2006年07月24日

No.118 名馬ファイル vol.03

運の良い馬

フラワーパーク.jpg

フラワーパーク

運の良い馬と悪い馬がいるが、フラワーパークは間違いなく前者であった

故障がちで入厩、放牧を繰り返した彼女がデビューしたのは3歳の10月末だった
新潟競馬場の未勝利戦で10着
その彼女が半年後にG1を制することになろうなど、誰も考えなかったはずだ

今まで1勝がやっとの仔しか産まなかった母
数え切れない牝馬のうちの1頭にすぎない彼女
足元の弱い彼女を諦めても良い、と言われた調教師は首を横に振った

普通なら諦めても良いはずだ
牝馬なのだから、繁殖としての仕事がある
何度も骨折している馬なのだし、諦めても良いはずだ

だが、松元省一調教師は待ち続けた
その甲斐はあってか、2戦目で未勝利を脱すると、トントン拍子に彼女は出世
ついに栄誉を授かるに至った
高松宮杯では前走に続いてのレコードとなる2馬身半差の圧勝劇
三冠馬、ナリタブライアンに影をも踏ませぬ本物のスプリンターの誕生だ

続いて暮れのスプリンターズステークスは歴史に残るマッチレース
粘るエイシンワシントン、追うフラワーパーク
ゴール板でかろうじて馬体を併せたフラワーパーク
ゴール板で並ばれてしまったエイシンワシントン
5分たち、10分が経過しても結果がでない写真判定の結末は、たった1センチ
1着馬は優勝馬として歴史に名を刻まれる
しかし2着馬の名は残らない
1200mを走ってたったの1センチの差が明暗を別けた

未勝利のままひっそりと繁殖生活を送るかもしれなかった彼女を待った調教師
4歳の充実期にG1へと格上げされ、距離が短縮された高松宮杯
1センチの差で歴史に名を刻むことの出来たスプリンターズステークス
G1という頂点へと至る道は、時として運を手繰り寄せる力こそがモノをいうときがある
無論実力こそ必要だが、運がなければその実力は活かされない

フラワーパークは実力と、それ以上の運を兼ね備えた名スプリンターであった


競争成績とおまけ


posted by BlueTasu at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 名馬ファイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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