2006年06月07日

No.76 散髪

 私は散髪が大っっっ嫌いだ。

 近所に2軒あった床屋のうちの1軒で、すぱっと眉毛を剃り落とされた。
 ハッキリ言ってこれほどの屈辱は他に類を見ない。
 私は二度とこの床屋には行かないと誓った。

 でももう1軒の近所の床屋は「大冒険」という名前が怖くていけなかった。
 大冒険って、どんな髪型にされてしまうのか……想像力豊な私には絶対に行けない。
 ――ていうか、床屋で「大冒険」はあかんだろ?
 と思ってたら、案の定、随分前に潰れてしまった。
 髪型なんて一部の気合の入った人たち以外、冒険をする人なんていないはずだ。
 無難に整えるのが一番なのだ。

 近所から通える床屋がなくなった私は、仕方なく母に散髪を頼んだ。
 すると、あの悪魔のような、というか悪魔そのものの姉が母の隙を見て酷いイタズラをかましてくれやがった。
 そのせいで10円ハゲが無数に存在する大仏のような頭になってしまい、さすがの私もこれは丸坊主にするしかなかった。
 丸坊主でも随分の間、笑いものになったっけな。

 そんなわけで家で頼むのはより一層危険なので、今度は郊外にある床屋を目指して自転車で遠出をしたら、交差点で信号無視をした車に思いっきり撥ねられたりした。
 もういやだ。なんで散髪しようとするたびに不幸ごとが起こるんだ!?
 そんなわけで、私は散髪が大っっっ嫌いなのだっ!

 だが髪は伸びていくもの。
 てか、伸びなくなったらヤバイ。
 私は入院前から伸びすぎで気になっていた髪を、なんだかんだと言い訳をしては散髪に行くのを拒んでいたのだが、ついに限界が来た。
 PC上での仕事のため、ディスプレイ前で長時間作業するには前髪が非常に気になる。
 後ろ髪は束ねてゴムで縛り、馬の尻尾のように垂らしていたのだが最近のこの陽気……非っっ常に暑い!!

 周りの人も見ていて暑そうらしく、「そろそろ切ったら?」とか、「邪魔にならない?」など、無難なコメントの奥に「散髪に行けよ」って心の声が聞こえてくる。
 てか、これはまだマシなほうで、姉などには....

「ワレの髪、庭の雑草みたいにぶちぶちひっこぬいたろか?」

 などと言われる始末。
 ともかく、雑草などと一緒に処理されてしまうのはご免だ。
 つーわけで、進退窮まった私は、とうとう床屋へと足を運んだのであった。


 そして次の日


 すっきりした頭で会社に行くと....

「お前誰だ??」「うわ、○○さん変わり過ぎ!!」

 とかはまだ良いほうで

「なんや、失恋でもしたんか?」「一日で毛が抜けたか?」

 などと散々ネタにされてしまった。
 てか、失恋して髪切るのって普通女性じゃなかったか??
 ちなみに....

「ほほう、ちったぁ掴みやすい頭になったやんけ、でもどうせやったら坊主にせんかぃ、がっはっは!」

 姉は何故かご機嫌であった。
 てか、この年で坊主はイヤだ。



posted by BlueTasu at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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