとられているので魔界村もできないんだよなぁ……。
 ダビスタPは……考えないでおこう。

 ともあれ、最近据え置き型のゲーム機がまったく稼動していない。
 明日、ようやく休みをもらえるのだが、これを機に何か安いゲームでも勝って来ようかな、と思う。
 何か手軽に出来て、手軽に楽しめる、そしてお手軽な値段のPS2ソフトはないだろうか?
 ああ、あとは消閑の挑戦者3も探さないとなー。
 それからハルちゃんを誘うためのドライブマップみたいな雑誌も買おうかな。

 明日は休みだけどハルちゃんは仕事なのでした。

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2006年08月29日

No.161 消閑の挑戦者2 永遠と変化の小箱

 消閑の挑戦者2 扉絵

「いただいて、よろしいんですか?」
「うん、せーの、で投げるんやで」

 ――――――――――――――――――――――――――――

 扉絵を気に入って読み始め、ハマったライトノベル、消閑の挑戦者シリーズ。
 1巻しか買わなかった私は苦労して2巻を探し出し、一気に読破してしまいました。
 やっぱりこれは面白い!!

 消閑の挑戦者2 永遠と変化の小箱

『消閑の挑戦者2 永遠と変化の小箱』

 完璧な王、パーフェクトキングを倒した鈴藤小槙(すずふじこまき)と春野祥(はるのさち)の2人はそれぞれ夏休みに突入した。
 鈴藤小槙は灰火秋島(うたびしとう)に住む科学者、アキヒコの招待を受け、超大型船“うてな" の乗客となり、春野祥もチェスの世界戦が行われる うてな に乗り込んだ。
 順風満帆のクルージングだったが、その平和は長くは続かない。
 船が凶悪な武装集団に占拠――シージャックに遭遇してしまったのだ。
 小槙は辛くも船を脱し、灰火秋島へと到着するが、そこにもシージャック犯の仲間、魔兵“狂戦士”が乗り込んできて……。

 前作のパーフェクト・キングとは全く趣の異なる物語。
 サスペンスな今作は、月並みな表現になるが、手に汗にぎる白熱の展開となった。

 ――それよりも

 やっぱり面白いのが、ヒロイン鈴藤小槙のセリフの数々。噴出しそうになって思わず頬が緩むね。
 抑揚のない受け答えしかしない小槙なんだけど、それが あずまんがでいう大阪みたいで面白い。つか、関西弁だし、大阪そっくりだなぁ……。
 今回も春野祥との駆け合いを一部抜粋。

 ――――――――――――――――――――――――――――

「あっ」
 体育館から出ようとしたところへ、大勢の生徒が押し寄せた。小槙は上級生に押されて壁にぶつかりそうになってしまう。
 小槙の手首を、誰かが掴んだ。
「大丈夫、鈴藤さん?」
 いつのまにか、春野祥がとなりにいた。壁に手をかけ、小柄な小槙を人混みから守っている。
「体力ないうえにちっちゃいんだから、空いてからでてくればいいのに」
 嘆息混じりに言う少年は、いつも小槙と同じ教室でふざけあっている姿と変わらない。喋り方も同様だ。わずかに茶色がかった瞳が印象的である。
「ほら、ちゃんとついてこいよ」
 言って、小槙の手を引いたまま歩いていく。
 大勢の生徒たちが入り交じる中、祥はまっすぐに進んでいく。これだけの人数がいるのになぜ直進できるのか、小槙には理解できなかった。他の生徒たちが彼のために道をあけているのだろうか、とすら思う――。
 そこまで考えたところで突然、頬を激痛が襲った。
「鈴藤さん、聞いてるのかよ!」
 自分の名前を呼ばれて、我に返る。春野祥が両手で、彼女の頬をひっぱっていた。
「いひゃいいひゃい、はふほふん、はへへー」
 どうやら自分は春野祥を凝視したまま、固まっていたらしい。
 “痛い痛い、春野くん、やめてー”という抗議が聞こえたのか、祥が呆れた顔で小槙から手を離して嘆息する。
「ったく、妄想にふけるのもいい加減にしろよ。人の話くらい、ちゃんと聞けよな」
「イジメや……これは間違いなくイジメやで。あかん、涙出てきた」
 頬をさすって涙を浮かべる小槙を、祥は謝るどころか困った顔で見つめている。
 そこではじめて、小槙はそこが教室でないことに気がついた。
 二人がいるのは、校舎の端にある正面玄関だった。他の生徒たちは皆、それぞれの教室に向かっているのだろう。廊下の先からざわめきは聞こえるが、下駄箱が置かれている周囲に人気はない。小槙と祥の二人きりだ。
「ここ、教室やないで」
「見りゃ分かるだろ。つーか、いま気づいたのかよ」
「どうして、こないなとこ来たん?」
「……やっぱり聞いてなかったな」
 小槙がたずねると、祥は嘆息した。小槙は超能力者ではないが、少なくとも自分に第六感という特別な感覚があることを確信した。
「やっぱりええわ。イヤな予感が――」
「鈴藤さんさあ、明日から二週間くらい時間とれない?」
 小槙の拒否を完璧に無視し、祥は笑顔で言う。
 明日から、というのはつまり、夏休みがはじまってから、という意味だろう。
 小槙は無表情のまま、首を傾げた。祥がなぜ唐突にそのようなことを言い出したのか、理解できない。
「どうして?」
「俺と、ちょっとした旅行に行かない?」
「百パーセントあり得へん」
 考えるよりも先に、本能が返事をした。
「ほな」
 またほっぺたをツネられないうちに退散しようとした小槙の眼前に、祥の腕が伸びる。祥が壁に手をかけ、小槙の行く手を塞いでいた。小槙の脳裏に、いつか見たドキュメンタリー番組の、ライオンに仔鹿が捕食されるシーンが思い浮かんだ。

 ――――――――――――――――――――――――――――

 以上、ちょっと会話シーンが少ないけど、冒頭のシーンからの抜粋でした。
 この後が面白いんだけど (祥にデコピンされた小槙が廊下にうずくまりながら、「……さ、殺人未遂や……しゃれにならんで……」 などと呟くのとか)、まぁそれは読んだ人だけの特権ということで……。

 3巻まで発売されているそうなので、また頑張って探そうと思います。


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2006年08月28日

No.160 ファミスタオンライン 守備編

 8月20日で偶然ファミスタオンラインを発見してからというもの、暇を見つけては(その暇がなかなかないんだけど)プレイ。
 現在40試合を消化し、20勝15敗5引き分けという成績である。

 40試合経過

 最初こそ7連勝を達成したのだが、その後は一進一退。
 最近では皆こなれて来たのか、負けが続いている。
 あと横浜が弱い、という説もありますが……。

 バグが多く、明らかにボール球なのにストライクと判定されたりという致命的なバグもあるものの、基本的に対人同士での駆け引きという点では野球というスポーツほど奥が深いものもないわけで。
 これはもうスポーツというより経験則による心理戦、といった様相を呈している。
 私は野球大好きだし、こういう心理戦、駆け引きの読み合いひっかけあいが大好きなダメ人間なので、ファミスタは合っているんだなぁ、と実感。
 やっぱり無料ということもあるけれど、面白いです、ファミスタ。

 そんなわけで、ちょっとした私のファミスタにおける、必勝法というか、攻略指南のようなものをまとめてみた。
 最近負けがこんでいるオッサンの戯言だけどね……。(ちょっと最近自虐的)

● 投球術
 投球術、というほど高尚なもんじゃないが……。
 とりあえず守備の場合、大事なことは点をとられないようにする、ということ。
 ランナーを出しても自分がとった以上に点をやらなければ、大丈夫なので、心に余裕をもって投げよう。
 で、以下が心がけること。
 
1.ボール球を有効に使え
 基本ですし、当たり前ですがストライクは3つとるまでに、ボールは3つまで投げれる、ということです。
 結構投げ急ぐ方が多く、ストライクゾーンに投げ続ける人がいますが、これではダメ。
 やっぱりボールを有効に使うべき。
 ボール球はたとえ打たれても安打になることは少ない。
 ボール球を振らせればストライクになるのだから、ストライクゾーンに投げてストライクをとるよりも、どんどんボールを投げるのが賢いと思う。
 なので、基本はボール球を相手に振らせる、ということを念頭におくべきである。

2.時には大胆に
 かといってボール球ばかりを投げていると相手に見送られ、カウントを悪くするときがあるだろう。
 四球が失点に繋がるのは野球の常識である。なので敬遠以外の四球は避けるべきだ。
 時には思い切って3球勝負など、大胆に行こう。

3.間を大切に
 リズムは単調にならないように気を配ろう。
 ファミスタのようなゲームで野球をしていると、一定のリズムでテンポよく投げ急ぐことがある。
 3球続けて同じコース、同じテンポ、同じ球速で投げれば打たれることは必死。
 時には牽制球をいれたり、フリでもいいからプレートの位置を変えたりするなどして間を作ろう。

4.総合
 アウトコース、インコース、真ん中、ボール球、速球、変化球、フォークボール。
 色々と織り交ぜて単調にならないように。
 そして投げ急がず、強打者からは時に逃げることも選択肢にいれること。


 以上、まさしく自分に言い聞かせるかのような4点。
 これを忘れないようにと心がけて投げているつもりなんですけどね……。


 
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2006年08月27日

No.159 弱り目に祟り目

 もう無理……。2日続けての会社での泊り込みなど初。
 風呂も入れず自分の体臭にうんざりだし、髭も伸び放題、鼻毛も伸び放題。ついでに家では妹と姉がやりたい放題であった。
 なんかPSPの 『LOCOROCO -ロコロコ-』 を買って来たらしく(しかも2つ)私と弟のPSPを勝手に持ち出し熱中していた。
 もうなんかそんなのでイチイチ怒る気がないので、自分の部屋に帰ってくるなり椅子へ倒れこむように座ったその瞬間――

 めりっ。

 ものすごいイヤな音が尻の方からした。
 別にパンツが破れた音でも屁をかました音でもない。(今回下品だ……)
 姉か妹かは知らないが、私の部屋からPSPを持ち出す際、PSPの中に入っていたダビスタPのUMDをこの椅子にむき出しのまま放置していったらしい。
 私の倒れこむような、全体重をかけたヒップアタックを一身に受けたダビスタPのUMDは、無惨にも中のCDの部分が圧迫されて割れていた……。

 ・
 ・
 ・

「うおおおおおッッ!!?」

 まるでエヴァが暴走した瞬間のような声で絶叫。
 ダビスタが、ダビスタPが、私のダビスタPがーーッッ!!
 今回、産駆の故障は確かに多かったが、まさかロム自体が予後不良になろうとはっっ!!

「誰じゃあああ、人のロムを椅子に放り出したまんまにしたやつはーっ!!」

 私は怒りに任せ、ロコロコってる姉と妹がいた居間の襖をスパーンと開け放った。
 あっけにとられる2人に事情を説明。
 どうやら犯人は姉の方であった。

「どうしてくれる、どうしてくれるんだ!!」

「そんなん、確認せんと座ったお前が悪いんやろが、おぉ!?」

「ケースにもいれないで椅子の上にほったらかして行く奴がいるか!! これが仮にも人のものを借りていったもののすることか!!」

「なんでワシがお前のものは俺のものを取るためにイチイチ断りをいれなあかんねん!!」

 ジャイアンか、あんたは……。
 とにかく私の怒りは収まらない。

「このPSPは俺のやろが! 俺が金出して買うたんやろが!!」

「ほー。じゃあ万歩譲ってPSPの所有権がお前にあるとしよう。だが、その割れたロムは間違いなく貴様の不注意であり、おんどれの責任じゃぃ!!」

「なんでそうなるんだ!!」

「やかましわっ!! これ以上ぐちゃぐちゃぬかしとったら、このワシの手にあるPSPを真っ二つに叩き折るど、コラッ!!」

 瞬間、ミシッと音をたててきしむ私のPSP……悪魔か、こいつは。
 結局、姉相手にしては珍しく10分以上粘るも、結局は私の不注意であり、姉には何の責任もない、という理論に屈して事態は終わりを迎えた……。

 ・
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 ・

 疲労感が限界を迎えた。
 なんつーか、あの姉との口論はロウソクの最後の抵抗であったらしく、完璧に燃え尽きた私はしばらく動くことができなかった……。
 もういいや、ゆっくり寝よう……。
 風呂に入り、今この瞬間ブログを書き、あとは寝るだけ。
 せめて、夢くらいは良いことが起こりますように……。
 
 

 と思ったら、現実では本日、新潟記念(GV)でマヤノトップガン産駆のトップガンジョーが重賞2勝目をマークした模様。
 今日の良いニュースはこれだけであった……。

 
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2006年08月26日

No.158 ……結構極限

 もうふらふらのへろへろのなよなよのぺそぺそで意味不明すまぬ。
 今日は会社からのカキコミである。
 忙しいしこれ見られたらヤバイので内容薄いわコメントいただいてるのに返答できないわでホント申し訳ない。

 昨日は急に会社に泊まりこみでの仕事が入った。
 つか、本当に急だったのでマジ泣きだったのだが、本当に泣くのはむしろ次の日、つまり今日だったりする。

 夏の風物詩、夕立。
 帰宅時間にさえ降らなければ会社で仕事しているのだけなので別に問題ないっていうかむしろちょっとでも涼しくなるなら降りやがれこん畜生、ってくらいなのだが、今日の夕立は酷かった。
 酷かったのは雨ではなく、雷。
 物凄い近くでビカビカ光って轟音を撒き散らしていた。

「あーわかった。停電しパソコンが止まったんだろう。保存しないからだ馬鹿野郎め」

 とか思った人はいるのではないのだろうか?

 甘い。甘いね。
 私はもうそんな失態は犯さないからしっかり保存した。
 つか、たとえ停電になったとしてもノートパソコンなのでバッテリーが数時間なら耐えてくれる。
 問題はない。問題はないはずだった。

 そう思った瞬間、ビカーッと凄まじい光と共に轟音が炸裂。
 案の定停電した――が被害はそれ以上だった。
 上がなんだか騒がしい。停電が理由ではないようだ。
 そうすると、いつも人一倍声のでかい先輩、Tさんが声量のあらん限りを振り絞って叫んでいた。
  


「うおおおい、えらいこっちゃ、会社に雷直撃したぞーーっ!!」

 ・
 ・
 ・

 マジで?
 ありえへんよーっ!!

 なんか電気系統を軒並み持っていかれたらしく、停電は1,2時間で済まない事態になった。
 その後始末で今日も会社に泊まりこみ作業なのである……。

 2日はキツイって。
 つか、一番の問題が...


 明日、ハルちゃんとのデートもこれで潰れてしまいましたっ!! てこと。
 ハルちゃんも私も仲良く休日出勤。
 数少ない日曜での休日が潰れるとは……。
 まぁプランもなにも考えていなかった、つか考える余裕もなかったというほうが正解なのだけれど……。

「ぶ、部長。代休はでないですかね……?」

「そんなん、ワシが聞きたいわぃ」

「そうですよね……」

 最悪だ……。
 祈先生の気持ちがわかるよ……。

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2006年08月25日

No.157 名馬ファイル 外伝

奇跡を信じた軌跡

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トウカイテイオー


 それはまだ私が小学生の頃だ。
 父親は剣道家にして柔道家。そんな私の家には柔道場があった。
 姉は柔道が好きだったし、何より素質というものにも恵まれていた。
 まぁ姉の強さは私がこのブログで散々悲鳴混じりで解説していたのでおわかりのことだとは思う。
 実際小・中・高を通して県では一番強かった。

 一方、長男として産まれた私は、生まれつき喘息を患っており、体が弱かった。
 週に二、三度は体を壊し、布団の中で1日を過ごす生活。
 そんな中で、私の唯一の楽しみはラジオから流れてくる野球中継だった。
 その頃、実はまだ家にテレビがなかったのでラジオなのである。
 夜、ナイターをラジオで聴く父親。そのふすま1枚隔てた部屋に寝ていた私は、それを聴くのが何よりの楽しみだったのだ。
 光景は見たことがないが、関西独特のハイテンションな解説と、時折聞こえる歓声が好きだった。
 たくさんの人が夢中になる野球ってどんなんだ!
 ルールどころか野球をやっている光景すら見たことがないくせに、私は野球が好きになっていた。

 で、小学生3年生の夏。
 私の体は年とともに結構丈夫になってきた。
 そこで私は親に頼み込んで野球をやりたい旨を必死に伝えた。
 父は丈夫になってきた私を柔道か剣道で鍛えたい様子だったが、父にしてみれば元々体の弱かった私はガラス細工のように思えたのだろう。
 野球で体を鍛えることになれば、という前提のもと、私は野球チームに入ることを許された。

 さすがにその頃になると野球というものはどんなスポーツなのか知っていた――というよりむしろ、布団で過ごすことの多かった私はその間、野球の本ばかりを読んでいた。そのお陰で、野球のことを同年代の誰よりも詳しくなっていたと思う。
 でもやっぱり知識で得るものと体を使うことは別だ。
 だけど体を最初からどのように使えばその結果が得られるか、という知識の元に練習すれば上達は早い。
 いつしか投手を任せられ、5年生のときにはもう6年生を抑えてエースナンバーを与えられるに至った。

 が、この頃になると当初の約束どおり、柔道を本格的に習わせ始められた。
 野球は体を鍛えるという目的でチームに入ることを許されたから、反対できない。
 私はイヤでイヤで仕方なかったが、とにかく野球のための体力作り、と心の中で割り切って練習した。

 ――で、秋季大会も終わった6年生の秋、事件が起こった。

 柔道で投げ飛ばされた際、受身もとれず右肩から畳に叩きつけられ、粉砕骨折してしまったのだ。
 私は右利きなので、当然右肩を骨折したら投げられない。
 投手として、致命的な怪我だった。

 実はこの頃、シニアリーグからのスカウトと、父が薦める柔道部の強い中学校との間で私は揺れていた。
 これは自慢だが、小学生のとき、私は全国大会に出場する原動力となった投手だったからだ。
 私は甲子園に憧れていたので、硬球のシニアリーグに入りたかったが、父は柔道の道に進ませたかったようで、姉の通っていた中学へ進めと五月蝿かった。

 が、怪我で環境はガラリと変わった。
 右肩の骨折は思いのほか重く、完治する見込みはなかったからだ。
 野球をするには右肩は致命的。
 柔道をするにも右肩の故障は引き手の関係でこれまた治っても絶望的だったからだ。

 私はまたしても小さい頃のように布団で過ごす日々となった。
 その頃である。私の人生に、競馬が交わったのは……。
 私が興味をもった馬は、2度の骨折から復帰してきた馬だった。
 でも天皇賞では大敗していたらしく、人気はない。
 だが、その馬は勝った。その頃は知らなかったが、後にジャパンカップという大きなレースに勝ったということがわかった。
 だが続く年末の大一番、有馬記念ではまったくの見せ場なく惨敗。
 それを見て私はガッカリした。所詮、そんなもんなんだ、と思った。

 私は結局普通の、地元の中学校へ通うことになった。
 春になっても肩の痛みは引かず、野球も柔道もない日々。
 その頃の私と言えば、とにかくゲームをすることくらいしか楽しみがなかった。
 あとは新しく出来た友人とTRPGをしたり、本を読んだり、そんな生活だ。
 スポーツ、というものにはトンと縁がなくなってしまった。

 だけど、胸の内にはモヤモヤした感覚が消えない。
 不完全燃焼、という5文字がピッタリくる日々に思えてならなかった。
 だけど肩はうずくし、どうすることもできない。
 よくグレなかったよな、とか自分でも思う日々であった。

 で、またしても事件は起きた。いや、目撃した、というほうが正しい。
 年末恒例の有馬記念。
 昨年大敗したあの馬が、1年ぶりに出走していたのだ。

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 ――しかも勝ってしまった。

 力強く、しなやかに。
 芦毛の馬と並び、ステッキを揮うとぐんぐん伸びる鹿毛の馬。
 この頃、競馬のことを何も知らなかった昨年の頃と違い、ある程度の知識を得ていた私は、このレースの凄さがよくわかった。

 私は体の震えが収まらない。
 3度の骨折を経て尚勝った馬がいるという現実に。

 トウカイテイオー

 無敗の三冠馬、皇帝・シンボリルドルフの初年度産駆である。
 彼はこの奇跡と呼ばれた有馬記念での勝利で現役を引退してしまうことになったが、私の胸のモヤモヤに対する答えがそこにあった。
 馬だって頑張っている。
 その頑張りがきっと奇跡を生んだのだ。

 ――私も頑張ろう。

 全力で投げるには至らなくても、内野、ファーストなら出来る。
 左打者だった私だが、バットをスムーズに振るために左腕が主動の右打者として活路を見出すべく努力した。
 その頃活躍しだしたイチローにも憧れ、足を活かした好打者として活路を信じ、ひたすら走った。
 その努力が正しく報われたかどうかはわからない。
 高校を終え、少年の頃夢見た甲子園は夢のままで終わったからだ。
 トウカイテイオーのような奇跡の勝利を収めることはできなかった。
 だが、その軌跡には後悔はない。
 
 人のエゴで走ることを余儀なくされ、さらに三度の骨折を繰り返しても走り続けた馬、トウカイテイオー。
 何度折れようとも、力強く、しなやかなあの走りは蘇った。

 諦めないということ。

 大事な何かを教えてくれた名馬、トウカイテイオーは今も北海道の社台スタリオンステーションで頑張っている。
 諦めない彼は、これから先も頑張り続け、いつか親子3代にわたるダービー馬をだすかもしれない。


 競争成績
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2006年08月24日

No.156 夏と蝉と人の絶叫

 照りつける太陽と陽炎揺らめくアスファルト。
 この世は地獄に違いない。
 確信めいた私の呟きは、夏の風物詩ともいえる蝉の喚き声にかき消された。
 時刻は正午。太陽は中天。蝉の鳴き声に腹の虫。場所は牛丼屋。でも注文はざる蕎麦。

「えらい少食やねんな」

 私の目の前にいる、最近仲の良い女性――ハルちゃんは、牛丼に生卵に冷やしはいからとサラダをテーブルにズラっと並べてそう言った。
 最近、というかもうずっと食欲がないため、ざる蕎麦1枚でも頑張っているほうなのだが、ハルちゃん的感覚ではこれくらいは朝飯にもならないようだ。
 とりあえず私は、「昼はいつもこんなもんだよ」 と言葉を濁す。

「あかんあかん。そんなんじゃあかんよ、朝と昼はしっかり食べなダメっすよ」

 ハルちゃんはうちのおかんのように あかんあかん を連発した。
 富井副部長ならここで 「男を見せたるぜー」 とばかりに全メニューを注文するところだが、あいにく私にそんな度胸も根性もない。
 でも確かにざる蕎麦だけじゃダメかなぁ、とは思っていたので、サラダくらいなら食べれるかな、と思って注文を追加した。
 ハルちゃんはその様子を見て

「んー、せやけど、Blueさんはあれやな」

 生卵を溶き、牛丼に流し込みながら言った。

「めちゃくちゃ付き合いがいいよね」
「どーゆーこと?」

 オウム返しで聞き返す私。
 ハルちゃんは、んー、とちょっと悩んでから答えてくれた。

「だってさ、2週連続で映画に誘っても付き合ってくれたし、今日たまたま朝一緒になったときに昼ご飯誘っても付いてきてくれたし、今もメニューのことをツッコんだらサラダを注文したし、めちゃめちゃ付き合いいいやん」

 あーなるほど。確かにハルちゃんの誘いは断ったことないなー。
 でも普通、女性の頼みって用事があったり、あまりにも無茶じゃない限り断ることってないよ、ね? (誰に聞いてんだ)
 でも主体性のない男だと思われるのはイヤだなぁ。(実際ないっぽいけど)

「せやねぇ。頼まれたら断れない性質なんかもなぁ」
「でも昨日、部長に仕事頼まれたら断ってたやん」
「……見てたんかぃ」

 折角良い人っぽいのを演じたのに (演じた言うなよ) すかさず切り返されてしまった。
 なんだろなー。ここで 「ハルちゃんの頼みだからさ」 とか言えば良かったんだろーか。でもそんなセリフ、私には似合わないしなー。(ヘタレ)

「部長が言うてたで。Blueの奴はヤバイ匂いを嗅いだらすぐ逃げよる。この仕事はホンマに面倒臭いから押し付けたろか思たのになぁ、って」
「……断ってよかった」

 心底安堵した。
 そこから仕事の話、主に部長の悪口に終始していたような気がするが、そんなことで話は弾んだ。
 ――で、唐突に話は途切れ

「でも、Blueさんは付き合いいいよねー」

 何故か話が一周してきた。

「じゃ、じゃあさ、今度俺が逆にハルちゃんを誘ったら、付き合う?」
「いいよー」

 人がちょっと緊張して誘ったら、あっけらかーんとした答えが返って来た。
 ハルちゃんはいつも即答だ。夏に飲むコーラみたいに爽やかだ。一気に飲んだら苦しいけど……。

「で、どこに連れてってくれるん?」

 にまぁーっと笑って聞いてくる。どこか小悪魔的な笑いであった。
 明らかに私を試している顔である。

「あー……どこいこう」

 情けなくも聞き返してしまった。
 せめて内緒、とか当日のお楽しみ、とか言えなかったんかぃ!! うあーッ!!

 絶叫したい気分にかられて頭を抱え、視線を彷徨わせる――と、

「ぶっ」

 植木を挟んだ反対側の座席で、一心不乱にメールを打つ後輩の姿があった。
 思わず目があう私と後輩。

「あー、先輩。俺に構わず、続けてください」

 ・
 ・
 ・

 聞かれてたーっ!!
 この小っっ恥ずかしい会話の一部始終を聞かれてたーっっ!!

「おー、君、確かBlueさんとこの子やんな。こんにちわー」
「ども、ハルさんこんにちわ」

 私が身悶えていると、ハルちゃんと後輩が仲良く挨拶を交わしていた……。

 ・
 ・
 ・

 で、昼の休憩も終わり、会社に戻ると...

「聞いたぞこらーっ! Blue、貴様、ハルちゃんに手をだしたらしいなーっ!」
「映画へ一緒に行ったんやとー!! お前、暗がりで何をしたー!!」
「今週末はお前またどっか行くらしいやんけっ!! おおっ!?」
「行き先は考えたんか? ホテルの予約も完璧なんか?」
「ハルちゃんが寝とられたーっ!!」
「おいこらお前ら、五月蝿いぞ。仕事しろ」
「私知ってるでー。先々週も映画一緒に行ったんやんなー」
「なんだとーっ!!」

 ……部長の注意声がかき消されるほどの騒ぎ。蝉の声より煩い。それはもう、ここは小学校か、と思うほどであった。

「で、先輩。どこ行くんですか?」

 騒ぎの原因であり、盗聴人である後輩が聞いて来た。
 あー、それもどうしよう……。
 悩みは尽きません。

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2006年08月23日

No.155 雑記

 お知らせとかまぁ色々雑多なことを3点ほど。

● 競馬クイズV http://gamenaruwakimichi.seesaa.net/article/22182986.html
 8/31の締め切りが迫ってまいりました。
 現在の参加者は、ココアさん、なおゆきさん、がんちゃんさん、ビリーヴさんの4名。ちと悲しい人数ですね。
 つか、それ以上に迷惑メールが殺到しております。
 挙げた4名以外の方で送ったよ、という方はもしかすると迷惑メールのフォルダにまぎれているかもしれませんので、タイトルに競馬クイズ解答、の文字をいれておいてくださいね。
 つか、このタイトルで迷惑メールきたらヤダな(^^;;)

● 極魔界村、ダビスタPなどのPSP状況
 ヘタれました。2-2で完全に詰まってます。
 アーケードを諦めてオリジナルモードとかでクリアを目指せばいいんだろうけど、アーケードでの達成感を覚えてしまうとオリジナル以下は物足りないんですよねぇ。
 半ば積みゲー状態と化し、ダビスタ三昧……かと思いきやそうでもなく...
 最近仕事が忙しい、夏バテが激ヤバイなどなど、そんなこともありますが、一番の原因はファミスタと小説。
 この間古本屋に足を運んだら、今まで探してたのがドカっと見つかったり、ソードワールドフェアの8月度の本が出ていたり、No.154のような掘り出し物を見つけちゃったりと、一足先に読書の秋が到来しています。

 ――まぁ読んでいる間に眠ってしまうのが一番の原因かも、ですが(^^;

● 最後に一応
 ハルちゃんとの状況ですが、また週末に約束をとりつけました。
 その模様などはまた明日にでも気が向けば書くことにしますが、なんか良い感じなのかなぁ、とか思い始めてます。

 ――が

 それ以上に周囲が五月蝿い、というか煩いのは私の常とでも申しましょうか……。
 会社の人に映画へ行くところを目撃されて冷やかしとイヤがらせを受けるわ、姉は相変わらずこっちのことをおかまいなしに色々用事を言いつけてくるわ、妹はなんか企んでるわ……大変っつーより面倒です。


 まぁそんなトコロ。
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No.154 消閑の挑戦者 パーフェクト・キング

 消閑の挑戦者 扉絵

「いひゃいいひゃい、いひなりなにふるのん?」
「どうして人の顔を見ているのかなって聞いてんだけど?」

 ――古本屋で何気なくとった小説の扉絵と、下の会話文に惹きつけられてしまいました。
 カフェテラスで女の子のほっぺたをつねる少年。
 つねられて涙目で抗議をする少女。

 ……なんか楽しそうだ。

 私がこの本を手に取り、購入を決めたのは、ある意味一目惚れにも近い感覚でした。

 消閑の挑戦者 パーフェクト・キング

 『消閑の挑戦者』 (しょうかんのちょうせんしゃ) という題名のライトノベル。

 天才少年・果須田裕杜(かすだゆうと)が主催する究極のバトル・ゲームに世界中から集められた2人1組のプレイヤーたちは、防御人(ディフェンダー)なる殺人者集団を撃退してプログラムを入手しつつ、制限時間内に困難なイベントをクリアしなくてはならない。
 この狂気のゲームに巻き込まれた(というか自業自得)高校生、鈴藤小槙(すずふじこまき・扉絵左の少女)は、パートナーである春野祥(はるのさち)と離れたまま、小槙の幼馴染である果須田裕杜に挑んでいく。

 以上、簡単なストーリーっぽいもの。
 ライトなものを期待していたら、内容は頭脳戦と格闘戦の両方がミックスされたハードな内容のバトルロワイヤルな1冊でした。
 ちなみにタイトルの 消閑の挑戦者の消閑とは、暇つぶし、という意味。
 つまり 『暇つぶしの挑戦者』 という意味になるわけです。
 どういうこと? というのは、例によって読めばわかります、ということで。

 この本の魅力は、印象通り登場人物――特にヒロインにあり。

 春野祥は成績・体力・社交性ともに抜群の優等生。(というわりに言葉遣いなどは粗野だけど)
 何でも自分で決める、決断力に富んだ少年だ。
 対してそのパートナーである鈴藤小槙は何故か関西弁を喋る少女。
 学校での成績・体力・社交性ランキングでワースト1の三冠王。
 決断力がなく、何でも疑問ばかりを口にする女の子だ。

 ある意味お似合いの二人。
 期待通りというかなんというか、この扉絵二人の会話はとても面白かった。
 以下、ちょっとだけ抜粋。

 ――――――――――――――――――――――――――――

「……なんで俺の顔じっと見てんの?」
 鈴藤小槙は何も言わない。
 小槙とにらみ合ったまま、祥は両手を伸ばす。瞬間冷凍されたかのように固まったままの小槙の頬を引っ張る。
「いひゃいいひゃい、いひなりなにふるのん?」
「どうして人の顔を見ているのかなって聞いてんだけど?」
「ほへんなはい、ほへんなはい、はへははふへてー」
 訳すと "ごめんなさい、ごめんなさい、誰か助けて" らしい。
 祥が手を離すと、小槙は大きな瞳に涙を浮かべてうつむいてしまった。
「……なんで被害者のあたしが謝らなあかんねん。不条理や。告訴したろか、ほんまに」
「で、何で俺のこと見てたの? 惚れた?」
「有り得へんわ。春野くんは、どうして他人に意地悪するんやろ思ててん」

 ――――――――――――――――――――――――――――

 てな感じ。ちょうど扉絵のシーンですね。
 後半、敵の考えとかが理解し難いものがあったり、この二人のかけあいがナリを潜めてしまったりと、そこらへんがちょっと残念でしたがこの鈴藤小槙のセリフがイチイチ面白い。
 つか、関西人なのに、なんだか関西弁が新鮮に思えるのが不思議。
 2,3巻と続刊があるようなので、ちょっとこれから先を期待して見守りたい作品です。

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2006年08月22日

No.153 リアルな感動

 どこぞの政治家ではないが、とにかく感動してしまった。

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 私が元高校球児だとか、野球に少しばかり詳しい知識があるとか、そんな細かいことは抜きにして、観る物すべてに感動を与えた2日間。
 野球を知らなくても感動した一戦。
 接戦に次ぐ接戦のクライマックス。
 まるで漫画のような、いや漫画ですらありえない展開がそこにあった。
 よく高校野球は筋書きのないドラマ、と形容されるが、まさにその言葉通り。
 持てる力を全て出し切りあった両校の選手たちには、勝っても負けても万来の拍手が降り注ぐ。

 仕事だったが、ちょうど最終回のシーンだけは休憩時間で見る事ができた。
 王者、駒沢大付属高校が3点差で追い詰められた最後の攻撃。
 最後までマウンドを他者に譲らぬ早大のエース斉藤は、最後の最後でどこか意識してしまったのだろう。
 決して失投ではない球を安打されると、今まで甘い球を投げなかった斉藤が失投した。

 たったの1球だ。
 失投とはいえ、見逃すことはプロだってよくある。
 失投とはいえ、打ち損じることはプロだってよくあるのだ。

 それを逃がさずホームランにしてしまうのだから、本当に凄い。
 あの瞬間を観た人全てが震えたはずだ。
 こんな凄いことってない。リアルな感動が、私の胸の底から湧き上がっていくのを感じた。
 そして、自分の夏も思い返された。辛く、苦い思い出だが、思い返さずにはいられなかった。

「すごいですねぇ……」

 解説者はその単語しか知らないかのように、凄い凄いと言い続けた。
 同感だ。その言葉以外、いらないだろう――いや、その言葉すら必要ない。

 良いものを観た。

 観客、TV前、ラジオ前――観て、聴いた全ての人を満足させた決勝戦。
 こんな凄いエンターテイメントって他にないだろうなぁ。
 改めて、本物、リアルのもつ感動の力を垣間見た気がした。

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2006年08月21日

No.152 色々リターンズ

 スーパーマンはずるい。
 あんな空を飛んで夜景を見せたらどんな女性でもオチるよね。
 まぁ高所恐怖症の人は別の意味でオチるだろうけど……。

 SUPER MAN R.jpg SUPER MAN.jpg

 そんなわけで、昨日の8月19日が公開初日だったスーパーマン・リターンズを見てまいりました。
 つか、今日の日曜洋画劇場でもスーパーマンやってたみたいですね。
 私はその時間、リターンズのほうを観ていましたが、日曜映画劇場のスーパーマンはどうだったでしょうか?
 クリストファー・リーヴ主演のスーパーマンは78年。
 ブランドン・ラウス主演のリターンズは06年。
 初代から28年もの時を経たが、今も昔も本質は全く変わらない。
 やっぱりこういう勧善懲悪、最後に必ず正義が勝つ、というわかりやすい構図は安心して観れます。

 スーパーマンがピンチに駆けつけ、空を飛ぶ力と、イリーナ・フォウリーも子ども扱いな怪力をもって事件を解決する。
 んでもって、毎度おなじみな悪役がスケールのでっかい悪巧みをして、一度はスーパーマンをピンチに陥らせるけど周囲の女性が助けてくれて復活。
 スケールのでっかい悪巧みを上回るスケールの力をもって、強引かつ単純に、まさに力技で解決させてハッピーエンド。

 本当にこれだけなんですよねぇ……。
 それだけに細かい配慮がとても良い。
 スーパーマンの生い立ちやプロフィール、弱点に至るまで、さりげない会話の中にスーパーマン初心者のために講釈がついている。
 他にはちょっとした甘いシーンや、(女性と共に夜空を飛ぶ定番のね) 悪人たちの悪巧み、下準備編があったりとか。
 だけど、何度も言うように、ストーリーは本当に単純なんですね。
 でもそれらを承知の上で、観衆を惹きつけてやまないのは、やっぱりその凄さ。つまり映像、演出。
 これでもか、これでもか! ってくらいスーパーマンの凄さを際立たせるような事件が起こる。

 江戸川コナンの周りには殺人事件が溢れているように、ある意味あいつが起こしてるんじゃ? みたいな具合の事故が多発。
 人命尊重もいいけど、周りの被害総額ももうちょい考えよう。
 壁突き破って外に飛び出したら、それだけで修繕費が結構かかるよね?
 青い全身タイツに着替える際のスーツはどこへいったんだろう?
 つか、いつもスーツの下にあのタイツ? 暑くない? って熱には強いんだっけか。
 つかつか、逆にタイツ一丁だけの服装で空を高速で飛びまわってたら寒くない? って寒さにも強いんだっけか。
 そもそも5年ぶりにクラークが復帰した時点で、これまた時を同じくしてスーパーマンが帰ってきたら、さすがに疑われるんじゃない?
 身長も一緒だし、特にメガネ以外の変装があるわけでもないんだしさ。

 まさに怒涛。突っ込みどころ盛り沢山。
 スケールの大きな話なのに、観た人のスケールが米粒以下に小さいもんだから、言うことがイチイチ細かい細かい。
 ああいう映画は何も疑問に思っちゃダメだってわかっているのにね。

 スーパーマン・リターンズを観た後の帰り道の車中。
 ハルちゃんとはそんなことばっかり話していたのであった。
 くだらない、実のない話ばっかりなんだけど、そんなくだらない話をする時間が一番楽しいよなぁ、とか思います。

 そういえば...

 ゲドではハルちゃんが文句ばっかりだった。
 ブレイブストーリーは私が文句ばっかりだった。(つか私しか観てない)
 でもスーパーマンを観た後は、二人とも楽しそうに話すことができた。
 女性と映画を観に行くのはラブロマンスでもいいけれど、やっぱり関西人気質な我々にはああいう 『突っ込みどころ』 が多い、単純明快な映画がいいのかもしれないなぁ。
 つか、ラブロマンスを二人で観てないからなんともいえないけど……。

 そんな馬鹿な話が一段落したあと、私はハルちゃんに言いました。

「つか、スーパーマンはずるいよね」
「なにが?」
「あんな風に一緒に空を飛んで夜景を見せたら、どんな女性でもオチるよね」
「あー、やっぱり男の人ってそういう風に考えるもんなの?」
「そりゃそうだよ。男の悲しいサガってやつだよ」
「でも、私は車から観る夜景で充分だけどね」

 え、それってどういう意味デスカ?
 車中の窓から広がる夜景。ネオンサインはバラ色だ。
 ハルちゃんのセリフに、思わずドキリとした私は、思わず赤信号を無視して横断してしまうとこでした。(またかよ)

「じゃあ、もっと高いとこから夜景観に行く?」
「ヤだ。私、夜景よりお腹すいたっす!」

 ハルちゃんは、花より団子の子でした。
 結構、意を決して誘ったのになぁ……。


 ちなみに話はリターンズ。


 そんな感じで車内の雰囲気も良かったし (どこが?) スーパーマン・リターンズは面白かったです。
 150分くらいの長〜い映画だけど、飽きが来ないのであっという間でした。
 ブレイブのほうが長く感じられたくらい。
 私的総合評価、星4つ、ですね。

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2006年08月20日

No.151 ファミスタオンライン

 ブログ更新中、唐突に姉が部屋へやってきた。

 たまにある。抜き打ちチェックのように私の部屋へやってくるのだ。
 そして漫画を読んだり、私の部屋にあるPS2で遊んで言ったりする。
 まぁ要するに、暇つぶしで私の部屋へ来るわけだ。

 まぁ私的には、すっげぇ迷惑。

 ゲームとかし始めたら聴いていた音楽 (大抵DEEN) を止めなきゃいけないし、PCでブログの更新も危なすぎてできない。
 他のブログサイトもうちへのリンク先があったりすると厄介なことになる可能性も捨てきれないので閲覧不可。
 もどかしい思いを胸に秘めながら、決して事を荒立てないよう、細心の注意を払い、静かに姉が過ぎ去るのを待つしかない。

 というわけでPSPで魔界村をしようかな、と思いきや、姉はPSPでいただきストリートがやってみたかったらしく、PSPをまるでジャイアンのごとく奪ってしまった。

「壊さないでよ、ねぇちゃん」

 などとスネオ風に意見しようものなら、私の嫌がることは必ずやるタイプなので言わない。
 だが、内心では荒れ狂っていた。
 PSPはソニー製。なんつーか脆そうなイメージがつきまとう。頼むから破産とかして感情的になってPSPとか文字通り投げ出しませんように!!
 神を信じぬ私は、このときばかりは祈るしかないのであった。

 ともあれ魔界村ができない。

 仕方なく私は当たり障りのないネットサーフィンへ。(つか、ネットサーフィンって言葉、もう誰も使ってない気がするな……死語?)
 テキトウに、目的もないままネットの海を漂う私。
 そこで、とんでもないものをみつけてしまった。
「どうしよう」 私は銭形風に唸ってしまった。

 無料オンラインゲームが乱立するハンゲームで、ファミスタオンラインがプレオープンしていたのである!
 私は今ではパワプロしか野球ゲームをしていないが、れっきとしたファミコン世代。
 [野球大好き + ゲーム大好き = ファミスタ] の図式が成り立つ世代なのだ。
 当然私もファミスタはかなりやった。やった。やりまくった。
 当時、私に勝てる人間がいなくなるくらいハマった。それくらい面白かった。

 どうしよう、ではない。これはもうやるしかない!
 無料、という二文字が私の背中を後押しした。早速ハンゲームに登録し、ファミスタをダウンロードだ。

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 なつかしぃいぃいい!!
 まずは監督名入力。当然 「BlueTasu」 だ。
 そしてチーム選択。当然 「ベイスターズ」 に決まっている。
 そしてロビーに接続。やはりいうか、ロビーは凄い人だった。やっぱ無料&ファミスタだな。

 早速チュートリアルで操作に慣れるべく、そして勘を取り戻すべくプレイする。
 試合での操作は全てキーボード。選手操作は矢印キー。
 守備はほとんどオートでやってくれるので楽だが、投げる、塁に向かって走る、などの操作が慣れるまではちと辛い。
 例えば一塁ゴロをファーストが処理した際、ベースに向かって走ればOKなのに間違えて投げてしまったり、という致命的なミスを犯す場合が最初のうちはある。

 でもまぁやってることはファミスタ。
 ファミコンで慣らした私は、すぐに勘を取り戻した。
 早速ロビーへ行き、対戦を開始した。

 1回目の相手は中日ドラゴンズ。現実では煮え湯を飲まされている相手である。
 勝負は3回、6回、9回までを選ぶことが出来る。今回は初めてと言うこともあり、3回まで。

 〓〓〓〓〓 1〓????.jpg

 相手、弱ッ!!
 操作に慣れていないらしく、相手はイージーミスを連発。
 駆け引きというものも知らないらしく、素直にストライクばかり投げてくるし、守ってはボール球もぶんぶん振ってくれるので楽勝だった。

 2試合目。

 なかなか白熱。今度の人は阪神タイガース。試合は6回まで。
 現実ではもう何も言いたくないくらい負けまくっている相手だ。
 が、ゲームでは別。
 まずは初回、2回となるべくバットを振らないようにして相手の配球パターンを見切る。
 そして4回に猛攻開始。
 ヒットを積み重ね、トリックプレーで次の塁を掠め取り先制、相手のミスもあり、犠牲フライで加点。2点を先取。
 そして4回に上げた2点を守るべく、守護神クルーン投入。

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 見よ、159kmの剛速球を!!

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 2−0で完勝!!

 続いて3試合目も相手は阪神タイガース。やっぱり虎多いな。
 次の相手もなかなかの駆け引きを仕掛けてくる。
 先制2ランを放った直後にソロホームランを浴び、初めて失点するなど追い上げられる辛い展開。
 しかも後半、追いつかれる。
 が、5回裏に2本のツーベースで1点勝ち越し、またしてもクルーンで締める。

 〓〓〓〓〓 3〓????.jpg

 3連勝!!

 などと遊んでいるうちに姉が部屋をでていった。
 いやー、姉のお陰で思わぬ収穫。
 ファミスタオンライン、懐かし面白い!!

 無料だし、懐かしいなぁ、とか思った人、是非プレイしてみては?
 ハンゲームでググったらすぐでるはずですよ〜。
 つか、対戦相手募集です。

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2006年08月19日

No.150 150回記念!!

 げぇむなる脇道、150回記念!!


 大げさにフォントを大きくしてみましたが、特になにもしません(ぉぃ
 現在は競馬クイズVを開催中ですので、企画の同時進行という二重苦は味わいたくないですしね。

 んなわけで、本日はダラリとつれづれなるままに書き綴ってみます。

●ラインクラフトの死
 本日の午前6時頃。北海道のノーザンファーム航空牧場での調教中に急性心不全を発症して死亡したとの発表がJRAからあったとか。
 これは大変残念な事故でした。今日、競馬ニュースを見た瞬間に、「え!?」 と声をあげてしまうほどでしたから。私は独白じみた声を出すことって滅多にないんですけどね。
 それにしても残念です。
 桜花賞、NHKマイルカップとG1を連勝した2005年。
 高松宮記念で見せたスプリントの可能性。
 秋に向け、楽しみな一頭だっただけに、また母としても大変期待のかかる牝馬だっただけに、残念でなりません。
 競馬界の大きな損失と言えるでしょう。
 先日のベガといい、今夏における名牝の相次ぐ死には、一競馬ファンとして胸が痛みます。
 ラインクラフト号の冥福を祈ります。
 今度の名馬ファイルはこの馬だなぁ。

●智弁和歌山、準決勝敗退
 私の本命、ぐりぐりの◎、智弁和歌山が夏三連覇を狙う駒大苫小牧に4−7で敗れてしまいました。
 このブログで高校野球にはほっとんど触れていませんが、何気に高校野球ファンというか、元高校球児として毎年楽しみにしているんですよね。
 関西勢として智弁和歌山には6年ぶりの夏の優勝を期待していただけに、非常に残念。
 
 これで私の3000円が消えた……(最低最悪)

●極魔界村
 あまりにも難しく、あまりにも辛いステージ2-1。
 何度も何度も白骨ってばかりだったが、今日の昼休み、ちょっと時間つぶしにトライしてみたらサクっとクリアできた。
 うーむ、クリアできる時ってそんなもんなんだな。
 最後の難関であった宿敵、レッドアリーマも鎧ありなら1度は耐えられるし、あまりジャンプせずにひきつけて確実に攻撃を与えていけば倒せることもわかった。
 今回に限らずだけど、不用意なジャンプはやっぱりダメだね。
 あと、レッドアリーマに仕掛けた魔法は、なんとガードされてしまった。
 前作までなら魔法で一撃だったんだけどなぁ。さすが宿敵、パワーアップしてるね。
 まぁそれも乗り越えようやく2−2に到達。3日ぶりくらいに進めたのでテンションもちょい上がった。
 でも、もう一度戻ってクリアしてみせろ、と言われたら私はその自信がないな。だけど、魔界村シリーズの伝統として、クリアするのに絶対2周はしなくちゃいけないんだよなぁ……。

●紅茶
 夏真っ盛り。やっぱ、暑い。騎手でも通用するほどの減量っぷりをみせ、体重落ちまくり。なんつーか、非常によろしくない事態である。
 でもなー、食欲湧かないんだよね。無理にでも食べると今度は吐いちゃうし。
 ようやく8月後半。夏の終わりまでもう少し。食欲の秋までもうちょっと。
 明日の映画に影響したらいけないと思い、冷たい飲み物もできるだけ我慢。
 でも食欲がないのに水分まで節制したらマジやばいよなぁ、と思い久々に紅茶セットを会社に持ち込み熱いダージリンでも淹れたりしてみた。 
 そしたら女子にちょっとだけモテた。

「うわー、Blueさん紅茶淹れれるんですか? 意外ー!!」

 とかなんとか。女性って紅茶好きだよなー。
 紅茶を美味しく淹れることのできる人って、案外ポイント高いですよ。お試しアレ。


 ま、今日はこんなところで。
 明日は映画、スーパーマン・リターンズを観て来ます。
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No.149 名馬ファイル vol.04

輝き続ける一等星

Bega.jpg

ベガ

生まれつき脚が曲がっていたため買い手がつかなかった
お代はいくらでもかまわない、そんな声にも買い手がつかず
だが、彼女は周囲の予想を上回る結果を残したのだ

桜花賞、優駿牝馬

牝馬のみが手にしうる唯一のクラシックを2つとも独占
三冠をかけたエリザベスでは敗れたが、その評価が落ちることはなかった

翌年、骨折で引退し繁殖入り
仔は偉大なる母を超えるべく、また母の名を更に高めるかの如く走りに走った

初仔、アドマイヤベガはダービー制覇
二仔、アドマイヤボスはセントライト記念を
三仔、アドマイヤドンは6つのG1を制するに至る

2006年8月16日
くも膜下出血のため、輝き続けた一等星は遂に地に墜つ
しかし歴史は常に彼女を名牝として称え続けるだろう
競馬史を振り返れば、そこに燦然と輝く一等星に人々は魅入るだろう

ベガよ
競馬史に偉大なる功績を遺して逝ったベガよ
ドバイに散ったホクトと共に
先に逝った孝行息子、アドマイヤベガと共に
唯一の牝系として遺されたファルブラヴとの仔に血を託した今
父トニービンも眠る社台スタリオンステーションの墓地で今後を見守っていて欲しい
そして今は安らかに眠ってほしいと願う

我々は一等星の輝きを忘れることはない
今後も遺された星々たちが走り続ける限り
競馬史はより明るい未来へと照らし出されていくはずだ

 競争成績
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2006年08月18日

No.148 ダービースタリオンP 6レース目

 なんか上の空だと魔界では通用しないので、牧場でリフレッシュすべし。
 久々に起動させると、阪神JFと桜花賞を連勝したシックスルビーが、

「やっと起動させよったか、このダボが!」

 みたいな感じで拗ねていた。
 まぁ久々なのは、謝る、すまん!
 と他の人には全くわからないコンタクトをシックスルビーと交わし、次は2冠目、オークスを狙って調整に入った。――が

 ・
 ・
 ・

「どうやら軽い骨折のようです。半年くらいで復帰できるでしょう」 とのこと。
 調教中、軽くダートを馬なりで走っただけで骨折とは……。
 こうして、シックスルビーの春は終わった。

 秋。

 8月1週に帰厩したシックスルビーは、急ピッチで仕上げられ、ローズSで復帰。
 人気はそこそこあったが、休養明けが祟ったか、少々イレ込み気味だった。
 レースも中団にうまくつけたが騎手が持っていかれて前方へ。
 直線、一瞬抜け出すも本当に一瞬だけ。
 あとは逆噴射して11着という結果に終わった。
 復帰戦は散々である。

 もしかして2000mは長いんだろうか?
 などと疑問に思いつつ本番、秋華賞。
 人気は3番人気に推されていたけど、スタミナの印、上から2番目が△と非常に薄い。
 それでも奇跡を、と信じて応援するも、 直線で今度は見せ場すらなく、後ろからわずかに伸びただけで、いつものキレがなく7着敗退。
 不安は的中し、馬券は見事に外れた。

 じゃあマイルCSを狙うか、と思ったのだが、2戦しただけで疲れがたまっていたので仕方なく放牧へ。
 帰厩後、12月3週の新設G2、阪神カップに出走させた。
 初めての古馬を交えての混合戦。
 これで結果をだせば翌年の高松宮記念、そしてヴィクトリアマイルに期待がもてるのだが、人気はイマイチ。結果も5着と非常に微妙。

 でもまぁ牝馬同士なら。

 と期待し翌年、4歳古馬戦。
 初戦は京都牝馬Sに出走。ちなみに斤量は58キロ背負わされた。
 人気は2番人気と、1番をとれなかったのがちと残念だったが、もっと残念なのはレース結果の方で、ハナ差競り負けての2着だった。

 これで短期休養。

 休養明け初戦は春に移行した阪神牝馬Sに出走。
 いわゆるヴィクトリアマイルの前哨戦なわけで、メンバーも一層強化。
 人気は5番人気で、印がいらない人気印の一番下▲のみという寂しさ。
 これは早熟だったかもしれん……と今更ながらに思ったが、レースは別。

 何故か中団から気持ちよく抜け出すシックスルビー。

 が、勝ったかなーと思ったらヒシアマゾンばりの剛脚でスティンガーが大外強襲してきて2着。
 うーむ、勝てない……。

 本番、ヴィクトリアマイル。
 人気は更に落ちて7番人気。印も薄い。
 結果、良いところなく8着と惨敗した。
 どうやら前哨戦で残り全ての能力を使い切ったようであった。

 骨折後のシックスルビーのは、良いところがなく終わった。
 つか、そもそも早熟だったのが致命的だったようだ。
 ともあれ無事に競争生活を終えてくれたことは何よりである。

 シックスルビー、12戦3勝。阪神JF、桜花賞の2つのG1を獲得し、引退、繁殖入り。
 良い仔を産んでくれ。そしてその仔でダービーを!

 血のドラマは続く。


 と、いいなぁ……。


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2006年08月17日

No.147 スーパーマン・リターンズ

「なんつーか、俺と付き合ってくれ」
「(悩むことなく一瞬で) なんつーか、無理っしょ」
「無理っすか。どんまい俺! (微妙にさわやかな表情で)」
「うん、どんまいBlueさん! (とてもさわやかな表情で)」

 ・
 ・
 ・

 という、ハルちゃんにナチョラルに告白して、一瞬でフラれるという夢を見ました。
 夢に見る、ってことは意識してるってことなのかなぁ……。
 でも夢の中、つまり私の深層意識の中でフラれてうまくいってないってことは、真剣に好きっていうレベルじゃないんじゃないだろうか?
 つか、そもそも意識したことってないような……でも夢に見るくらいだし……つか、今間違いなく意識してるしな……うーむ。
 誰か夢の心理分析に詳しい方、教えてくだされ。
 そもそもこんな夢見ること自体青すぎというか、まだまだ自分も若いのだろうか、とか、上記のようなこととか、もう色々思考がぐるぐるしてて自己嫌悪です。

 つか、こんなんを書く現状にも自己嫌悪だ。
 馬鹿みたいに悩んでいても仕方がないのですが、それでも巡る思考は収まらず、今日は視線を中空に彷徨わせながら虚ろな状態でした。例えるなら...

「ちっ、様子がおかしいと思えば……ダークよっぴーだ」

 みたいな状態。(大半の人にわからないネタを使うし……)
 つか、そもそも、このような夢を見たのにも理由があって……、

「Blueさん、今度の日曜、空いてるっす?」
「ん? 仕事以外、特にないけど?」
「じゃあ今度は、スーパーマン・リターンズ観ない?」
「え?」
「この間ゲド戦記観に行ったとき、予告編観て観にいこうかな、とか言ってたっしょ?」
「まぁ、確かに言ったけど……」
「でしょでしょ。じゃあ今度の日曜、行きましょうね」

 ・
 ・
 ・

 という電話を昨日、ハルちゃんとしたのです。
 なんだろなー、この積極性。
 2回も誘われているのだから、ライクであることは間違いないよなぁ。
 でも、ラブじゃないよなぁ……。

 昨日、こんな電話をしてからずっと考え中。――で、冒頭に戻る。
 そんな考え事ばっかりしながらPSPやってたら、手元でアーサーがパンツ一枚から白骨になりまくり。
 アーサーも愛するプリンセスを助けるために魔界へ行ったのに、操縦者がこんな上の空じゃ浮かばれんよなぁ……。

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 とりあえず20日の日曜日、スーパーマン・リターンズを観てきます。
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2006年08月16日

No.146 今夏、どっちの映画ショー

 本日は休日――なので、妹とその友人2名を連れて映画館へ。
 妹に屈した私は、この3名の悪魔どもにゲド戦記のチケットを奢らねばならないのです。
 つかこの友人2名、

「なんで彼氏と観に行かないワケ?」

 と突っ込みたくなるくらい可愛かったのですが、

「じゃあBlueさん、彼氏になってくれます?」
「え、えぇっ!?」
「照れた〜、おもしろ〜」

 などとからかわれる始末。弱い、弱いよ俺……。
 最近というか以前から思っていたのですが、どうやら私はイジりやすいタイプのようです……。
 車のハンドルを切り損なって死ぬところでした。

 などと危険なドライブの果てに映画館到着。

 本日はレディスデーだったようで、チケット代は1000円で済みました。
 私は2回目のゲド戦記――でも良かったのですが、折角の休日を潰しての映画館。どうせなら1度観た映画より、違う映画を観たいというもの。
 というわけで、同じ時刻に上映し、同じくらいの時間に終わる映画を調べてきました。
 本当はパイレーツオブカリビアンか、ミッションインポッシブル3を観たかったのですが、この2本は150分超かかる大作。ゲド戦記が終わる時刻と合いません。
 というわけで、

 〓〓〓〓〓〓[〓[.jpg

 宮部みゆき原作の映画、ブレイブストーリーを観ることにしました。
 宮部みゆき作品は何本か読んでいるのですが、例によってこれは原作を読んでいません。
 私が原作を買うかどうかは、今回の映画のデキにかかっているといっても良いでしょう。

「んじゃ、俺はブレイブストーリー観てくるから」

 私がそう告げると

「えぇ〜、一緒に観ないんですか〜?」
「手を繋いで観たかったのにぃ」

 などと言われたので揺れましたが (揺れんな) ここは断固たる決意を持って断りを入れなければ! ――と思ったのですが...

「そ、その手にはのらんっ! かからたって無駄だ!」

 ……と思いっきり噛んでしまいました。かからたってなんだよ……。
 女子高生、大爆笑。「かわいー」 だの 「おもしろーい」 だの思いっきり笑われました……。

「と、とにかく、終わったらここらへんで集合な!」

 とだけ言い残し、もう逃げるようにブレイブストーリーが上映するナンバーのスクリーンへ。泣きそうです……。

 で、ブレイブストーリーですが...

 映像、演出面で言えばゲド戦記を上回る。ただ、盛り上がりに欠けるので、2時間がやたらと長く感じられた。
 ストーリー等が気になる方は

 http://www.bravestory.net/


 の公式ページを見てもらえば良いのですが、とにかく見せ場というものがないです。
 主人公、ワタルは最初に与えられた剣にしがみついていただけで、なんとかなっちゃった、的なシーンの連続でした。
 映画というのは、この先どうなるんだろう、とか、最終決戦はどんな風になるんだろう、といった、終幕へ向かっての盛り上げがひとつの要素となると思うのですが、そういうのが一切ない。
 原作を見なくても結末が容易に見えてしまうだけに、映像や演出がいくら凝ったものであろうと、チープに思えました。

「ブレイブストーリー、どうだった?」

 上映後に合流し、そう聞かれたのですが

「まぁよくまとまっていたとは思うけど、それだけだった」

 ゲド戦記と同じような感想でありながら、温度差がかなりあったような気がする感想でした。

「そっちはどうだった?」

 同じくこちらも聞き返すと

「よくわからない部分もあったけど、結構面白かったよ」

 とのこと。
 この夏、どちらのアニメ映画が面白いかを問われれば、私はゲド戦記のほう、と答えることになりそうです。

posted by BlueTasu at 00:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

No.145 多趣味なる野望 The ビリヤード

 家にビリヤード台がほしい。

 ビリヤード.jpg

 競馬、野球、バスケ、卓球、麻雀、株札、花札、競艇、ボウリング、カラオケ、ダーツ、TRPG、ボードゲーム、映画鑑賞、音楽鑑賞、読書などなど。
 とにかく広く浅く、多趣味な私が今最もほしい贅沢が、家にビリヤード台を設置することである。
 下手の横好きというかなんというか、とにかくビリヤードが好き。

 音に惚れた。

 ビリヤードの何が好きなのかと言うと、とにかくあの独特の音が好きなのである。
 キューが手玉を撞く瞬間の音。
 手玉と先玉がぶつかりあう音。
 そして玉がポケットに吸い込まれる音。
 BGMなどいらない。効果音さえあればいい。
 静寂の中を打ち破る、鋭く乾いたあの音が良いのだ。

 ビリヤードは美しいと思う。
 カラフルな玉の数々がグリーンのテーブル上で乱舞し、ポケットに吸い込まれていく。 
 ボーラードでアベレージが50以下の超初心者な私だが、その瞬間だけは本当に美しいと思うのだ。
 上達すれば上達するほど芸術のように磨かれていくスポーツ。
 それがビリヤード。

 でも高いんだよなぁ……。

 店に行ってもプレイには、1時間あたり1人500円くらいはかかる。
 2人で2時間プレイしたら2000円だ。
 まぁテーブル1つとっても数十万はかかるシロモノだし、それくらいとらないと元なんかとれないんだろうけど。
 だからビリヤードが好きな人が憧れるのは、やっぱりビリヤード台が家にある環境だろう。
 でもそれらを整えようと思ったら、テーブルで30万以上。キューも安いので1本2万は必要だし、玉やメカニカルブリッジにも金がかかる。あとはチョークか。
 そして問題なのは設置場所。ちょっと調べたら17畳以上は必要なんだそうだ。
 うちでそんな場所があるかというと……道場か。

 畳にビリヤード台!!

 合わないよなぁ……。
 幸いにして土地はあるし、専用の離れ小屋を建てるとしたら、どれほどの費用が必要なんだろうか……。

 なんてことを弟に話したら

「その前に親父や姉ちゃんの了解を取るほうが難関だろうな」

 ……その通りだよ、マイブラザー。
 野望への道は遠く険しそうである。

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2006年08月14日

No.144 将来

 時々紹介してきた我が家の弟と妹。
 彼らは双子であり、共に同じ高校へと進学し、来年の春、共に同じ高校を卒業する予定である。

「お前ら、来年卒業やけど、進路とかどうするんや?」

 夏真っ盛り。
 お盆休みでダラけきった親父が、小汚いシャツ1枚の格好で腹を少し出している。そんな格好で3人は座れるソファの上で横になりながら鼻をほじくり、3年の夏にしてようやく2人の進路を聞く親父。
 大事な話のはずなのに、どう考えてもその態度からは 『とりあえず思いついたから言ってみた』 程度のものにしか聞こえない。たぶん、本当にそうなんだろう。
 究極にだらしのない親父を目の前にしてこんなことを聞かれたら、選択肢は 「家を出る」 の一択しか思いつかないんじゃないだろうか、などと私などは思うのだが……。
 しかし良く出来た弟、妹は、こんな親父を目の前にしてもきちんと居住まいを正して答えたのである。

「できれば大学へ行って考古学を学びたいな、とか思うんやけど」 by弟
「私はお姉ちゃんと一緒の看護婦になりたいから、看護学校に行きたいんだけど」 by妹

 夢がないからとりあえず大学、という安易な逃げ道ではない。(それも否定するわけじゃないけどね)
 自分の将来を現実的に見て選んだ上での希望。(考古学で飯を食うのは大変だろうけど……)
 私は親父が聞くよりずっと以前にこの希望を聞いていたので知っていたが、改めて聞かされると本気なんだなぁ、とか思う。
 できればその思い描いた将来へ向けての道を歩ませてやりたい、などと兄は思うし、手助けできるならしてやろうと思っている。
 うちの家計事情を考えれば、2人の進学など無理だろう。
 だから社会人をやっている私としては、経済面での援助は惜しまないつもりなのである。
 カルドセプトのためだけにXbox360欲しい! とか言っているけど、それは毎月決められた小遣いの中からきちんと捻出したいと思っているわけで、私は密かに2人を援助するためのお金を貯めているし。
 もちろん一方的に援助するわけじゃなく、将来、きちんと稼いで返す、ということを念頭に置いた話だ。
 こういうときは姉も協力的。三十路近くで独身な姉は、当然貯金をたくさんもっている。たぶん、私の3〜5倍はありそうだ。
 兄弟姉妹4人が、こういう件では仲良く話し合っており、すでに了承済みなのであった。

「そうか……ワシは考古学とかようわからんけど、できることはしたるさかい、やりたいようにしたらええ」

 相も変わらず、親父はだらしなさの極限状態でそう答えた。
 扇風機の音で声が聞き取りづらかったが、弟と妹にはきちんと聞こえたようである。

「ありがとう」

 二人は静かにそう言った。
 この二人がどのような道を歩んでいくのか、兄として結構楽しみである。

 その後、夜勤でいない姉を除く3人で部屋に集まり、今日の親父について意見が一致した。

「2本、すっごく伸びた鼻毛が気になって仕方なかった」

 真面目な話をしても台無しである。
 世の父親さんたちに告ぐ。
 大事な話をするときはある程度の威厳がないとお話しにならない、と言っておく。

posted by BlueTasu at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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